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ユナイテッド航空のマイル「マイレージプラス」の貯め方・使い方、メリット・デメリットまとめ

ユナイテッド航空の「MileagePlus(マイレージプラス)」ANA国内線の特典航空券にお得に交換できることから、日本人にも人気のマイレージプログラムです。

ユナイテッド航空(UA)のマイル「MileagePlus(マイレージプラス)」の有効期限が、2019年8月28日から無期限に改善されました。

しかも既存の保有分も含めて期限が撤廃されます。

また、ユナイテッド航空便の特典航空券の必要マイル数は、2019年11月15日以降の搭乗分から変動制に。

この変動制の導入によりマイルのインフレ化の懸念があり、必要マイル数が増える傾向が強くなっています。

ちなみに、これはデルタ航空も以前、有効期限を無期限、マイル変動制を既に導入していましたので、それに続く形。

しかしながら、提携クレジットカードも発行されており、陸マイラーでも貯めやすく、マイレージプラス独自のメリットも多数あるので、おすすめできるマイルです。

当記事では、ユナイテッド航空のマイル「マイレージプラス」貯め方、使い方などについてまとめています。

 

基本情報

航空会社 ユナイテッド航空(United Airlines)
※略してUAとも
マイレージプログラム名 マイレージプラス(Mileage Plus)
貯まるマイルの正式名 マイル(miles)
国籍 アメリカ
アライアンス スターアライアンス
マイルの有効期限 有効期限なし
日系エアライン提携 ANA
日本国内線特典航空券 ◯(ANA便)
特典航空券の範囲 家族以外の第三者(友人・恋人など)もOK
燃油サーチャージ なし
日本の就航空港 東京国際空港(羽田空港)
成田国際空港
関西国際空港
中部国際空港
福岡空港
新千歳空港
仙台空港
公式サイト ユナイテッド航空公式サイト

 

日本就航路線(国際線)

 新型コロナウイルスの影響で、世界中の航空会社で運休・減便・欠航を実施しています。リアルタイムの運航状況は「公式サイト」を確認ください。

 

日本就航路線は、アメリカ主要都市がメインです。

外資系エアラインとしては日本就航路線が多いのも、日本人におすすめできるマイルの理由の一つ。

出発地 - 目的地 国・地域 曜日
(日本発)
フライト時間
東京・羽田 - ニューアーク アメリカ 毎日 約12時間60分
東京・羽田 - ワシントンDC アメリカ 毎日 約12時間50分
東京・羽田 - ロサンゼルス アメリカ 毎日 約10時間10分
東京・羽田 - シカゴ アメリカ 毎日 約12時間10分
東京・羽田 - サンフランシスコ アメリカ 毎日 約9時間50分
成田 - デンバー アメリカ 毎日 約10時間30分
成田 - ニューアーク アメリカ 毎日 約12時間50分
成田 - グアム グアム 毎日 約3時間50分
成田 - ホノルル アメリカ 毎日 約7時間0分
成田 - ワシントンDC アメリカ 毎日 約12時間30分
成田 - ヒューストン アメリカ 毎日 約11時間40分
成田 - ロサンゼルス アメリカ 毎日 約9時間50分
成田 - シカゴ アメリカ 毎日 約11時間20分
成田 - サンフランシスコ アメリカ 毎日 約9時間10分
大阪・関西 - グアム グアム 毎日 約3時間50分
名古屋・中部 - グアム グアム 毎日 約3時間40分
福岡 - グアム グアム 毎日 約4時間10分

 

メリット・デメリット

ユナイテッド航空のマイレージプラス(Mileage Plus)のメリット・デメリットは、以下のとおり。

<主なメリット>
● 有効期限が無期限
● クレジットカードの利用でマイルがよく貯まる
● ANAの国内線特典航空券を比較的お得に確保できる

● 特典航空券は燃油サーチャージ不要
● 家族以外の第三者(友人・恋人など)も特典航空券を利用OK
<主なデメリット>
● フライトではマイルを貯めにくい
● 国際線の必要マイル数が多い
● ANAの国内線特典航空券の座席指定がHPからできない

● マイルの使い道が少な目

 

入会方法

入会金・年会費無料で誰でも、オンラインで入会できます。

入会ページは日本語非対応なので、すべてローマ字で記入しましょう。

<公式サイト> ユナイテッド航空アカウント登録

 

