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三井住友銀聯カードとANA銀聯カードのメリット・デメリット最新まとめ

三井住友カード株式会社では、国際ブランドが「銀聯(ぎんれん)のクレジットカード」を発行しています。

三井住友銀聯カード、ANA銀聯カードという名称です。

国際的には「UnionPay(ユニオンペイ)」と呼ばれています。

「三井住友銀聯カード」または「ANA銀聯カード」の利用で、もれなくVポイントが貯まります。

中国での特典に加えて、日本国内での訪日外国人向けの特典を利用できることもあります。

三井住友銀聯カードとANA銀聯カードのメリット・デメリットについて解説します。

<公式サイト>
三井住友カード(一般)最新キャンペーン
三井住友カード(NL)最新キャンペーン
三井住友カード RevoStyle 最新キャンペーン
三井住友カード ゴールド(NL)最新キャンペーン
三井住友カード ゴールド 最新キャンペーン
三井住友カード プラチナプリファード 最新キャンペーン
三井住友カード プラチナ 最新キャンペーン

 

銀聯カードの発行枚数は驚異の90億枚超え

銀聯カードの発行枚数は、なんと90億枚を超え世界一発行枚数の多い国際ブランドのカードで、180の国と地域で利用できます。

中国本土を除く67の国・地域でも1億5,000万以上発行されているので驚きです。

加盟店数も5,500万ヵ所以上と、実はVISAやMastercardと同様に世界で最も受け入れネットワークの広い国際ブランドに成長しました。

中国大陸以外の国や地域でも3,000万店を超え、全加盟店の半数以上を誇ります。(2021年3月時点)

国際ブランド 加盟店数(約) 世界シェア
(決済回数または決済額)
本社所在地
VISA 5,290万ヵ所以上 約50% アメリカ
Mastercard 5,290万ヵ所以上 約26% アメリカ
JCB 3,500万ヵ所以上 約1% 日本
American Express 2,330万ヵ所以上(予測値) 約3% アメリカ
Diners Club 3,210万ヵ所以上 約1%未満 アメリカ
Discover 4,400万ヵ所以上 約1%未満 アメリカ
UnionPay(中国銀聯) 5,500万ヵ所以上 約20% 中国

銀聯のネットワークは、中国以外にも日本、韓国、香港、マカオ、台湾、シンガポール、タイ、マレーシアなどのアジア諸国に加え、今となってはオーストラリア、ニュージーランドなどのオセアニア、アメリカ、イギリス、フランス、ドイツ、スイスなど欧米諸国にも拡大。

銀聯の世界シェアは20%以上とVISA、Mastercardに次ぐ3位に位置しています。

中国全土でのシェアは90%を超えているといわれ、銀聯カードを保有していない人を見つけるのが難しいくらい浸透し、中国国民にとってはお財布代わり的なカードとなっています。

銀聯ブランドは、中国を中心に主に海外で使える国際ブランドですけども、もちろん、日本国内でも加盟店なら利用可能です。

日本国内で銀聯カードを使える加盟店は以下の記事で解説しています。

<関連記事>
銀聯(UnionPay)カードが使える日本の加盟店と優待特典・サービスを解説

 

三井住友銀聯カード

日本国内で発行できる銀聯カードで代表的なのが三井住友カードが発行する「三井住友銀聯カード」でしょう。

カードフェイスは、「大陸」と「パンダ」の2種類です。

デザインの違いによって、特典などスペックに違いはありません。

以下、三井住友銀聯カードを単体で発行した際の基本スペックです。

項目 内容
年会費 本会員 永年無料
家族会員 永年無料
ETCカード
発行手数料 本会員 新規発行:無料、更新時(5年ごと):1,100円
家族カード 新規発行:無料、更新時(5年ごと):550円
申込資格 満18歳以上の方(高校生は除く)
本体カード単体申込
発行日数 最短3営業日(WEB限定)
国際ブランド 銀聯(UnionPay)
付与ポイント名称 Vポイント
ポイント有効期限 ポイント付与月から2年間
基本ポイント還元率 0.5%
200円(税込)につき1ポイント
付帯保険 海外旅行傷害保険
国内旅行傷害保険
ショッピング保険
支払方法 1回払い
締め日/支払日 以下のどちらか選択可
①15日/翌月10日
②月末/翌月26日
利用可能枠 総利用枠 10~80万円
カード利用枠 10~80万円
リボ払い・分割払い利用枠 0円
キャッシング利用枠 0円

