楽天カード全種類の海外・国内旅行傷害保険、ショッピング保険は平均以上の充実補償！

ついに発行枚数2,400万枚（2021年10月時点）を突破した楽天カード。

主要共通ポイントの一つである「楽天ポイント」を多方面にわたってザクザク貯めることができる人気のクレジットカードですね。

しかしながら、付帯保険の内容はどうでしょう？

当記事では、楽天カード全種類の海外旅行傷害保険・国内旅行傷害保険・ショッピング保険について、保険内容・保障対象、保険金の申請、申し込み、注意点などについてまとめます。

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海外旅行傷害保険

＜対象カード＞ 全種類

楽天カードには、海外旅行傷害保険が付帯します。

下表の楽天カードにある「※」の意味は、楽天PINKカード、楽天ゴールドカード、楽天ANAマイレージクラブカード、楽天カード アカデミー、楽天銀行カードも同一内容ということです。

なお、保険内容は、国際ブランド間で差異はありません。

項目	楽天カード(※)	楽天プレミアムカード	楽天ブラックカード
付帯条件	利用付帯	自動付帯 一部利用付帯	自動付帯
家族特約	―	―	◯ （カッコ内の額）
傷害死亡・後遺障害	2,000万円	5,000万円 (内、利用1,000万円)	1億円 （1,000万円）
傷害治療費用	200万円	300万円	300万円 （100万円）
疾病治療費用	200万円	300万円	300万円 （100万円）
救援者費用	200万円	200万円	300万円 （100万円）
賠償責任	2,000万円	3,000万円	1億円 （5,000万円）
携行品損害 （自己負担3,000円）	20万円	50万円 (内、利用20万円)	50万円 （20万円）

楽天プレミアムカードは、ほぼ自動付帯で、傷害死亡・後遺障害と携行品損害は、事前クレジット利用で表にある保険金額が上乗せされます。

確率的にお世話になる率が高く重要な「傷害治療費用」と「疾病治療費用」の保険金額も充実している点も◎。

● 一般カードランクの楽天カード：200万円
● 楽天プレミアムカード・楽天ブラックカード：300万円

しかしながら、海外の医療費は基本的に高額。

ケガや病気の内容、地域などにもよりますが数日入院を余儀なくされただけでも300万円〜500万円、場合によってはさらに医療費がかさむケースもあります。（参考：ジェイアイ傷害火災保険の海外旅行保険事故データ）

海外旅行傷害保険を上乗せしたい場合、持っているだけで傷害死亡・後遺障害以外は補償が上乗せされる自動付帯のカードをサブカードとして保有すればOKです。

いわば使わなくてもお得なクレジットカード。

たとえば「エポスカード」や「横浜インビテーションカード」が年会費永年無料ながらも補償額が充実しており、便利な自動付帯ですので純粋におすすめできます。

この考え方を応用して他の自動付帯のカードを保有して積み上げ式にさらに高水準に持っていくことも可能です。

楽天ブラックカードは、すべて自動付帯。

家族特約もあってカード会員以外の家族（配偶者及び生計を共にする親族）も守られます。

一般カードのシリーズと楽天ゴールドカードは、利用付帯となっており、以下のような旅行代金を楽天カードで”出国前”に決済すれば保険適用となります。

● 旅行会社で予約した海外ツアー料金
● 渡航先への航空券
● 目的地までの乗継便の航空券

1円以上の代金を決済していれば対象となり利用金額に制限がないのは有り難いですね。

ただし、公共交通乗用具の利用は、2020年10月1日から対象外となり利用条件を満たさなくなっているのでご注意ください。

出国後の決済は対象外となるため必ず日本国内にいる間に決済しましょう。

電話番号は、フリーダイヤル0120-456-029（年中無休・24時間対応）です。

一部のIP電話など、無料ダイヤルを使えない場合は、018-888-9289に電話すればOK。

海外短期留学の場合も、留学前に前述した対象代金を楽天カードで決済すれば、日本出国から3ヶ月後の12時までの期間は対象になります。

しかし、それ以降の事故については補償対象外。

代表的な対象外となるケースは次のとおりです。

以下の支払いだと、海外旅行傷害保険は適用対象外となりますのでご注意を。

 