マイル有効期限が無期限に

 

ユナイテッド航空(UA)のマイル「マイレージプラス」の有効期限は以前だと18ヶ月間という中途半端な期間しかありませんでした。

 

日本を代表する大手航空会社の「JAL」と「ANA」の場合、マイルの有効期限は36ヶ月(約3年間)なので、それよりも少ない期限内で消化するか、期限切れ防止のために、マイレージプラスカードの利用、ユナイテッド航空やANAでのフライト、提携ポイント、バイマイルの購入が候補でした。

 

ただ、2019年8月28日以降は、フライトはもちろん提携ホテルなどの獲得分のマイルを含め既存保有分のマイレージプラスの有効期限が無期限に改善されました。

 

定期的に有効期限をチェックするのが面倒という方も多いでしょう。

 

それを現在では、マイレージプラスの場合、失効リスクを気にすることなく、使いたい段階までじっくり貯められるようになったのは、他の多くのマイレージプログラムにはない大きなアドバンテージ。

 

35社以上の航空会社でマイルが貯まる&使える!

ユナイテッド航空以外にもスターアライアンスに所属する約25の航空会社一覧)や、マイル提携をしている約12の航空会社一覧)のフライトでもマイルを貯められるので、マイレージプラスは日本人でも使いやすいマイルと言えます。

 

ユナイテッド航空とANAは提携関係にあり、なおかつ同じ航空連合の「スターアライアンス」の加盟しています。

 

そのため、ANA便の利用時でもマイルが貯まりますし、今度はその貯めたマイレージプラスを使ってANAや次表にある航空会社を利用する際にも使えますので。

項目 航空会社
スターアライアンス
一覧
ANA(全日空)
エーゲ航空
エアカナダ
中国国際航空
エア インディア
ニュージーランド航空
アシアナ航空
オーストリア航空
アビアンカ航空
ブリュッセル航空
コパ航空
クロアチア航空
エジプト航空
エチオピア航空
エバー航空
LOTポートランド航空
ルフトハンザ ドイツ航空
スカンジナビア航空
シンセン航空
シンガポール航空
南アフリカ航空
スイス インターナショナル エア ラインズ
TAPポルトガル航空
タイ国際航空
ターキッシュ エアラインズ
ユナイテッド航空
マイレージ提携航空会社
一覧
吉祥航空
エアリンガス航空
アエロマール航空
エア・ドロミティ
アズール・ブラジル航空
ブティックエア
ケープエア
エーデルワイス航空
ユーロウィングス
ハワイアン航空
オリンピック航空
シルバーエアウェイズ

 

マイレージプラスマイルを貯める

フライトマイル

<ユナイテッド航空便> 支払金額 × 会員資格ごとのマイル数
<提携航空会社※> フライト距離 × 予約クラスでマイルが貯まる
※航空券番号が016で始まる場合はユナイテッド航空便扱い

 

ユナイテッド航空は、どの便に搭乗したかで、マイルの貯まり方が異なります。

ユナイテッド航空便に乗った場合は、フライトマイル(飛んだ距離)ではなく、支払った運賃で計算されます。

 

提携航空会社便に乗ったときは、フライト距離に応じてマイルが貯まる仕組みです。

たとえば、5,000マイルのフライトを予約クラス25%で搭乗した場合は、1,250マイル貯まります。

 

マイルは購入可能だけど・・・

ユナイテッド航空のマイル「マイレージプラス」は購入することもできます。

1,000マイル=35米ドル(1ドル110円換算で約3,850円)

 

が、しかし、マイル購入するくらいなら、ほとんどのケースでは基本的に航空券を直接購入した方がいいです。

 

強いていうなら、後わずかなマイルがあれば、次のフライトに使える!など、といったタイミングならマイルを購入するのもアリ。

 

ちなみに「MileagePlusセゾンゴールドカード」と「MileagePlusセゾンプラチナカード」の本会員(家族会員は対象外)は「ユナイテッド航空公式サイト」で、パーソナルマイルを購入時に販売価格から10%割引になる優遇を受けられます。

 

