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Google Pay(グーグルペイ)のメリット・デメリット、使い方、注意点まとめ

2016年12月13日にGoogleの「Android Pay(アンドロイドペイ)」が日本でスタートして、2018年2月21日に「Google Pay(グーグルペイ)」に名称変更されました。

Google Payでは、電子マネー、ポイントカード、ギフトカードなど、Androidユーザーにとって便利な機能を利用できる非接触型決済用サービスの一つです。

楽天Edy、nanaco、WAON、Suica、iD、QUICPayなどの電子マネー、楽天ポイントカード、dポイント、モバイルTカードなどのポイントカードに対応しています。

便利な電子マネーに、いつでも便利にクレジットカードでチャージ可能です。

Google Pay(旧Android Pay)のメリット・デメリット、お得な使い方などについて解説します。

 

Google Payとは

Google Payは、電子マネー、ポイントカード、ギフトカードを登録でき、Androidのスマートフォンで一括管理できる便利な非接触型のモバイル決済サービスです。

対象店舗では、Google Payの提示でお買い物したり、ポイントを貯められます。

Googleのサービスらしく位置情報を使えて、導入店舗付近にくるとプッシュ通知する機能も搭載しています。

スマホのGoogle Payに追加した電子マネーには、Googleアカウントに設定したクレジットカードやデビットカードによりアプリを介してチャージ可能です。

Google Payは、Google Playストアからダウンロードしてインストールできます。

Google Payの利用を開始するには、以下のAndroidスマホ、環境が必要です。

● Felica搭載端末のおサイフケータイ(R)アプリ6.1.5以上対応
● Android4.4以上(QUICPayのみ5.0以上)

ただし、おサイフケータイアプリは、最新バージョンにアップデートが必要な場合もあります。

Google Payの初期登録が終わると、メール通知がきます。

各電子マネーなどのアプリをインストールしていない状態でも、Google Payだけで新規アカウントの作成、履歴確認、チャージが可能なので便利です。

既に利用中の電子マネーなどがあればアカウント情報をGoogle Payに登録・連携するだけでオッケー。

 

電子マネー・共通ポイントをまとめて一括管理可能

Google Payは、複数の電子マネーや共通ポイントサービスをまとめて一元管理でき便利です。

項目 サービス名称
プリペイド(前払い)式電子マネー 楽天Edy、nanaco、WAON、Suica
ポストペイ(後払い)式電子マネー iD、QUICPay
国際ブランド非接触決済サービス Visaのタッチ決済(旧Visa payWave)
ポイントカード 楽天ポイントカード、モバイルdポイントカード、モバイルTカード、マツキヨポイント
チケットサービス JAL、e+(イープラス)

モバイルSuicaで利用できるSuica定期券・Suicaグリーン券などはGoogle Payからは購入できませんが、購入データはGoogle Payで見れます。

残高を簡単に確認でき、残高が少なくなったことを知らせる通知も設定可能です。

また、カスタマイズされた特典やキャンペーンなど、お買い物に役立つ情報が表示されて、お得にショッピングすることが可能になります。

 

Google Payに登録できるクレジットカード

Google Payに対応している提携カードを登録すると電子マネーチャージ、対応しているWebサイト・アプリでの決済が可能です。

Google Payには、クレジットカード、デビットカード、プリペイドカードなど様々なカードを取り入れられます。

国際ブランドは、VISA、Mastercard、JCB、アメックスに対応しています。

ダイナースクラブは、Google Payに登録することができません。

使えるカード会社の例は、楽天カード、三井住友カード、三菱UFJニコス、株式会社ジェーシービー、エポスカード、オリコカード、セゾンカード、UCカード、ジャックス、エムアイカード、セディナカード、UCSカード、ライフカード、ポケットカードなどが発行しているカードです。

Google Pay対応店舗で利用するには、使う決済カードの種類によって、iD、QUICPay、Visaタッチ決済のいずれかを通してお支払いすることになります。

対応カードや決済サービスと使える店舗などの関係は、Google Payヘルプの『日本 : Google Payでご利用可能なお支払い方法』のページでチェック可能です。

 