三井住友銀聯カードは、年会費無料ながら、以下のような対象の中国国内の日系ホテルで、様々な特典を享受できます。

<優待宿泊プラン対象ホテル>
●オークラガーデンホテル上海
●ホテル・ニッコー上海
●ホテルニューオータニ長富宮
●ホテル・ニッコー天津
●ホテル・ニッコー無錫
●ホテル・ニッコー大連

宿泊料金割引、ウェルカムドリンクなどの優待サービスをうけられます。

ホテル名 優待内容
オークラガーデンホテル上海 宿泊料金割引、ウエルカムドリンク、ジムやプールの利用が無料
【エグゼクティブルーム以上は更に以下の優待】
●ビジネスセンターでチェックイン
●エグゼクティブサロン利用可能
●会議室2時間無料
●ワイシャツ1日1枚クリーニング無料
ホテル・ニッコー上海 宿泊料金割引、無料WiFi、フィットネスセンター無料
ホテル・ニッコー天津 宿泊料金割引、フィットネス利用無料、インターネット利用無料、7階レストラン「スペクトラム」で朝食
【エグゼクティブルーム以上は更に以下の優待】
●ラウンジでのコーヒー・フルーツ
●ソフトドリンクのサービス
●ラウンジでカクテルとオードブルをサービス(17:30~19:30)
●会議室2時間利用無料
●毎日2着分ランドリー無料
ホテルニューオータニ長富宮 宿泊料金割引、インターネット利用無料、ミネラルウオーター2本無料、フィットネス(ジム、プール)利用無料
【エグゼクティブフロアは更に以下の優待】
●エグゼクティブサロン利用無料
●サロン内で朝食サービス(7:00~10:00 )
●フリーティータイム7:00~10:00
(コーヒー、ソフトドリンクサービス)
●ハッピータイム19:00~21:00
(ビール、ウィスキー、ワインサービス)
ホテル・ニッコー無錫 ベストレートより10%OFF、無料WiFi、フィットネス(ジム、室内プール)利用無料

この他、経由してネットショッピングするだけで、ポイントが+0.5%〜9.5%還元で貯まるVポイントの優待サイト「ポイントUPモール」と、

事前エントリーして街でカード利用すると、ポイントやキャッシュバックの特典がもらえるおトクなサービス「ココイコ!」を利用できます。

サポート系のサービスとして、中国国内の銀聯コールセンター上海での日本語対応の以下のような照会受付サービスを利用可能です。

なお、三井住友銀聯カードのポイント還元率は0.5%(200円→1ポイント)ということですが、過去に期間限定で銀聯カードポイントキャンペーンということで、事前エントリーの上カード利用するとポイント3倍になるプロモーションが開催されたこともありました。

三井住友銀聯カードは、三井住友カードとは独立したカード(請求書も別々)で、単独でも申し込めるのがメリットでもありますが、その代り三井住友銀聯カード利用分には三井住友カード本体のショッピング保険が一切適用されない点は気をつけましょう。

三井住友銀聯カードを単体で作成するなら高額品はできるだけショッピング保険が付帯したVISAやMastercardのクレジットカードを利用し、それ以外は三井住友銀聯カードを使うなどといった使い分けが必要かもしれません。

また、三井住友銀聯カードは、以下のようなサービスは対象外なので注意しましょう。

あとは、三井住友銀聯カードは、支払回数が1回払いのみということと、オンラインの加盟店では使えないことがある点も注意しましょう。

後者の理由は、三井住友銀聯カードはクレジットカードではあるが、あくまで“店頭決済専用のカード”であるためです。

つまり、決済するには、原則、6ケタの暗証番号(PINコード)の入力とサインが必要なので、それができないネット通販は使えないというわけ。

原則というのは、以下のマークの銀聯加盟店など、一部の加盟店では暗証番号が不要な場合もあるからです。

しかし、店頭でも暗証番号の入力端末が、無いなどの理由で暗証番号の入力ができない店舗では、三井住友銀聯カードで決済できませんので注意しましょう。

ちなみに、クレジットカードの暗証番号は大多数が通常4ケタですが、 銀聯ブランドのカードは共通して6ケタです。

そのため、6ケタの暗証番号(00+指定の4ケタ)を入力した上で、サインするのが基本となります。

無論、中国現地で銀聯カードを使うなら、暗証番号は忘れないよう気をつけてくださいね。心配ならスマホなどに控えておきましょう。

 