ただし、他の割引サービス、キャンペーンとは併用ができません。

キャンペーンといえば、たとえば、「バイマイルキャンペーン」年に数回実施されますが、これらのキャンペーンとは重複適用できないということ。

 

しかしながら、この「バイマイルキャンペーン」、過去の事例では最大100%ボーナスなどのキャンペーンを開催していたので、このタイミングなら利用を考えてもいいでしょう。

 

40,000マイルを購入する際に1,400米ドル(約15万円)支払った事例だと、40,000マイルもボーナスマイルが加算されるので合計80,000マイル獲得可能です。

 

このケースなら実質半額で購入できることになります。

米ドルベースで購入することになるので、為替レートも影響しますが、有利なケースもあるため、このタイミングならマイルを購入する検討の余地はあります。

※参照:ユナイテッド航空公式サイト

 

マイレージプラス・マイルが高還元で貯まるおすすめクレジットカード

ユナイテッド航空のマイル「マイレージプラス」を貯める上でおすすめのクレジットカードのひと目の候補は、

1万円を切るリーズナブルな年会費ながらも、航空系カード最高水準のマイル付与率1.5%の「MileagePlusセゾンカード」がおすすめです。

<関連記事>
マイレージプラスセゾンカードはユナイテッド航空マイルの高還元カード!メリット・デメリットまとめ

 

国内に限らず、海外でも本格的にマイルを貯めたいなら同カードのゴールドカード、またはプラチナカードも選択肢になります。

<関連記事>
マイレージプラスセゾンゴールドカードのメリット・デメリット
マイレージプラスセゾンプラチナカードのメリット・デメリット

 

ユナイテッド航空便

支払金額 × 5マイル + 支払金額 × 会員資格ごとのマイル数

支払った運賃に会員資格ごとのマイル数を掛けてマイルを計算します。

たとえば、一般会員は1米ドルにつき5マイルです。

 

上級会員になればなるほど、マイルが貯まりやすくなります。

一般的には、フライト距離で貯まる方式なので、格安運賃の利用が多い場合は、不利な計算式です。

<プレミア資格に応じたボーナスマイル>

会員ステータス 合計獲得マイル
一般会員 5 x 運賃
プレミアシルバー 7 x 運賃
プレミアゴールド 8 x 運賃
プレミアプラチナ 9 x 運賃
プレミア1K 11 x 運賃

※参照:ユナイテッドのフライトでマイルを獲得|公式サイト

 

提携航空会社便

ユナイテッド航空(UA)は、スターアライアンスに所属しています。

 

そのため、スターアライアンスに加盟している航空会社便や、アライアンス外のいくつかのマイル提携航空会社に搭乗してもマイレージプラスのマイルを貯められます。

 

その代表例がANAです。

 提携航空会社便でも、コードシェアでユナイテッド航空便扱いもあります。

<ANAのフライトで貯まるマイル>

搭乗クラス 運賃クラス 獲得マイル
エコノミー
プレミアムエコノミー
K フライトマイルの25%
V, W, S, L, T フライトマイルの50%
U, H, Q フライトマイルの75%
B, M フライトマイルの125%
Y フライトマイルの150%
N フライトマイルの100%
E フライトマイルの125%
G フライトマイルの150%
ビジネス Z, P フライトマイルの150%
D フライトマイルの250%
J、C フライトマイルの300%
ファースト A フライトマイルの300%
F フライトマイルの350%

※参照:ANAのフライトでマイルを獲得|UA公式サイト

 

マイレージプラス・ショッピング・ジャパンでマイルがお得に貯まる

外資系マイレージプログラムは、どうしても「JAL」や「ANA」と比べると貯める手段が少なくなりがち。

 

MileagePlus Shopping Japan(マイレージプラス・ショッピング・ジャパン)というユナイテッド航空のマイレージモールを通してお買い物やサービス利用をすることで、お得にボーナスマイルを貯められます。

 

以前は「MileagePlusモール」として楽天によって運営されていましたが2019年8月30日で終了となりました。それに代わるのがこのマイレージプラス・ショッピング・ジャパンです。

 

すなわち、ANAでいうANAマイレージモール、JALでいうJALマイレージモールに相当するサービス。

 

マイレージプラス・ショッピング・ジャパンでは、総合通販、トラベル、家電、ファッション、美容など多様なジャンルのお買い物・サービス利用でボーナスマイルを獲得できます。