楽天Edyに対応

Google Payの電子マネー機能で楽天Edyを使えます。

チャージは、楽天Edy加盟店での現金チャージ、Googleアカウントに登録したクレジットカード・デビットカードでのチャージが可能です。

Googleアカウントに登録でき、なおかつ楽天Edyにチャージできるクレジットカード・デビットカードが対象となります。

すでに、おサイフケータイで楽天Edyを利用中の場合、「楽天Edyアプリ」とEdy番号・残高は同一となり、利用やチャージで同期します。

楽天Edyは、電子マネーの中で、使えるお店(加盟店)の数がトップクラスです。

他の電子マネーは使えないのに楽天Edyなら使えるというお店やサービスも珍しくありません。

具体的な加盟店は、『楽天Edyが使えるお店を探す|楽天Edy公式』のページでジャンル別にサクッと検索できます。

楽天Edy加盟店でスマホをお店のリーダー端末にかざすだけでお支払いが完了します。

Apple Payを介しての「iD」や「QUICPay」のようにアプリをわざわざ起動させる必要もなく便利です。

また、いつでもGoogle Payを介して楽天Edyへのチャージもできます。

無理して店頭まで行く必要も皆無です。

Google Payを介して楽天Edyチャージが可能な対応クレジットカードは、おサイフケータイの楽天Edyと一緒。

楽天Edyチャージの際に最も高還元なのは1.2%も得られるリクルートカードです。

リクルートカード以外だと、楽天Edyチャージでポイント付与対象でも還元率0.5%以下なので、お得感が半減します。

<関連記事>
リクルートカードは高還元カード!メリット・デメリット最新まとめ

 

ANAマイラーの方なら、楽天Edyチャージで0.5%(200円につき1マイル)のANAマイルが貯まる以下のANAカードもおすすめ。

国際ブランド カード名
VISA ANA VISAプラチナ プレミアムカード
ANA VISAプラチナ スーパーフライヤーズ プレミアムカード
JCB ANA JCBワイドゴールドカード
ANA JCBスーパーフライヤーズゴールドカード
ANA JCBカード プレミアム
ANA JCBスーパーフライヤーズカード プレミアム
ダイナースクラブ ANAダイナースカード
ANAダイナース スーパーフライヤーズカード
ANAダイナース プレミアムカード
ANAダイナース スーパーフライヤーズ プレミアムカード

ただし、ANAアメリカン・エキスプレス・プレミアム・カード、ANAアメリカン・エキスプレス・スーパーフライヤーズ・プレミアム・カードは、サービス対象外ですので気をつけてください。(参考:電子マネー「楽天Edy」チャージで貯める|ANA公式

 

nanacoに対応

電子マネーnanacoもGoogle Payに対応しています。

ただし、Android端末のバージョンが古くてモバイルnanacoアプリを使えない場合は、追加できません。

nanacoのモバイルアプリをまだインストールしていないなら、nanacoアプリをインストールする必要があります。

すでに、おサイフケータイでnanacoを使用中なら「既存のnanacoを有効にします」をタップし、利用規約に同意するだけでnanacoをGoogle Payで追加可能です。

 

WAONに対応

WAONは、Google Payに対応しています。

電子マネーWAONは、イオングループなどで、便利にお得な支払いができる前払い(プリペイド)式の電子マネーです。

もちろん、Google Payを通してWAONチャージもできます。

また、smart WAON(スマートワオン)に登録すると、共通ポイントのWAON POINTも貯められるようになります。

Google Payに追加できるクレジットカードの中では、イオンカードだけが対象です。

なお、JALカード+JMB WAONカードのチャージでJALマイルが貯まりますが、このパターンは上記の対象外となります。

あと、すでにモバイルJMB WAONを使用しているなら、対象外のメッセージが表示され使用不可能です。

イオンカードセレクト」と「イオンゴールドカードセレクト」ならGoogle PayのWAONチャージで「ときめきポイント」0.5%還元されるため、これらのクレジットカードを活用しましょう。

 

Suicaに対応

前払い(プリペイド)型の電子マネーSuicaは、Google Payに対応しています。

Suicaチャージも可能です。

そのため、Google Payを介してSuicaを発行すると、お買い物でのお支払いはもちろん、電車やバスなどの交通機関での利用が可能になります。

Google Payに設定しているカードで、Google Payを通してSuicaのSF(電子マネー)にチャージ可能です。

しかし、チャージできるのはAndroid5.0以上のおサイフケータイ対応端末でガラケーだと使えません。

また、Suica定期券やSuicaグリーン券など各種機能の表示、履歴なども閲覧できます。

Suica定期券やSuicaグリーン券を利用するには、モバイルSuicaアプリをインストールしている必要があります。

1台のAndroidのスマホに発行できるSuicaは1枚。

すでに、モバイルSuicaアプリでSuicaを使用している場合は、Google Payでも同じSuicaを利用可能です。

新規でGoogle Payアを介してSuicaを発行したいなら、モバイルSuicaアプリでも同じSuicaを使えます。

Google PayアプリのSuicaと、モバイルSuicaアプリのSuicaは一緒です。

Googleアカウントに登録可能なカードの国際ブランドは、『Google Payに登録できるクレジットカード』の章でもお伝えしていたとおり、Visa、Mastercard、JCB、アメックス。

ダイナースクラブは現時点では未対応となっています。(2021年6月現在)

