
国によって各都市の市内交通のメインとなる交通機関はさまざまですが、それは中国の場合は路線バスにあたり、中国での旅で欠かせない交通機関の1つになっています。
主要都市、大都市では日本と同様に数十にも及ぶ路線が、また小都市であっても2、3本のバスが必ず通っています。
旅行者の場合のタクシーの利用率も高いですが、ほぼ路線バスの方が安くつきます。
ただ、路線バスを使って市内を移動する場合は、ある程度バス網を理解しておくことが重要です。
旅行者にとっては、多少分かりづらかったりするかもしれませんが、現地人の庶民の足である路線バスを使いこなせれば
節約もできて旅の楽しさも倍増します♪
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中国の路線バスの特徴
中国の路線バスの特徴としては以下の点が挙げられます。
主要都市・市内と地方・農村部の共通の特徴
- バス停で並ぶことは意外に少ないですが日本のようにちゃんと順番に乗車とはいかないので気を抜かないようにしましょう。
- 先払い。ドライバー1人のワンマンバスはお釣りがでません。
- 車掌がいるバスもあります。
- ドライバーも車掌も私服勤務が多いです。
- 最新車両だと、ほぼ心配ありませんが、年式の古い旧式バスだと日本に比べて車両の故障率もやや高くなります。
主要都市・市内の場合
- 北京や上海などの大都市では最新の車両が導入されています。
- バス運賃は均一だと1~2元がほとんどです。
- 北京や上海などの大都市ではICカードも導入されています。
- 一般道でも高速道路並みにスピードを出します。
- 無料WiFiサービスを利用できることあり。
- 液晶テレビなど、設備もそこそこ充実。
地方・農村部の場合
- 車両はかなり古いことも多く、速度は出ません。
- そもそもバス停が無い路線が多いですが、タクシーのように手を挙げて合図すると停まってくれます。
- バス運賃は均一だと5角、1~2元。
本当に小型なら北京市内を走る三輪タクシーも。
色んな見た目・タイプがあります。アジア諸国では割とこのような似たタイプの乗り物があります。
細い道まで入れるのは良いけれど、事故らないか不安だったので私は乗りませんでした。^^;
バスの運賃と支払い
広東省東部の汕頭市にある汕头市汽车客运中心站(Shantou Central Bus Station:シャントウ シアシャン セントラル バス ステーション)
一概には言えませんが、ほとんどの都市、地域においての路線バスの運賃は距離に関係なく1〜2元が相場です。
桂林などでは、1.2元という中途半端な料金設定です。
北京をはじめとして、上海、広州、蘇州などでは空調付きバスが2元、無しは1元ですが、このような都市圏のバスは空調付きがほとんどなので、基本2元と考えると良いでしょう。
このように一律・定額料金の場合は、たいていワンマンバスで、路線バスは先払いなので乗車時に入口付近にある運賃箱に指定された運賃を投入します。
ただ、先述しましたが両替はできませんので、路線バスを利用するかしないかに関わらず、マーケットや個人商店で必要になることも踏まえて、常に1元などの小銭や1元札など小額紙幣を用意しておくことが大切です。
1元・2元などといった切りの良い料金であれば、まだ何とかなったりするのですが、桂林などの1.2元などという中途半端な運賃は用意がないと結構困ります。
ですので、1元コインや紙幣は常に一定額は使わないで置いておくことをおすすめします。
少し余談ですが、マーケットや個人商店などで現金しか使えないようなところでショッピングをする時、中国人は、「小銭ないの?」といった感じで、あからさまにお釣りを出すのを面倒くさがって聞いてくるので、その際は、1元札などをなるべく見せないようにしておきたいところです。(^_^;)
あと、一律運賃制でも車掌がいることももちろんありますので、できれば使い勝手の良い1元は温存しておいて20元札程度なら特に何も言われることなくお釣りをくれるので、1元コインや札が、減ってきたりなどしていれば、こちらを使い崩しておくのもいいと思います♪
そして、車掌さんがいれば運賃を払った後に切符のような紙を渡されますので、失くさないようにご注意ください。