 

代表的な参加ショップを紹介すると次のとおり有名ショップがズラリ。

ずっと参加しているショップもありますが、中には入れ替わるショップもあります。

ジャンル ショップ ボーナスマイル
総合通販 楽天市場 1,000円⇒最高12マイル
Yahoo!ショッピング 1,000円⇒3マイル
au Payマーケット 1,000円⇒2マイル
スーパー・ドラッグストア イトーヨーカドーネット通販 1,000円⇒6マイル
成城石井 1,000円⇒16マイル
イオンスーパーセンター 1,000円⇒15マイル
マツモトキヨシ 1,000円⇒12マイル
サンドラッグ 1,000円⇒3マイル
くすりのレディハートショップ 1,000円⇒12マイル
美容・健康 楽天ビューティ 1,000円⇒2マイル
iHerbジャパン 1,000円⇒24マイル
ロクシタン 1,000円⇒5マイル
DHC 1,000円につき3マイル
百貨店 三越伊勢丹 1,000円⇒6マイル
近鉄百貨店 1,000円⇒12マイル
小田急百貨店 1,000円⇒6マイル
京王百貨店 1,000円⇒10マイル
家電 Apple公式ストアサイト 1,000円⇒2マイル
Microsoft ストア・ジャパン 1,000円⇒2マイル
ヤマダモール 1,000円⇒3マイル
DELLジャパン 1,000円⇒2マイル
ノジマオンライン 1,000円⇒3マイル
SoftBankセレクション 1,000円につき7マイル
雑貨・インテリア ロフトネットストア 1,000円⇒9マイル
東急ハンズ ネットストア 1,000円⇒6マイル
オフィス・デポ 1,000円につき6マイル
ファッション AXES ブランド通販サイト 1,000円⇒6マイル
洋服の青山 1,000円⇒16マイル
AOKI 1,000円⇒6マイル
P.S.FA 1,000円⇒18マイル
ザ・スーツカンパニー 1,000円⇒16マイル
ACEオンラインストア 1,000円⇒9マイル
ABCマート 1,000円⇒6マイル
Zoffオンラインストア 1,000円⇒12マイル
スポーツ・アウトドア スーパースポーツゼビオ 1,000円⇒25マイル
アルペングループ 1,000円=16マイル
好日山荘 1,000円=33マイル
ビクトリアゴルフ 1,000円⇒20マイル
本・音楽・動画 セブンネットショッピング 1,000円⇒6マイル
honto 1,000円⇒6マイル
HMV & BOOKS オンライン 1,000円⇒2マイル
タワーレコードオンライン 1,000円⇒11マイル
TSUTAYAオンライン 1,000円⇒最高5マイル
グルメ 楽天ぐるなびデリバリー 1,000円⇒2マイル
一休.comレストラン 休止中
ホットペッパーグルメ 33マイル付与
ピザハット 1,000円⇒2マイル
トラベル JTB国内 最高454マイル
JTB海外 最高951マイル
HIS 1,000円⇒3マイル
楽天トラベル 最高242マイル
Yahoo!トラベル 1,000円⇒3マイルから
一休.com 1,000円⇒3マイル
じゃらんnet 1,000円⇒2マイル
Relux 1,000円⇒6マイル
Expedia 1,000円⇒9マイル
Booking.com 1,000円⇒12マイル
Hotels.com 1,000円⇒9マイル
レジャー VELTRA 1,000円⇒9マイル
asoview! 1,000円⇒15マイル
チケット・クーポン チケットぴあ 1,000円⇒2マイル
くまポン 1,000円⇒12マイル

※参照:MileagePlus Shopping Japan公式サイト

 

マイレージプラス・ショッピング・ジャパンの掲載店で独自ポイントやマイルが採用されているケースならポイント2重取り(ボーナス + ショップ独自ポイント)することもできます。

独自ポイント例 店舗・サービス例
楽天ポイント 楽天市場や楽天トラベルなど楽天系サービス
PayPayポイント Yahoo!ショッピングやYahoo!トラベルなどYahoo!系サービス
Pontaポイント じゃらんnetなどリクルート系サービス

 

また、常にどこかしらのショップでマイル付与率アップのキャンペーンを開催しています。

チェックしたい場合は「スペシャルオファー」のタブをクリックすると一括で見れますよ。

以下のような、ユナイテッド航空のマイルが高還元で貯まるクレジットカードを活用すればマイルとポイント合わせて3重取りも可能です!