したがって、4つの国際ブランドのカードで、Google Pay経由でのSuicaチャージが可能です。

ただし、Suicaへのオートチャージ、Suica定期券、Suicaグリーン券、エクスプレス予約、タッチでGo!新幹線、ネット決済、再発行はできません。

上記が不要で、Android端末でSuica決済だけできればOKという場合は、Google PayのSuicaなら無料で利用できて便利です。

<関連記事>
Google PayのSuicaまとめ!年会費・チャージ・ポイント・使い方を解説

 

iDに対応

後払い(ポストペイ)型の電子マネー「iD」は、Google Payに対応しています。

対応しているというのは、無論、Google Payに対応したクレジットカード、デビットカード、プリペイドカードを設定して、「iD」が付与される場合のことを意味します。

「iD」は、後述する「QUICPay」とならんで、チャージ不要な後払い電子マネーなので便利です。

Google Pay経由の「iD」利用時は、登録したカードのポイントプログラムの付与対象となります。

この辺は「Apple Pay」と同じ仕様ですね。

iDを使えるお店などの詳細については以下で解説しています。

<関連記事>
ドコモの電子マネー「iD」のメリット・デメリット、お得な使い方まとめ

 

QUICPayに対応

後払い(ポストペイ)型の電子マネー「QUICPay」は、Google Payに対応しています。

対応しているというのは、もちろん、Google Payに対応したクレジットカード、デビットカード、プリペイドカードを設定して、「QUICPay」が付与される場合のことを意味します。

たとえば、Google PayにJCBのクレジットカード、プリペイドカード、デビットカードを設定すれば「QUICPay」を使用可能になると言った具合。

この他、セゾンカード、ジャックスカード、KyashのVisaカード、ANA JCB プリペイドカードなどもGoogle Payに対応しています。

Google Payアプリでは利用履歴を見れます。

QUICPayの使えるお店などの諸々の詳細については以下で解説しています。

<関連記事>
QUICPay(クイックペイ)はnanacoでポイント多重取り可能!メリット・デメリットまとめ

 

iDとQUICPayの比較についてはいかでまとめています。

<関連記事>
iDとQUICPayの電子マネーの違いを比較!どっちがおすすめ?

 

ポイントカード・ギフトカード・クーポン機能

Google Pay対応の代表的なポイントカードは次のとおり。

● 楽天ポイントカード
● モバイルdポイントカード
● モバイルTカード
● マツキヨポイント

 

楽天ポイントカードに対応

楽天ポイントカードの使えるお店(加盟店)でのお買い物に、使い勝手のいい楽天スーパーポイントを使えるのがメリット。

以下のようなリアル店舗で期間限定ポイントを消化できるのが長所。

● ファミリーマート、デイリーヤマザキetc.のコンビニ
● 大丸・松坂屋、東急百貨店etc.のデパート
● マクドナルド、ミスタードーナツ、吉野家、すき家、ガスト、ロイヤルホストetc.の飲食店
● ツルハドラッグ、サンドラッグetc.のドラッグストア
● 出光、コスモ石油etc.のガソリンスタンド
etc.

※参考:楽天ポイントカード使えるお店

しかも、楽天ポイントカード加盟店では、お会計の際にカードを提示すれば、約0.5%~1.0%の楽天スーパーポイントも貯められれます。

楽天スーパーポイントの有効期限は、通常、最後にポイントを貯めた月を含めた1年間です。

通常ポイントが付与された月の翌年末までになります。

しかも、新しい獲得ポイントだけでなく、既存の全てのポイントの有効期限も1年間も延長されます。

したがって、Google Payを介して楽天ポイントカードを極論にわずか年1回でも使用すれば、残高全てのポイントの有効期限が延びるので、実質的に有効期限が無期限といっても過言ではありません。

 

dポイントカードに対応

Google Payは、ドコモの共通ポイント「dポイントカード」にも対応。

おサイフケータイ搭載のAndroid端末で利用可能です。

「アカウントにログイン」をタップして、dアカウントでログインすれば「モバイルdポイントカード」を取り入れられます。

「かざすフォルダ」機能により、設定した端末をかざすだけでdポイントを貯めるたり、使うことが可能。

dポイントは、ローソン、ファミリーマート、マクドナルド、モスバーガー、すき家、ジョーシン、コスモ石油、メルカリなど、多彩なジャンルのdポイントを使えるお店で便利に使えます。(参考:dポイントをつかう

その他、JALマイルをはじめ、ときめきポイント(イオンカード)、エポスポイント(エポスカード)etc.の他社ポイントに交換できたりもします。

 

モバイルTカードに対応

Google Payでは、モバイルTカードに対応しています。

Tサイト」にAndroid端末でアクセスし「Google PayにTカードを追加する」を選択して、Yahoo! JAPAN IDでログインするとTカードを登録可能。

