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成田国際空港のラウンジの違いを比較!日本でプライオリティ・パスを利用可能な場所まとめ

私は、ゴールドカードからブラックカードを一通り保有しており、プライオリティ・パスも所持しています。

でもって空港ラウンジを利用し放題。ヽ(´▽`)/

と考えていたら、空港ラウンジと一言にいっても実に色んな種類・タイプがあります。

クレジットカード付帯の空港ラウンジを初体験する時に調子に乗っていたら、まぁ恥をかいたわけで、空港ラウンジを利用する前に、だいたいの違いは把握しておいた方がいいと思います。(恥をかくとか私だけかもしれないが)

ということで、今回は日本最大のハブ空港である「成田国際空港」にスポットをあてて紹介します。




成田国際空港ラウンジの違いとラウンジ設置場所

空港ラウンジと一言にいっても以下のようにざっくり3つのタイプがあります。

まず、クレジットカード特典で使える空港ラウンジと、航空会社が提供するラウンジは全く別物でした。

たとえば、手荷物検査”後”の制限エリアにあるのか、それとも手荷物検査”前”の一般エリアにあるかというのは大きな違いであり重要です。

ラウンジの質も大切ですが混み具合も違ってきます。

セキュリティチェック後のラウンジですと、フライト間際までラウンジ利用で寛げるのも航空会社ラウンジの優れている点です。

これは成田国際空港に限らず、どこの空港でも概ね共通しています。

 

航空会社ラウンジ(制限区域内)

航空会社ラウンジを使えるのは、基本的に航空会社のビジネスクラスやファーストクラスの搭乗者か、マイレージプログラムの上級会員、エリート会員のみ利用できます。

<第1ターミナル 航空会社ラウンジの場所>

ラウンジ名 場所 お問い合わせ先
ANA ARRIVAL LOUNGE 南1F(国際線到着・国内線出発) 全日本空輸(ANA)
ANA SUITE LOUNGE 第4サテライト4F
ANA LOUNGE 第4サテライト2F
ANA SUITE LOUNGE 第5サテライト4F(入口は3F)
ANA LOUNGE 第5サテライト4F(入口は3F)
KALラウンジ 中央3F 大韓航空
ユナイテッド・クラブ 中央3・4F(入口は3F) ユナイテッド航空
NARITA PREMIER LOUNGE 第1サテライト4F(入口は3F) ㈱成田空港ビジネス

ちなみに、成田空港の国際線 第1ターミナル・サテライト5にあるANAラウンジは、2021年4月1日よりプライオリティ・パスでも利用可能になりました。

<関連記事>
プライオリティ・パスはANAラウンジも対象に!羽田第3ターミナルと成田T1サテライト5のANAラウンジを利用可能!

 

<第2ターミナル 航空会社ラウンジの場所>

航空会社ラウンジ | 成田国際空港公式WEBサイト

料理の食べ放題、アルコール飲み放題が当たり前で正にVIPラウンジ。

カードラウンジとは天と地の差です。

クレジットカード提供の空港ラウンジサービスではANAラウンジやJALサクララウンジは利用できませんので。

ちなみに、大韓航空のKALラウンジのみプライオリティ・パスにも利用できます。が、しかし、他の航空会社ラウンジと比較するとサービス内容は見劣りします。

KALラウンジについては後述します。

 

クレジットカード会社ラウンジ(一般エリア)

通常ゴールドカード以上で付帯しはじめる空港ラウンジサービスを利用できるのは、主にカードラウンジの方です。

ラウンジ入口には、利用可能なクレジットカードが明記されています。

先程の航空会社のVIPラウンジと比較するとサービス内容は見劣りします。

<第1ターミナル カードラウンジの場所>
● T.E.Iラウンジ(ビジネス&トラベルサポートセンター):中央5F

● IASS Executive Lounge 1:中央5F
<第2ターミナル カードラウンジの場所>
● T.E.Iラウンジ:本館4F

● IASS Executive Lounge 2:本館4F
クレジットカード会社ラウンジ | 成田国際空港公式WEBサイト

 