 

他社ポイントから交換することも可能

以下の他社ポイントからユナイテッド航空のマイル「マイレージプラス」に移行することも可能です。

他社ポイント 交換レート
マリオットボンヴォイ 3ポイント⇒1.1マイル
マリオット・バケーション・クラブ 500ポイント⇒8.,000マイル
アコーホテルズ 2,000ポイント⇒1,000マイル
ヒルトン 10,000ポイント⇒1,000マイル
インターコンチネンタル 5ポイント⇒1マイル
ラディソン 2,000ポイント⇒200マイル
ハイアット 2.5ポイント⇒1マイル
チョイスプリビレッジ 5,000ポイント⇒1,000マイル
ウィンダム 6,000ポイント⇒1,200マイル
シャングリ・ラ
(ゴールデンサークル)
1ポイント⇒1マイル

※参照:ホテル、リゾートと交通機関のリワードプログラム|公式サイト

 

様々なホテルプログラムのポイントからユナイテッド航空のマイルに移行できます。

中でも「マリオットボンヴォイ」「ハイアット」「シャングリ・ラ」あたりは、交換レート的に移行を検討してみても良いレートです。

それ以外は交換レートが悪いので、ユナイテッド航空のマイルに移行するよりも、ホテルの無料宿泊に利用した方が得策。

 

ファミリーマイル

ユナイテッド航空ぼマイル「マイレージプラス」には「マイル共有サービス」はありません。

ただ、家族や友人にマイルを譲渡することは可能です。

 

しかし、譲渡する際に500マイルごとに7.5米ドル + 移行手数料30米ドルもかかるので、特別な事情でもない限り利用は基本的にはおすすめできません。

 

マイレージプラスマイルの使い方(交換先・使い道)

変動制に変更へ。必要マイル増加で実質改悪?

ユナイテッド航空のマイル「マイレージプラス」の使い方の話の前に、変動制に変更されたことについて触れておきます。

 

ANAやJALなどで採用されているマイレージチャートは、ユナイテッド航空(UA)では、2019年11月15日搭乗分以降、撤廃されました。

 

この撤廃により「特典航空券」利用時の必要マイル数が空席状況などの需要に応じて変動する仕組みに。

 

変動制になったことで、無論、必要マイル数が少なくなるケースもありますが、どちらかといえば大幅に増加した日の方が目立つのが実情です。

 

一例としては、以前、必要マイル数35,000マイルで交換できていたのが、2倍以上も跳ね上がり80,000マイルになったケースもありました。

 

しかしながら、出発日の21日前以降に特典航空券の利用時に必要だった最大75米ドルの直前発券手数料は廃止されます。

 

たとえ、メインのフライトがANAやJALであっても、ユナイテッド航空が1区間でも入ると変動制が適用されます。

 

ユナイテッド航空のマイルをつかって、ユナイテッド航空の特典航空券と交換する際は、可能な限り少ないマイル数の消化で済む日程・路線を選ぶ必要がある点がデメリットといえばデメリットです。

 

ただし、マイレージプラスをつかって、従来のとおり必要マイル数が一定のチャート制で、特典航空券を入手したいなら、全区間で提携航空会社の特典航空券につかえばオッケー。

 

ユナイテッド航空と同じスターアライアンスである、ANAやシンガポール航空、アシアナ航空、タイ国際航空などのスターアライアンス特典航空券は、以前のとおりシーズンに応じた固定マイル数で交換することができます。

 

国内線特典航空券の必要マイル数(目安)

ANAの国内線特典航空券は意外にも有利にGET可能

ユナイテッド航空とANAは提携関係にあり、なおかつ同じ航空連合の「スターアライアンス」の加盟しています。

 

すなわち、マイレージプラスは日本人にとって使い勝手が良好なマイルといえます。

 

ANA国内線の搭乗時つかうことも、もちろん可能。

しかしながら、2019年11月15日搭乗分から『必要マイル数は固定制から需給に応じた変動制』に、さらに『21日以内の発券で必要だった発券手数料最大75ドルが廃止』となりました。