Tポイントが貯まるのはもちろん、Tポイントを使ってのお支払いもできます。

残高や利用履歴もアプリでいつでもチェック可能です。

使い方は、お店の専用リーダーにスマホをかざしたり、バーコードを読み取ってもらうだけで至ってカンタン。

使えるお店は、TSUTAYA、蔦屋書店はもちろん、例として以下のような加盟店で「モバイルTカード」を使えます。

● ファミリーマート、マルエツ、マミーマート、東武ストアetc.のコンビニ・スーパー
● ウエルシア、ハックドラッグetc.のドラッグストア
● エディオンetc.の家電
● 吉野家、すかいらーくグループ※etc.の飲食店
● 洋服の青山、THE SUIT COMPANY、コンタクトのアイシティetc.のファッション関連
● オートバックスetc.の車関連

※すかいらーくグループは、ガスト・バーミヤン・夢庵、グラッチェガーデンズ、藍屋、ステーキガスト、ジョナサン、しゃぶ葉etc.があります。

具体的な加盟店は、「Tカード / Tサイトの主な提携先」ページで見れます。

注意点として、「モバイルTカード」を使えるお店を探す場合は、”モバイルTカードが使える”という意味の『モ』のアイコン表示されている店舗となっているので気をつけましょう。

逆に「モバイルTカード」を使えない提携店で利用するなら、結局のところTポイントを活用する上では、カードタイプのTカードが必要です。

 

インターネット・アプリ決済も対応

Google Payでは、対応サイト・アプリならGoogle Payでのお支払いも可能です。

Apple Pay」でも、対象しているサイトやアプリなら決済できるのと同じイメージですね。

Google Payに設定中のクレジットカードで決済される形。

連絡先やクレジットカード番号などをオンラインでの決済の度に入力する必要がなく便利です。

Google Payで支払えるWebサイト・アプリ決済サービスは次のとおり。

● バニラエア:航空券の購入
● JapanTaxi:タクシー配車(旧 全国タクシー)
● BookLive:電子書籍
● 日本美食:飲食予約サービス
● スペースマーケット:会議室などの手配
● えこよみ:ポストカード作成アプリ
● minne(ミンネ):ハンドメイドグッズ等の購入
● Creema:ハンドメイド品のマーケットプレイス

参考:Google Pay が使える場所|Google Pay公式

お支払いの際は、Google Payアプリを起動させる必要もなくWebサイト・アプリ内で支払方法としてGoogle Payを選べば決済が完了するのでラクです。

 

デメリットは、おサイフケータイと比較すると対応サービスが少ないこと

Android端末には、すでに「おサイフケータイ」という決済サービスがあります。

「Google Pay」と「おサイフケータイ」と比較すると、登録・利用できる電子マネーや共通ポイントが少ないのがデメリットです。

もっともこのことは「Apple Pay」と「おサイフケータイ」を比較したときも同様のことがいえますが。

<おサイフケータイ対応サービス一覧>

ジャンル サービス
電子マネー 楽天Edy、WAON、nanaco、モバイルSuica、モバイルPASMO、iD、QUICPay、モバイル スターバックス カード、
乗車券・航空券 モバイルSuica、モバイルPASMO、ANA SKiPサービス、JALタッチ&ゴーサービス
会員証・ポイント モバイルdポイントカード、ゴールドポイントカード、ローソンモバイルPonta、モバイルTカード、ビックポイントケータイ、FeliCaポケットモバイル

 

Apple PayとGoogle Payの違いを比較するとどっちがオススメ?

さいごに、Apple PayとGoogle Payを比較したとき、どっちがいいかですが、一長一短があり、どちらがオススメかという判断は難しい部分もあります。

「iPhone7」および「Apple Watch シリーズ2」以降の端末で使える「Apple Pay」、おサイフケータイ対応のスマホで使える「Google Pay」の共通点を挙げるなら、どっちも複数の決済サービスを一元管理できるということ。

ただ、あえて自分好みを言えばApple Payの方が優れていると感じます。

<Apple Payの方が優れている点>
● 登録可能な対応カードの種類の多さ
● SuicaやPASMOをWalletアプリで複数枚発行でき便利に使い分け可能
● Visaのタッチ決済やMastercardコンタクトレスなどNFC Payへの対応
● Apple Payアプリの操作性、視認性の良さ

シンプルに対応しているiPhoneを持っているからApple Pay、Google Payを使えるAndroid端末があるからGoogle Payを使うという方も多いと思います。

ただ、旧称のAndroid PayからGoogle Payになってからは、特に対応サービスなど着実に増えてはいるため、今後は、更に使い勝手の良さが向上していくことが期待できます。






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