補償期間は90日間の約3ヶ月

楽天カードの海外旅行傷害保険の補償期間は90日間です。

91日目以降に発生した事故の場合は補償対象外となります。

旅行や短期留学なら問題ありませんが、長期滞在・留学の場合は要注意です。

保険適用期間は、出国から90日以内ですが、一度帰国すれば滞在期間はリセットされるため、再び出国すれば90日間補償が再スタートします。

通算の適用回数に上限がないため、3ヶ月に1回は帰国する場合は、中・長期の旅行・留学でも問題なしです。

91日目以降も補償を受ける方法の一つとして、自動付帯のクレジットカードの保険適用期間が切れる前に、利用付帯のカードで現地の公共交通機関の支払いを決済すればOKです。

● 出国から90日目まで：自動付帯のクレジットカードの補償
● 出国から91日目以降から90日間：利用付帯のクレジットカードの補償

しかし、楽天カードの保険適用条件は、前述のとおり出国前の決済に限るので、この方法は使えません。

長期間に渡る充実の海外旅行傷害保険を確保したい方は、ダイナースクラブカードの海外旅行保険プラスがおすすめです。

団体・グループ保険ならではの手頃な料金で手厚い補償を受けられます。

 

キャッシュレス診療が使えないのがデメリット

楽天カードの海外旅行傷害保険の最大のデメリットは「キャッシュレス診療」が使えないこと。

以前は、キャッシュレス診療サービスが使えましたが、2019年7月の改悪で、今は利用不可能です。

キャッシュレス診療は、提携保険会社が現地の病院・医療機関に医療費を保険金額の範囲内で負担してくれるため、自分で立て替える必要がない、頼もしいサービスです。

ちなみに楽天カードに限らず、他社の年会費1万円以上するゴールドカードでさえも、キャッシュレス診療が未付帯のケースもあるので、海外旅行傷害保険の内容も重視する場合は、チェックしておきたい事項です。

未付帯の場合は、全額を一度、自分で立て替え払いする必要があります。

ちなみに「エポスカード」や「横浜インビテーションカード」は、年会費無料カードながらも海外旅行傷害保険が手厚く、なおかつキャッシュレス診療に対応しているので、おすすめです。

＜関連記事＞
● エポスカードのメリット・デメリット最新まとめ
● 横浜インビテーションカード(ハマカード)は無料カードでも充実保険が魅力！メリット・デメリット最新まとめ

 

航空機遅延費用保険は未付帯

楽天カードには、あるに越したことのない「航空機遅延費用保険」は付帯していません。

いわば「乗継遅延費用」「出航遅延・欠航・搭乗不能費用」「受託手荷物遅延（ディレイドバゲージ）」「受託手荷物紛失（ロストバゲージ）」を総称する保険です。

一般カードに限らず「楽天ゴールドカード」「楽天プレミアムカード」「楽天ブラックカード」にも付帯していません。

航空機遅延費用保険が付帯するおすすめのクレジットカードは以下のとおりです。

● dカード GOLD（海外・国内両方）
● JCBゴールド（海外・国内両方）
● JCBゴールド ザ・プレミア（海外・国内両方）
● JCBプラチナ（海外・国内両方）
● セゾンゴールド・アメリカン・エキスプレス®・カード（海外のみ）
● ラグジュアリーカード（海外・国内両方）

 

保険金申請の流れと必要書類、連絡先などは以下のページをご覧ください。

＜公式サイト＞ 海外旅行傷害保険｜楽天カード

 

PDF形式の海外旅行傷害保険の利用ガイドもあります。

● 楽天カード一般シリーズ / 楽天ゴールドカード保険ガイド（PDF）
● 楽天プレミアムカード保険ガイド（PDF）
● 楽天ブラックカード保険ガイド（PDF）

 

国内旅行傷害保険

＜対象カード＞

国内旅行傷害保険は、最もスタンダードな楽天カードをはじめ、楽天PINKカード、楽天ANAマイレージクラブカード、楽天カード アカデミー、楽天銀行カードなど一般カードランクには付帯しません。