三井住友銀聯プラチナカード

三井住友カード プラチナ会員の方だけが、追加カードとして発行できるのが三井住友銀聯プラチナカードです。

カードフェイスは、一般の三井住友銀聯カードとは違い、中国の山脈が描かれたシルバー調のデザインとなっています。

年会費も新規発行手数料もかからないので、三井住友カード プラチナ会員だけの一種の特典といっても良いかも知れませんね。

三井住友銀聯プラチナカードの基本情報は以下のとおり。

項目 内容
年会費 本会員 永年無料
家族会員 永年無料
ETCカード
発行手数料 本会員 新規発行:無料、更新時(5年ごと):1,100円
家族カード 新規発行:無料、更新時(5年ごと):550円
申込資格 原則として満30歳以上で本人に安定継続収入のある方で、三井住友カード プラチナ会員の方
本体カード単体申込
発行日数
国際ブランド 銀聯(UnionPay)
付与ポイント名称 Vポイント
ポイント有効期限 ポイント付与月から4年間
基本ポイント還元率 0.5%
200円(税込)につき1ポイント
付帯保険 海外旅行傷害保険
国内旅行傷害保険
ショッピング保険
支払方法 1回払い
締め日/支払日 以下のどちらか選択可
①15日/翌月10日
②月末/翌月26日
利用可能枠 総利用枠 原則300万円~
カード利用枠 原則300万円~
リボ払い・分割払い利用枠 0円
キャッシング利用枠 0円

三井住友カード プラチナの追加カードということで、三井住友銀聯プラチナカード自体には基本的に、プラチナカードならではの限定的な特典サービスは付帯しません。

もちろん、先程紹介した一般の三井住友銀聯カードの基本機能やサービスは踏襲していますので、そのまま利用可能です。

三井住友銀聯カードと三井住友銀聯プラチナカードの大きな違いは以下の4つです。

その他、対象外サービスなど注意点諸々は、スタンダードな三井住友銀聯カードと同じなので割愛します。

 

ANA銀聯カード

ANA銀聯カードも三井住友カードが発行しています。

年会費無料ですが、単体での発行は不可能で、追加カード扱いであるため、事前に対象のANAカードを1枚以上保有している必要があります。

その対象のANAカードは以下の5券種です。

ただし、ANA法人カードは除きます。

ANA銀聯カードの基本情報は次のとおりです。

項目 内容
年会費 本会員 永年無料
家族会員 永年無料
ETCカード
発行手数料 本会員 新規発行:無料、更新時(5年ごと):1,100円
家族カード 新規発行:無料、更新時(5年ごと):550円
申込資格 満18歳以上(高校生は除く)の方で、対象のANAカード会員の方、または新規に対象のANAカードを申し込む方
本体カード単体申込
発行日数
国際ブランド 銀聯(UnionPay)
付与ポイント名称 Vポイント
ポイント有効期限 ポイント付与月から2年間
基本ポイント還元率 0.5%
200円(税込)につき1ポイント
付帯保険 海外旅行傷害保険
国内旅行傷害保険
ショッピング保険
支払方法 1回払い
締め日/支払日 15日/翌月10日
利用可能枠 総利用枠 10~80万円
カード利用枠 10~80万円
リボ払い・分割払い利用枠 0円
キャッシング利用枠 0円

一見すると、基本スペックは、スタンダードな三井住友銀聯カードと相違ありませんが、ANA銀聯カードの最大の特徴は、ANAマイルへの移行が優遇されていることです。

ANA銀聯カードで貯めたVポイントは「自動移行方式」での申込は利用不可能であるものの、ANAマイルへ1ポイント=1マイル(移行手数料無料)にて移行できます。

あと、通常の三井住友銀聯カードとの小さな違いとして支払いサイクルが、ANA銀聯カードの方は「毎月15日締め切り、翌月10日引き落とし」の一つしか選べない点です。

その他、対象外サービスなど注意点諸々は、スタンダードな三井住友銀聯カードと同じなので割愛します。

なお、過去にはANA銀聯カード新規入会キャンペーンとして、最大9,000マイル相当がもらえるプロモーションが開催されていたことがあるので、こればっかしはタイミング次第ですが、運良く入会のタイミングで実施されていれば、かなりお得に入会可能です。

