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PASMO(パスモ)の使い方まとめ。ポイント、オートチャージ、クレジットカードを解説

PASMO(パスモ)は、電車やバスの交通機関の利用時をはじめ、PASMO加盟店でお買い物でも使えるプリペイド(前払い)式の電子マネーです。

関東では、Suica(スイカ)と並ぶ交通電子マネーのトップ2の位置付け。

当記事では、PASMOが使えるお店、ポイント、オートチャージ、定期券、クレジットカードなど使い方・注意点について解説します。

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PASMOとは

PASMO(パスモ)は、株式会社パスモが発行し、関東地方・山梨県・静岡県の鉄道27事業者・バス78事業者(2021年3月時点)が発売する、電子マネー機能を備えたICカード乗車券です。

PASMOがあれば電車の自動改札機の読み取り部分にタッチするだけで電車に乗車できます。

しかし、改札機では、他の切符やSuicaなどのICカードと併用して利用することはできません。

PASMO単体で乗り降りする必要があります。

他の乗車券などと組み合わせて利用する場合は窓口の係員に確認しましょう。

出場駅で、SF(電子マネー)残額が不足した場合は、精算機などでチャージまたは精算すればOK。

定期券が搭載されたPASMOは改札機にタッチするだけで、定期券区間外の運賃を精算できます。

入場時が定期券区間内でも、出場時が定期券区間内でも同じように清算可能です。

たとえば、浅草〜日本橋のPASMO定期券を持っているケースで、銀座から乗車して浅草で降りた場合、銀座~日本橋間の168円が自動的に清算されます。

また、定期券区間外から乗り、途中で定期券の区間内となり、更に区間外に出て最終的に区間外の駅で降りた場合、以下の2ケースのうち、安い方の運賃を電子マネー残高から減額されるので便利です。

● 全区間を電子マネーで乗車した場合の料金
● 定期券区間外の合計料金

※参照:鉄道での運賃の計算方法|PASMO公式

 

PASMOの種類を比較

PASMOの種類別に対応した機能の比較です。

機能/種類 大人用PASMO 小児用PASMO
無記名 記名 定期券 クレカ
一体型
記名 定期券
個人情報の登録
デポジット500円
記名人のみ利用
オートチャージ
バスの持参人式定期券
紛失時の再発行

PASMOやPASMO定期券は、駅やバス営業所などで買えます。

デポジット(預り金)が500円必要ではあるものの、支払いは最初の1回だけ。

複数枚入手する必要もありません。

デポジットはPASMOを解約すると同時に返金されます。

クレジットカード一体型PASMOは、他のクレジットカードと同様に審査もあるものの、カード会社に申し込むことで作成可能です。

PASMOは、無論チャージすることで繰り返し使えます。

 

無記名PASMO

誰でも購入・使用できるPASMOです。

大人運賃が適用されるので、小児用はありません。

バスの持参人式定期券」もオプションで付けられます。

しかし、紛失時の再発行はできません。

お客さま情報を登録すれば記名PASMOに変更可能です。

 

記名PASMO

自分の名前が記載され、その記名人だけが利用できるPASMO。

購入時に個人情報(名前・性別・生年月日・電話番号)の登録が必要です。

しかし、法人名義(会社名・団体名など)では、記名PASMOを買えません。

無記名PASMOを利用しましょう。

手数料などが発生するものの紛失時には再発行できます。

結婚や離婚などにより、PASMOに登録している氏名が変更となった場合、PASMO取扱事業者の駅やバス営業所で手続き可能。

変更の際は、運転免許証など公的証明書の提示が必要です。

 

PASMO定期券

定期券として使える記名PASMOです。

チャージしていれば、定期券区間外を乗車した分の運賃も自動的に精算できます。

1枚のPASMOに、電車・バスそれぞれ1種類の定期券機能を付与可能です。

1枚の定期券として購入できない区間の場合は、PASMO定期券は使えないので、磁気定期券となります。

具体的な発売できる区間・経由などは、購入する鉄道・バス会社に問い合わせるのが確実です。

ちなみに、PASMO定期券の有効期限が切れて、定期券を更新しなかった場合でも、記名PASMOとして使えます。

また、駅では、有効期限が切れた定期券の券面を削除し、記名PASMOに変更することも可能です。

無論、保有中のPASMOに定期券機能を付与することもできます。

新しくPASMOを購入する必要はありません。

駅や事業所などで手続き可能です。

 

一体型PASMO

クレジットカードとオートチャージ機能付PASMOが1枚になったカードです。

PASMOとしてだけではなく、クレジットカードとしても使用できます。

Tokyo Metro To Me CARD Prime PASMO」などPASMO付きクレジットカードの中には、定期券も搭載できる券種もあります。

一体型PASMOのクレジットカードでも、定期券を付加できるものと、出来ない券種があります。

以下はPASMO定期券を付加することが可能です。

<PASMO定期券機能付きのクレジットカード>
● To Me CARD Prime PASMO
● To Me CARD PASMO ゴールド
● ANA To Me CARD PASMO JCB(ソラチカ一般カード)
● ANA To Me CARD PASMO JCB GOLD(ソラチカゴールドカード)
● 東京スカイツリー 東武カードPASMO
● 京王パスポートPASMOカード VISA
● TOKYU CARD ClubQ JMB PASMO