格安ゴールドカードの楽天ゴールドカードも未付帯です。

国内旅行傷害保険が付帯するのは、楽天プレミアムカードと楽天ブラックカードのみとなっています。

両方、便利な自動付帯ということは共通していますが、楽天ブラックカードは、本会員はもちろん、さらに家族特約も付きます。

家族の範囲は、配偶者、生計を共にする同居の親族、生計を共にする別居の未婚のお子様です。

生計を共にするとは、健康保険証を共有しているか税法上扶養関係にある場合をいいます。

また、親族とは6親等以内の血族、3親等以内の姻族の方を指します。

項目	楽天プレミアムカード	楽天ブラックカード
付帯条件	自動付帯	自動付帯
家族特約	―	◯ （カッコ内の額）
傷害死亡保険金	5,000万円	5,000万円 （5,000万円）
傷害後遺障害保険金	最高5,000万円	最高5,000万円 （最高5,000万円）
傷害入院保険金	日額5,000円	日額5,000円 （日額5,000円）
傷害手術保険金	入院中の手術は入院保険金日額の10倍 それ以外の手術は入院保険金日額の5倍	入院保険金日額に手術の種類に応じて定めた倍率 (10倍・20倍・40倍)を乗じた額
傷害通院保険金	日額3,000円	日額3,000円 （日額3,000円）

保険金が支払われる条件などの詳細は国内旅行傷害保険の利用ガイドをご覧ください。

● 楽天プレミアムカード保険ガイド（PDF）
● 楽天ブラックカード保険ガイド（PDF）

 

ショッピング保険

＜対象カード＞

楽天ブラックカードと楽天プレミアムカードには、最高300万円補償のショッピング保険(動産総合保険)も付帯します。（一般ランクの楽天カード各種と楽天ゴールドカードは未付帯）

カード利用して購入した商品（ただし、1個1組1万円以上の商品）が購入日より90日以内に偶然な事故（破損、盗難、火災等）により生じた損害に対して最高300万円まで補償されます。

自己負担額は1回の事故につき3,000円です。

国内も海外も両方におけるお買い物分も対象となるのは頼もしいですね。

年会費無料カードなど下位カードにショッピング保険が付帯していても、適用条件が「リボ払いのみ」もしくは「海外での利用のみ」といった制限が付いているケースも多く、いまいち実用性に欠けるケースも多くなります。

一部対象外の商品もあります。

ただ、この規定内容は、どのクレジットカードに付帯しているショッピング保険も同様なのでデメリットというわけでもありません。

ショッピング保険について更に詳細なことを知りたい場合は「動産総合保険ガイド」をご覧ください。

＜公式サイト＞ 動産総合保険ガイド（PDF）

 

その他、安心保険も充実

＜対象カード＞ 全種類

他にもカードショッピングを安全・快適に利用するうえで、以下のようなサービスが付帯します。

サービス名	内容
カード利用お知らせメール	カード利用をいち早く案内するサービス。万が一の不正利用も早期の発見につながり安心して利用できます。
楽天あんしんショッピングサービス	楽天市場での楽天カード決済によるお買い物時の商品の未着・遅延・欠陥品などの補償。
ネット不正あんしん制度	インターネットショッピングでも安心して利用できるネット不正あんしん制度を自動付帯。

特に商品未着あんしん制度は、楽天カードオリジナルの保険で、楽天市場でのお買い物がより安心・安全になる頼もしい保険ですね。

詳細は公式サイトをご覧ください。

＜公式サイト＞ 楽天あんしんショッピングサービス

 

さいごに

楽天カードに付帯する海外旅行傷害保険、国内旅行傷害保険、ショッピング保険の補償内容も悪くありません。

全クレジットカードと比較しても平均以上の水準は満たしています。

また、楽天市場でのお買い物の際に万が一、商品の未着・遅延・欠陥品などを補償してもらえる「楽天あんしんショッピングサービス」も大きな魅力です。

ただし、他社のクレジットカードに付帯する保険と同様に、自分で保険金を申請する必要があるのはもちろん、

海外旅行傷害保険がキャッシュレス診療に対応していない点は注意する必要があります。