 

三井住友銀聯カード3種類の違いを比較

三井住友カード発行の3種類の「銀聯カード」の主な違いの比較は次のとおりになります。

比較項目 三井住友銀聯カード 三井住友銀聯プラチナカード ANA銀聯カード
更新手数料 本会員 1,100(税抜1,000) 無料 1,100(税抜1,000)
家族会員 550(税抜500) 無料 550(税抜500)
ANAマイル移行レート 1ポイント→3マイル(0.3%) 1ポイント→5マイ(0.5%)
利用可能枠 10万円~80万円 300万円~ 10万円~80万円
締め日/引落日 ①月末締め/翌月26日払い
②15日締め/翌月10日払い
※① ②どちらか選択可能
15日締め/翌月10日払い

 

アジア諸国での優待特典・サービスあり

銀聯カードホルダー向けに、近年ではアジア各国で受けられる優待が増えています。

たとえば、シンガポールなら人気観光地のセントーサ島の「マーライオン公園」の入場料が15%OFF、世界一高い観覧車の中で食事ができると人気の「スカイダイニング」で銀聯カードを使ってオンライン予約すると食事代が15%OFFになり、さらに優先的に入店できます。

これは2018年の中国銀聯の小会社である「銀聯国際」の調査によるものですが、シンガポールで7万円利用した場合、すべて現金で決済する場合と、すべて銀聯カードで決済する場合を比較すると、後者が6,221円も安くなったのだとか。

中国系資本が進出している国や地域では、今後、銀聯カードを利用した際の優待サービが増えていくことが期待できそうです。

中国のみならず、アジア諸国への旅行によく行く方にとっては、銀聯カードは一定のメリットのあるといっていいでしょう。

<関連記事>
日本で発行できる銀聯(UnionPay)クレジットカード・プリペイドカード・デビットカード全種類を解説

 

日本国内でも、割引などの優待を受けられたり、キャンペーンに参加できることもあります。

以下の記事内で具体例を紹介しています。

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銀聯(UnionPay)カードが使える日本の加盟店と優待特典・サービスを解説

 

デメリット・注意点

三井住友銀聯カードとANA銀聯カードのデメリットは、カード更新時に手数料かかること。

本会員1,100円(税抜1,000円)、家族会員550円(税抜500円)の手数料がかかります。

三井住友銀聯プラチナカードこそ単体では無料ですが、本体の三井住友カード プラチナの年会費は55,000円(税抜50,000円)と非常に高額です。

また、支払方法は、1回払いのみで、分割払い・リボ払いが利用不可能な点は気をつけましょう。

使わない場合は、デメリットにはなりませんが、キャッシングも使えない点もご注意ください。

マイ・ペイすリボによるポイント2倍(+0.5%)、ショッピング保険は付帯しない点もデメリットです。

ポイント還元率が平凡であるなど、本体の三井住友カード、ANAカードに比べればスペック・機能に乏しいです。

したがって、基本的には中国旅行・出張に行く方にメリットのあるクレジットカードといえます。

 

さいごに

三井住友銀聯カードとANA銀聯カードは、年会費無料であるものの5年に一度の更新手数料が発生する点は気をつける必要があります。

注意点もありますが、中国へ渡航する予定がある方は便利です。

数日間の旅行ならまだ「VISA」や「Mastercard」ブランドのクレジットカードで何とかなるかもしれませんが、中長期的な滞在となれば「銀聯カード」があればより安心できます。

中国においては「銀聯」は対応していても、加盟店数トップクラスの「VISA」や「Mastercard」でさえも、使えないお店もありますから。

あと、中国は大都市を中心にキャッシュレス化がかなり進んでいるので、その意味でも「銀聯カード」の携行していれば心強いですね。

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<公式サイト>
三井住友カード(一般)最新キャンペーン
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