 

ANA国内線も同様です。

2020年7月より、ANA便を含むスターアライアンス特典において必要マイル数がアップしました。

 

ANA国内線は5,000マイルが5,500マイルにUP。

有効期限の無期限、燃油サーチャージ不要などのメリットがありますが、特に日本在住の方にとって大きいメリットはこれでしょう。

 

800マイル区間は5,500マイルでANAの国内線特典航空券を発券できること。

有効期限の無期限、燃油サーチャージ不要などのメリットがありますが、特に日本在住の方にとって大きいメリットはこれでしょう。

 

800マイル区間は5,500マイルでANAの国内線特典航空券を発券できること。

フライト距離 事前予約(21日前まで) 直前予約(20日以内)
片道800マイル以内 ANA便:5,500マイル 8,500マイル
片道800マイル超 ANA便:9,000マイル 11,500マイル

 

たとえば、羽田発でマイレージプラス(下表ではUA)とANAマイルを使う場合の必要マイル数を比較すると次のようになります。

● ANA(L):ローシーズン
● ANA(R):レギュラーシーズン
● ANA(H):ハイシーズン

以下のように国内線は800マイル以内の路線がほとんどとなっています。

 

800マイル以下の路線は、ユナイテッド航空(UA)のマイレージプラスなら片道5,500マイルだけで発券できます。

空港 UA ANA(L) ANA(R) ANA(H)
新千歳 5,500 6,000 7,500 9,000
青森 5,500 6,000 7,500 9,000
秋田 5,500 5,000 6,000 7,500
山形 5,500 5,000 6,000 7,500
名古屋 5,500 5,000 6,000 7,500
伊丹 5,500 5,000 6,000 7,500
広島 5,500 6,000 7,500 9,000
高松 5,500 6,000 7,500 9,000
福岡 5,500 6,000 7,500 9,000
鹿児島 5,500 6,000 7,500 9,000
那覇 9,000 7,000 9,000 10,500

 

たとえば、東京発着路線では、800マイル以上なのは沖縄(那覇/宮古/石垣)路線だけ。

 

つまり、ANA国内線なら、ほとんどの場合、片道5,500マイルで発券できます。

大阪発着路線は、関空 ⇒ 石垣だけ。

名古屋発着路線は、那覇・石垣だけです。

 

 

たとえば、先程おすすめした「MileagePlusセゾンカード」なら、1万円を切るお手頃年会費、かつマイル付与率1.5%の高還元なので約334,000円のカード利用で、ANA国内線の片道特典航空券に交換できます。

 

乗り継ぎ時も5,500マイルでOK

12時間以内の乗り継ぎが発生する場合でも、同じマイルで搭乗できるのがメリットです。

モデルケースとして、秋田 ⇒ 羽田 ⇒ 大阪のフライトが5,500マイルで実現可能です。

 

12時間以上の滞在(ストップオーバー)する場合は、片道特典航空券が必要になります。

しかも、マイレージプラスの国内線の特典航空券は、出発地と最終目的地の間の距離で計算されます。

 

つまり、沖縄にタッチしていても、東京・大阪・名古屋 ⇒ 那覇 ⇒ 福岡ならオッケー。

 

5,000マイルで2区間・3区間フライトすることも、やろうと思えばできます。

 

すなわち、各地で12時間の滞在を楽しむことも可能。

 

たとえば、以下のような路線です。

● 羽田 ⇒ 那覇 ⇒ 福岡 ⇒ 関空
● 羽田 ⇒ 伊丹 ⇒ 新千歳 ⇒ 静岡
● 羽田 ⇒ 松山 ⇒ 名古屋 ⇒ 新潟

 

国際線特典航空券の必要マイル数(目安)

ユナイテッド航空便

ユナイテッド航空の国際線特典航空券(日本路線)の必要マイル数の目安は以下のとおりです。

ユナイテッド航空便の必要マイルは、前述のとおり変動制。

 

つまり、必要マイルは一律ではなく、その日の空席状況などの需要によって必要マイルが変わります。

一つ一つ日付をランダムに検索してみたところ、概ね以下の必要マイル数になりました。

 