成田国際空港では、IASS Executive LoungeもTEIラウンジともに第1ターミナルと第2ターミナルの両方に設置されています。

航空会社ラウンジとは異なり、どちらも出国前エリアにあります。

いずれも出国前エリアにあるので、手荷物検査前・保安検査前に利用するラウンジです。

セキュリティチェックは、時として時間がかかるケースもしばしばなので、その意味でイマイチ使えません。

あと、出国前エリア(一般エリア)にあるため、国際線だけでなく国内線の利用者も利用でき、かつ出発前に限らず、出発後にも利用できてしまうのも気になるところ。

つまり、これといったプライオリティ感もなく多くの方が使えるため混雑しがちなのも難点です。

肝心のサービスも、航空会社ラウンジとは雲泥の差であり、ソフトドリンクや雑誌類、食べ物はあっても、柿の種などおつまみ程度にとどまります。

ちょっとノドが乾いた時なんかは、一応無料でドリンクを頂けるので良いのですが、ちょっとゆっくり、休むだけならそこから辺のベンチやソファーに座って待機するだけで、個人的には必要十分と感じたりもすることもあります。

一例としてIASS Executive Loungeでは、ソフトドリンクこそ一通り用意されていますが、食べ物は、おつまみの「柿の種」程度。

あと、カードラウンジですとアルコールは基本的に有料ですが、IASS Executive Loungeの場合、アサヒスーパードライの缶ビール(350ml)、またはハイボールのブラックニッカの缶ウイスキー250ml)のみ1杯なら無料でいただけます。

ちなにに他の国内にあるカードラウンジならちょっとした、お菓子やパン類が出ることもあります。

成田国際空港のカードラウンジを利用するなら、IASS Executive Loungeがオススメ。

ただ、TEIラウンジと比べると、お酒が無料で1杯いただけて、内装もまだ小綺麗であるためか、たいてい混んでいます。

ドリンクをいただいて、フライト前にちょっと休憩する場所と割り切った方がいいです。

お酒を飲まない、もしくは飲みたい気分ではない方は、TEIラウンジの方が人が少なくて良いかも。

ファミレスにあるようなドリンクサーバーや、コーヒーサーバーなら、もちろんIASSラウンジにもTEIラウンジにも両方設置されています。

カードラウンジは、基本的に一般エリアにありますが、入口で航空券を見せる必要があるので、当日、飛行機に乗る方でないと利用できません。

ちなみに、クレジットカード会社提供のカードラウンジを利用する際は、プライオリティ・パスを提示するより、空港ラウンジサービス付帯のクレジットカードを見せた方が早いです。

プライオリティ・パスでラウンジに入室する場合だと、カードをスキャンしてサインするという作業が発生します。

<関連記事>
● プライオリティ・パスの使い方と注意点まとめ!同伴者料金と子供料金も解説

 

クレジットカードの空港ラウンジサービスなら提示するだけでOKです。特にプライオリティ・パスを使える人気のあるラウンジでは、カードスキャン端末などの手続きのせいで混雑することもあるので。

 

有料のトラベラーズラウンジ ラシュラン(一般エリア)

カードラウンジなどとは別に、一般向けのお金を払えば誰でも利用可能な有料ラウンジもあります。

その一つが「Traveler’s Lounge Rassurants(トラベラーズラウンジ ラシュラン)」です。

以下は、成田国際空港にある第1ターミナルにあるトラベラーズラウンジ ラシュランですが、第2ターミナルにもあります。

ラウンジの営業時間は8:00~20:00です。

利用料金は、大人1030円、小人(6歳~12歳)520円、6歳未満は無料。入退室は自由で時間制限も特にありません。

クレジットカードの空港ラウンジ特典やプライオリティ・パスなどでは無料とはならないですが、実は成田国際空港で乗り継ぎをする方なら無料で利用できます。

しかも、利用する航空会社や国内線・国際線ターミナルなど、すべての乗り継ぎの組み合わせで無料で入室可能です。もちろん、この場合は、証明のために受付で到着便と出発便の搭乗券を提示する必要があります。

他のラウンジと違ってちょっと和風チックな内装となっています。

リクライニングシートも設置。

飲み物は、コーヒーや紅茶、食べ物はおつまみ程度のお菓子を無料でいただけます。

有料にはなるものの、アサヒスーパードライの缶ビールや、ペットボトルのお茶なども一応あります。

この他、無線LANインターネットサービス、新聞・雑誌など、一般のカードラウンジにもあるような必要最低限のサービスは用意されています。

カード会社やプライオリティ・パスなどと提携しているラウンジでは無い、かつ有料ラウンジである為か、利用者は少なくガラ空きです。

そのためカードラウンジが使えない場合は、大人1人1,030円で時間無制限で出入りも自由なので、一般のカードラウンジで同伴者料金を払うくらいなら、トラベラーズラウンジ ラシュランも悪くないかも。