また、行き先や距離に応じて料金が変わる料金体系の場合は必ず車掌さんがいるので、乗車時に行き先を伝えてお金を払います。
車掌さんがいる1つの理由は運賃を確実に徴収するためです。ドライバー1人のワンマンバスだと、目的地に応じて正確な運賃をちゃんと払わない人がいるからです。
先払いなものそのためですね。
行き先を伝える際に、言葉に自信がない場合などは、スマホであらかじめ行き先の地名(できれば中国語)を調べた画面を用意しておいたり、行き先の地名が書かれたガイドブック(できれば中国語も合わせて記載されているもの)や、ガイドブックに掲載された地図に行き先の地名があれば、指さしで「ここです!」という感じで伝えるといいでしょう。(^_-)-☆
中国だからこそ、ちゃんと地図が掲載されたガイドブックor中国全土全図を用意したいところ
まず、路線バスの場合、バス停を探すというのは当然ですが、その前にバスに限らずタクシーなどの利用も考えている場合は、あらかじめ日本で地図を用意しておくことをおすすめします。
オススメなのは、中国の各都市をある程度周遊する場合など少し広範囲にわたって旅をする予定であれば、中国全図(1枚の紙に中国全体の地域が掲載された地図)と、各都市の詳細地図を用意し、
一方、限定した都市、エリアなどしか行かないという場合は、その都市専用の地図が掲載されたガイドブックを用意しておくのが快適な旅をする上でかなり役に立ちます。
あと、ある意味、旅も思い出、お土産ということも兼ねて、各都市に到着したら最初の段階で現地で地図を購入するのもいいかもしれませんが、日本から事前購入しておくと、予定も立てやすいということもあるので、やはり日本からあらかじめ用意するのがベター。
中国全土ロードマップ
Amazonでは、ちょっと1枚で見れる中国全図が確認できませんでしたが、アトラスシリーズの中国地図帳ということで位置関係などのチェックで全域をひとまず見るには適していますし、こちらは本なので好みでこちらを選んでも良いかもしれません。
“中国の都市・エリアごとのガイドブック“をお探しの場合は、あるいは中国のどの地域を旅行するかが決まっていれば、カテゴリーから順を追って旅行本に絞込み検索かけるのもいいですし、ザックリ調べてみたい場合は、「“上海”+”ガイドブック”」という感じで、「“地域”+”ガイドブック”」という感じで検索してみてください。
もちろん、定番の“るるぶシリーズ”、”まっぷるマガジンシリーズ”、”地球の歩き方”など、決まっていれば、「“書籍シリーズ名”+”中国のエリア名”」で検索をかければ、有名所のエリア専用のガイドブックであれば、ほぼ何らかのガイドブックが検索されると思いますので、いろいろ試してみてくださいね。
あと、思うようにみつからなければ場合によっては、英語名で検索をすればでてくることもありますよ。
旅行系ガイドブックや地図を選ぶ際の注意点
最後に一つ、選ぶ際のポイントということでお伝えすると、もっともこれは筆者の主観になりますが、経験上、個人的にガイドブックや地図に関してはebook版、およびダウンロード版は基本的におすすめしていません。
理由は、バッテリーなどを気にしないといけないのはもちろんですが、必要なときにパッと開いてすぐに調べられなかったりしますし、ドライバーさんなど人によっては、iPadなどの画面を見せて指さししても慣れていないのか毛嫌いする人もいます。(-_-;)
あとこれは夏場だけかもしれませんが、ちょっとオンにしっぱなしにすると端末が異常に熱くなったりすることもあります。(自分の場合、買ったばかりのiPadだったので結構気をつかいました)
現地で入手する場合
まず、書店にいけばほぼ置いていますし、駅前の売店のようなところにも売っていることもあります。値段はだいたい安いもので4元、高くても10元するかしないか程度です。
もちろん、出版社など含めいろいろ種類はありますが、できれば最新版のもので、中身を見ることができれば、バスの路線が詳細に記載されているものを選びたいところです。
たいていマップの道路には、何路線のバスが通るか書いてあったりしますが、他にも便利な内容として全ての路線のバス停名の表が記載されているものもあります。これがあれば路線バスにおいては非常に便利なので、ぜひ参考にしてみてください。