しかし、PASMO定期券機能がついたクレジットカードでも、使用中のPASMO定期券は有効期限まで移し替えることはできませんのでご注意を。

とはいえ「Tokyo Metro To Me CARD Prime PASMO」などPASMO付きクレジットカードでは、PASMOへのオートチャージでカード会社の「ポイント」が貯まるのが大きなメリットです。

オートチャージは、東京メトロをはじめ東急・西武・小田急・京成・京王・京浜急行などのPASMOエリアに限らず、JR東日本のSuicaエリアでもオートチャージが発動するので使い勝手も良好です。

オートチャージのポイントの貯まり方は、通常のカード利用と一緒で1,000円ごとに1ポイント(還元率0.5%)貯まります。

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以下の券種もPASMOオートチャージは可能ですが、PASMO定期券を付加できません。

<PASMO定期券を付加できないクレジットカード>
● PastownカードJCB(株式会社ジェーシービー)

● パスタウンPASMOカード(三井住友カード)
● パスタウンPASMOカード(三菱UFJニコス)

なお、一体型PASMOの有効期限が近づくと、カード会社から新しい一体型PASMOが郵送されます。

新しい一体型PASMOが手元に届いたら、使用中の一体型PASMO、新しい一体型PASMO、案内状をPASMO取扱事業者の駅に持参し、PASMO機能の引き継ぎ手続きが必要です。

この手続きをせずに有効期限を切れになると、一体型PASMOの全機能が使えなくなるので注意しましょう。

クレジットカードのみ解約する際は、カード会社で手続きすればOKです。

クレジットカードを退会してもPASMOはそのまま利用できます。

 

PASMOは首都圏以外の鉄道・バスでも使える

PASMOは、首都圏以外の様々な鉄道事業者、バス事業者で使えます。

最新の対応状況はPASMO公式サイトで確認可能です。

PASMO鉄道事業者一覧
PASMOバス事業者一覧

PASMOはSuicaエリアでも利用できるのが大きな特徴です。

PASMO・Suicaの路線図を見みてみると首都圏ほぼ全域を網羅していることがわかります。

PASMO・Suica路線図(簡略版)
PASMO・Suica路線図(全駅版)

 

全国の交通系ICカード対応の電車・バス・加盟店でも使える

PASMOは、JR東日本エリアだけではなく、いわゆる全国相互利用サービスにより以下の交通系ICカードのエリアにおける電車やバスなども利用できます。

● Kitaca(北海道旅客鉄道、JR北海道)
● Suica(東日本旅客鉄道、JR東日本)
● TOICA(東海旅客鉄道、JR東海)

● manaca(名古屋交通開発機構・エムアイシー)
● ICOCA(西日本旅客鉄道、JR西日本)
● PiTaPa(スルッとKANSAI)
● SUGOCA(九州旅客鉄道、JR九州)
● はやかけん(福岡市交通局)
● nimoca(西日本鉄道)
etc.
もちろん、一部利用できない路線もあります。また、原則として各エリアをまたがっての利用はできない点は注意しましょう。

 

PASMO使えるお店(加盟店)