 

有料のNarita TraveLounge(制限区域内)

2016年10月15日に、新しく成田国際空港の第1ターミナル内に、有料ラウンジの「Narita TraveLounge(成田トラベラウンジ)」ができました。

成田国際空港の直営ラウンジということで、お金を払えば誰でも利用できるラウンジです。出国審査ゲート後の制限区域内にあるため、フライト間際まで寛げるのも利点です。

Narita TraveLoungeの場所は、第1ターミナル中央ビルの26番ゲートの付近に設置されています。KALラウンジからも近いです。

営業時間は、通常「6:30~22:00(年中無休)」ですが、コロナ禍の現在は「8:00~18:00」となっています。

利用料金は、下記のとおり。

コーヒーや各種ドリンクは無料ですが、食事(サンドウィッチ、カレー、麺類、デザート等)やアルコール(ビール、ワイン等)は有料です。

Narita TraveLoungeは、あくまでお金を払えば一般の方でも入れるラウンジ。

そのため、クレジットカード特典の空港ラウンジサービスはもちろん、プライオリティ・パスでも無料で利用できないのでお気をつけください。

とはいえ、カードラウンジや下手な航空会社ラウンジよりもゴージャスで、中も広めで座席数も多いので、割とオススメできます。

大人1回1,220円+αなら、プライオリティ・パスの同伴者料金を払うよりリーズナブルで済む点もですね。

しかも、利用時間の制限もありませんし、出入りも自由です。

サービスは、飲食以外にも新聞・雑誌、各席充電可、電話ブースなど基本的なものはあります。

 

プライオリティ・パスが使える成田国際空港ラウンジ

世界148ヵ国、650以上の都市にある1,300ヵ所以上の空港ラウンジを利用可能な「プライオリティ・パス(Priority Pass)

提携ラウンジの中には、本来、航空会社のビジネスクラス以上の利用者や、マイレージプログラムの上級会員が使えるVIPラウンジも含まれるということですが、国内空港のラウンジに関しては、そこまで期待できません。

プライオリティ・パスは、海外の空港ラウンジで真価を発揮するラウンジサービスです。

たとえば、成田国際空港にあるラウンジでプライオリティ・パスを使って利用できるラウンジは5つに限られます。

以前は、ユナイテッド航空が運営するラウンジ「ユナイテッドクラブ」を利用できていましたが、2015年5月15日から対象外になってしまいました。

しかしながら、前述のとおり、成田空港の国際線 第1ターミナル・サテライト5にあるANAラウンジが2021年4月1日からプライオリティ・パスでも使えるように!

<関連記事>
プライオリティ・パスはANAラウンジも対象に!羽田第3ターミナルと成田T1サテライト5のANAラウンジを利用可能!

 

したがって、航空会社ラウンジ2つと、カードラウンジ4つとなりました。

<第1ターミナル>
●ANAラウンジ(T1サテライト5)

●KALラウンジ
●IASS Executive Lounge 1(出国前エリア)
●TEIラウンジ(出国前エリア)
<第2ターミナル>
●IASS Executive Lounge 2(出国前エリア)
●TEIラウンジ(出国前エリア)

大韓航空のKALラウンジの方は、大韓航空の搭乗ゲートにほど近い所にあるので、中央以外の搭乗ゲートから結構離れています。

KALラウンジは、他の航空会社ラウンジと比べるとサービスの質は劣ります。シャワールームもありません。

成田国際空港のKALラウンジ内部は、そこまで広くないので混んでいることも多いのも玉にキズ。

私は、今の所一度も断られたことはないですが、入室を拒否されることもあるようです。

食ベ物は、カップラーメン、おにぎり、菓子パン、オレオやクラッカーなどのちょっとしたお菓子もありますが、正直イマイチです。

他の航空会社ラウンジのごとく一通りの食事を楽しめるというよりも、ザ軽食というイメージです。

一応、ビール、ワイン、ウイスキー、日本酒といったアルコール類も飲み放題で提供されてはいます。

が、人が多くタイミングもあったのかもですが、中身が空っぽのボトルが2本ありました。(;^ω^)

ファーストクラス搭乗者なら、中で区切られた専用ルームに入れます。

ファーストクラスは、ほぼ常にガラ空きですが、通常エリアは基本混雑しています。

言ってみればファーストクラスに乗るような方は、わざわざ利用しないということですね。

 

日本でプライオリティ・パスが利用可能な空港

成田国際空港だと、プライオリティ・パスは今ひとつということでしたが、それなら他の日本にある国際線の空港ならどうか?