中国の路線バスに乗車する手順
バス停を探す
まず、ガイドブックや地図で目的地へ行くバス路線を調べて、そのバスのバス停へ向かいます。先述通り、地図帳やガイドブックがある場合は、その都市専用のガイドブックなどであれば、地図にバス路線が詳しく記載されていることがあるので、チェックしてみましょう。
バス停に着いたら、表示されている路線番号に目的地が入っているかということと、方向もチェックしましょう。
間違いが無ければ、バスチケットを購入して、一応は並んで待つということになりますが、あまり関係なく我先にという感じに乗車していくので注意しましょう。^^;
ただ、主要都市では並ぶようにチェックしている係のような人もいるので結構ちゃんと並んでいることもあります。
ちなみにチケット購入は、従来ならバスチケットカウンターで並んで買うという方法でしたが、最近では都市部を中心にバスチケット券売機で買えたりもしますよ。
広東省東部にある潮州市バスステーション(潮州市汽车站)
乗車前に意識しておくこと
車両によってフリーWiFiサービスが利用できますが、あまり過度な期待はしない方がいいです。
さて、乗るまでは意外とすんなりいけたりしますが、できれば乗車前の待ち時間などに、今のバス停から何個目のバス停で下車するのかをあらかじめチェックしておきましょう。
案内放送があっても多くの人は聞き取りづらいでしょうし、そもそも案内放送が全くなく、今どこを走っているのか、わからなくなることもあるので特にはじめて乗車する際は注意しましょう。
乗車したらリラックスしたり、他の調べ物をしたくなったりもするかもしれませんが、ある程度は外も意識して見るようにして、バス停の名前が表示・記載された標識をチェックするようにしましょう。
バスの車内に、路線図やバス停一覧があればチェックも可能ですが、必ずしもあるとは限らないので、やはり車外をある程度、見たりして現在地を把握しておきたいところです。
バスに乗車する
バスが来たら再度、車体前などに表示されている路線番号を確認して間違いがなければ乗車します。
ドライバーさんのみのワンマンバスであれば前方ドアから乗車してドライバー席のすぐ横にある運賃箱にお金を投入します。もちろん先述したようにお釣りは出ないので小銭はあらかじめ準備しておきましょう。
車掌さんが乗車している場合は、2扉車の車両の場合は前方から、3扉車は真ん中から乗車しましょう。その他の降車口から乗車すると注意されますので必ず守りましょう。
もちろん先払いなので車掌さんに運賃を支払います。
一律運賃ならその通り渡せばOKですが、運賃が行き先や距離によって変わる場合は、降車場所を伝えて運賃を支払います。
その際、言葉で伝える自信がなければ先程お伝えしたように、あらかじめガイドブックや、地図などで指さしで伝える準備をしておくといいでしょう。
降車する
江蘇省の無錫市にあるとあるバス停
次のバス停を伝える車内放送に関して、北京や上海などの主要都市や大都市圏では心配する必要はありませんが、地方や農村部になると車内放送してくれないことも多いので、ドライバーさんか、車掌さんに降りるバス停を伝えておくと安心ですが、行き違いや勘違い、コミュニケーションミスなどのリスクも少なからずあるので、できればドライバーさんに伝えておきたいところです。
注意点もありますが、中国の路線バスは、ちょっと慣れればそれほど心配することなく利用できますし、何より運賃も超安く、市内の移動が格段にラクにまります♪
正直、バスを上手く乗りこなせなければ市内の移動はキツイいかもです^^;
タクシーだと、より正確に場所などを伝えないといけませんし料金は高くなりがちですし、それ以前に中国のタクシーは、日本のようになかなか拾えなかったりもします。(>_<)
一方、路線バスはコースが決まっていますし、リーズナブルに利用できるので、このページでお伝えしたことを守りさえすれば、初心者でも十分利用できる市内における交通手段だといえますので、ガンガン使い倒して、フルパワーで旅を満喫しましょう!
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