PASMOは、ショッピングでもSuicaなどの全国の交通系ICカードと相互利用できるケースが多々あります。

たとえば、関東圏ならSuicaが使えるお店でも、ほぼPASMOを利用できるイメージです。

以下のように、ありとあらゆるお店のジャンルでPASMO払いできます。

ジャンル 店舗・サービス例
駅ナカのコンビニ・自動販売機 Kiosk(キオスク)、KioskNewDays、NewDays(ニューデイズ)、アキュア、コカ・コーラのマルチマネー対応自動販売機etc.
駅ナカ商業施設 旬味館、az、アトレ、アプリーズ、Esite、A-FACTORY、EKIST、エキュート、excel、エスパル、ココロ、シァル、シャポー、セレオ、tekuteながまち、TERMINA、Topico、NEWoMan、nonowa、PASEO、VAL、ビーンズ、FESAN、プチール、ペリエ、マーチエキュート、MI DO RI、Montres、LOVINA、ラスカetc.
コンビニ セブン-イレブン、ローソン、ローソンストア100、ファミリーマート、ミニストップ、デイリーヤマザキ、セイコーマートetc.
スーパー イトーヨーカドー、イオン、ダイエー、グルメシティ、アリオ、ピーコックストア、まいばすけっと、miniピアゴ、OKストア、近商ストア、Odakyu OX、京急ストア、東急ストアetc.
ドラッグストア マツモトキヨシ、サンドラッグ、ツルハドラッグ、ウエルシア、くすりの福太郎、ココカラファイン、富士薬品ドラッグストアグループ、スギ薬局、キリン堂etc.
商業施設 ルミネ、ららぽーと、アクアシティお台場、サンシャインシティ、横浜赤レンガ倉庫、ラゾーナ川崎プラザ、ラ チッタデッラetc.
ファッション 洋服の青山、コナカetc.
日用品・雑貨 ドン・キホーテ、ジャパン、多慶屋etc.
家電 ヨドバシカメラ、ビックカメラ、コジマ、ソフマップ、ジョーシン
書籍 紀伊國屋書店、ブックオフ
ファストフード マクドナルド、モスバーガー、ロッテリア、吉野家、松屋、すき家、てんや、ケンタッキー、CoCo壱番屋etc.
カフェ スターバックス、ドトールコーヒー、プロント、エクセルシオールカフェ、タリーズコーヒー、サンマルクカフェ、コメダ珈琲店、ミスタードーナツ、コージーコーナーetc.
飲食店 デニーズ、ガスト、ステーキガスト、フォルクス、ステーキのどん、いきなりステーキ、ロイヤルホスト、バーミヤン、ジョナサン、リンガーハット、かっぱ寿司、濵かつ、藍屋、夢庵、甘太郎etc.
アミューズメント ラウンドワン、カラオケ館、カラオケ時遊館、カラオケBanBan、ビッグエコー、快活CLUB、Wii U・newNINTENDO DS etc.
観光 国立科学博物館、国立西洋美術館、スパリゾートハワイアンズ、日光東照宮etc.
ガソリン、カーライフ エネオス、エッソ・モービル・ゼネラル、タイムズetc.
タクシー kmグループ、第一交通産業グループ、大和自動車交通グループ、日本交通グループ、チェッカーキャブ、東京無線、東都タクシー、日本交通グループ、日の丸自動車etc.
レンタカー オリックスレンタカー、トヨタレンタカー、JR東日本レンタリースetc.
ホテル ホテルメッツ、メトロポリタンホテルズ、ホテルニューグランド、ファミリーオ/フォルクローロ、ルートインホテルズetc.
空港 成田空港、ANA(国内線機内販売)etc.
その他 ヤマト運輸、ジェクサーetc.

 

おサイフケータイ対応のAndroid端末で使えるモバイルPASMOも注目

2020年3月18日からは、おサイフケータイ対応のAndroid端末で使用できる「モバイルPASMO」サービスがスタートしました。

同じ交通系電子マネーである「Suica」でも「モバイルSuica」「Apple PayのSuica」「Google PayのSuica」がありますが、これと同じ感覚でスマホ一つで電車・バスにスムーズに乗れたり、便利にお買い物に利用できます。

しかし、モバイルPASMOはiPhoneやApple Watchでは使えません。

 

さいごに

PASMOがあれば、小田急電鉄や京王電鉄、京浜急行電鉄、相模鉄道など鉄道会社、そしてバス会社など首都圏にある100以上の事業者が加盟していることもあり、電車やバスの利用に際して切符を買ったり、小銭を用意する必要もありません。

同じ関東圏をメインとして展開しているので、本来ライバル関係にあるものの「Suica」と相互利用サービスを解放しているため、PASMO加盟店に加えて、原則、コンビニやスーパーなどSuicaを使えるお店でもPASMOでお支払い可能です。(一部店舗を除く)

PASMOにはオートチャージ機能があり残高がなくなりそうになっても、その都度チャージをする必要がなく便利です。

Tokyo Metro To Me CARD Prime PASMO」などPASMO付きクレジットカードは、PASMOへのオートチャージでカード会社の「メトロポイント」が貯まります。

オートチャージは、東京メトロをはじめ東急・西武・小田急・京成・京王・京浜急行などのPASMOエリアに限らず、JR東日本のSuicaエリアでもオートチャージが発動するので使い勝手も良好です。

オートチャージのポイントの貯まり方は、通常のカード利用と一緒で1,000円ごとに1ポイント(還元率0.5%)貯まります。

PASMO残金がオートチャージ実行判定金額(1,000円~10,000円)以下にあったタイミングで改札機から入場すると、設定したオートチャージ金額(1,000円~10,000円)が自動でチャージされる仕組みです。

入会時の設定金額は、PASMOの残額が2,000円以下のときに改札機から入場すると3,000円を自動的にチャージする設定になっています。

オートチャージする条件や金額の変更は、東京メトロの駅事務室、多機能券売機、IC対応券売機、定期券うりば、またはPASMO取扱事業者の駅で変更可能です。

チャージしてお得になったPASMOでスマートに鉄道やバスに乗車できます。

また、PASMOが10周年を迎えた2017年には、キャッシュレスでの「クイックチャージ」という新サービスがリリースされました。

これによりオートチャージ機能付きのPASMOなら、チャージしたい時に必要額をクレジット決済でチャージ可能です。

つまり、Suicaの類似機能を利用できるようになりました。

PASMOの残高は2万円までなので、一度にチャージできる上限も2万円。

PASMOがオートチャージに限らず、好きなタイミングでクレジットカードにてお得にチャージできるようになり、さらに使い勝手の良さが向上しています。

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