と聞かれれば、唯一、関西国際空港なら「ぼてじゅう」があるため、大きなメリットを享受できます。

プライオリティ・パスを利用できる国内空港は下記のとおりです。

空港名 ラウンジ名
成田国際空港 ANAラウンジ(第1ターミナル 国際線 サテライト5)
KALビジネスクラスラウンジ
T.E.Iラウンジ(制限区域外)
IASSエグゼクティブラウンジ(制限区域外)
羽田空港 ANAラウンジ(第3ターミナル 国際線)
関西国際空港 KALビジネスクラスラウンジ(制限区域外)
ぼてぢゅう(制限区域外)
中部国際空港 KALラウンジ
スターアライアンスラウンジ
セントレアグローバルラウンジ
福岡空港 KALラウンジ

ちなみに羽田空港の方でも国際線(第3ターミナル)にあるANAラウンジがプライオリティ・パスの対象に。

国際線限定ではあるものの、羽田にある唯一のプライオリティ・パス提携ラウンジなのでメリットは大きいですね。^^

国内線の方は、無料で利用するには基本的にゴールドカード以上から付帯しはじめる空港ラウンジサービスを利用することになります。

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中部国際空港だと「KALラウンジ」の他に「スターアライアンスラウンジ」や「セントレアグローバルラウンジ」も利用可能となりました。

福岡空港は「KALラウンジ」のみ。

関西国際空港は、KALラウンジだけでなく第1ターミナルの3階(セキュリティチェック前)にある「ぼてじゅう」も利用可能です。

<関連記事>
関西国際空港「ぼてぢゅう」でプライオリティ・パス利用時の注意点まとめ

 

1名につき3,400円(税込)も割引となり、3,400円(税込)以下なら全メニュー無料で食べられます。

あと嬉しいことに、関西国際空港の「ぼてぢゅう」と「KALラウンジ」は、制限エリアに入る前にあるため、国際線だけでなく国内線の利用時でも使えるのもメリットです。

ということで、国内空港でプライオリティ・パスが最もお得なのは関西国際空港ですね。

 

プライオリティ・パスの真価は空港によって変わる

結論として、関西国際空港で「ぼてじゅう」を利用できることを除いては、日本ではプライオリティ・パスの利便性はあと一歩といったところ。

ただ、海外が舞台となると、プライオリティ・パスはその真価を発揮します。

韓国、中国、シンガポール、マレーシア、タイ、ドバイあたりは、プライオリティ・パス提携ラウンジの数がかなり充実しています。

オーストラリア(シドニー、メルボルン)、イギリスなどでは、国内でいう関西国際空港の「ぼてじゅう」のようにレストランでも無料で食事を楽しめます。

なので、結局は自分が旅行する国、利用する空港を利用するか?ということになります。

 

基本的にプライオリティパス提携ラウンジは、クレジットカード特典のカードラウンジよりも格上であることがほとんどなので、少なくとも下手なカフェより贅沢な空間でフライトまでの一時を寛げます。

プライオリティ・パスの年間、使い放題であるプレステージ会員の通常年会費は429USドルもします。(1ドル105円〜110円だと日本円換算で45,045円〜47,190円程度)

それが年会費10,000円(税抜)の楽天プレミアムカードなら無料で発行可能です。

 

他にもプライオリティ・パス特典付帯のクレジットカードは多くありますが、「楽天プレミアムカード」がダントツで安いです。

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プライオリティ・パスの利用方法は、以下で解説しています。

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プライオリティ・パスは、会員専用のラウンジを使えるというわけではなく、あくまで提携しているラウンジを利用できるというサービスです。

必ずしもVIPラウンジと呼ばれるようなゴージャスなラウンジばかりというわけではありません。

もちろん、上質な提携ラウンジも多く存在しますが、このようなラウンジは、特に混雑時だと得てして入場制限がなされたりします。

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