もちろん、航空需要がアップすれば必要マイル数も増えるので、参考程度に。

私は、ANAの国内線特典航空券の利用がメインなので、国際線の方は滅多に活用しませんが、エコノミークラスなら、まだ利用を検討しても良いと思える水準ですね。

片道 エコノミー プレミアムエコノミー ビジネス ファースト
ホノルル 27,500〜65,000 100,000〜120,500 45,000〜110,000 93,500
シカゴ 35,000〜38,500 106,000〜124,500 88,000〜175,000 121,000
デンバー 35,000〜76,500 106,000〜133,000 88,000〜175,000
ニューアーク 35,000〜78,000 107,500〜126,000 88,000〜175,000
ロサンゼルス 35,000〜80,000 103,000〜113,500 88,000〜175,000 121,000
ダラス 35,000〜80,000 110,000〜120,500 88,000〜175,000 121,000
サンフランシスコ 35,000〜80,000 104,000〜135,000 88,000〜175,000 121,000
ヒューストン 35,000〜80,000 110,000〜135,000 88,000〜175,000 121,000

※参照:ユナイテッド航空オフィシャルサイト

 

提携航空会社便

マイレージプラスでは、ANAをはじめとするスターアライアンス、マイレージプラスとの提携航空会社の特典航空券とも交換できます。

一つ一つ日付をランダムに検索してみたところ、概ね以下の必要マイル数になりました。

往復 エコノミー プレミアムエコノミー ビジネス ファースト
韓国(ソウル) 9,000〜16,500 33,000〜50,000
台湾(台北) 16,500 33,000〜50,000
グアム 16,500 30,500〜50,000
東南アジア(バンコク) 22,000 49,500
ホノルル 30,500〜65,000 93,500
オセアニア(シドニー) 33,000 55,000〜100,000 71,500
北アメリカ(ニューヨーク) 35,000〜38,500 118,000 175,000
南アメリカ(メキシコシティ) 41,500 93,500〜185,000 132,000
中東(ドバイ) 44,000 71,500〜180,000 121,000
ヨーロッパ(パリ) 49,500 82,500〜190,000 126,500
アフリカ(ケープタウン) 55,000 93,500〜190,000 126,500

 

座席アップグレード

マイレージプラスマイルを使って搭乗クラスをアップグレードすることもできます。

が、ただし、使えるのは高い運賃が対象なので正直、使う機会は少ないです。

参照:公式サイト

 

特典航空券の予約期間・有効期限・手数料・キャンセル・変更

特典航空券の予約期間

ANAの国内線特典航空券も含め、約330日前から予約できます。

当日予約もOKなので、この辺りは融通がききやすくて

<予約開始> 約330日前から
<予約終了> 当日まで対応

 

特典航空券の有効期限

発券日から1年間有効。

有効期限内なら、手数料を払って変更できます。

※参照:マイレージプラス特典旅行|公式サイト

 

特典航空券のキャンセル・変更

手数料は発生するものの、発券後のキャンセル、予約変更もOK。

<キャンセル> 可能(有料)
<日付・時刻の変更> OK(有料)
<行き先の変更> 不可能(一度キャンセルが必要)

 

次表は、一般会員の場合の手数料です。

直前の変更・キャンセルとなるほど手数料が割高になるので注意しましょう。

国内線・国際線 手数料(一般会員)
予約手数料(オンライン) 無料
予約手数料(電話) 25米ドル
特典航空券の変更・キャンセル
出発日まで30日以内
125米ドル
ノーショー 125米ドル
特典航空券の変更(行き先) 不可

※参照:特典旅行の発券オプションと手数料|公式サイト

 

まとめ

ユナイテッド航空のマイル「マイレージプラス」は、以下の理由で日本国内在住の方にも、おすすめできる人気のマイレージプログラムといえます。

<主なメリット>
● 有効期限が無期限
● クレジットカードの利用でマイルがよく貯まる
● ANAの国内線特典航空券を比較的お得に確保できる

● 特典航空券は燃油サーチャージ不要
● 家族以外の第三者(友人・恋人など)も特典航空券を利用OK
<主なデメリット>
● フライトではマイルを貯めにくい
● 国際線の必要マイル数が多い
● ANAの国内線特典航空券の座席指定がHPからできない

● マイルの使い道が少な目

 

ユナイテッド航空(UA)は、結局のところデルタ航空と同様にマイル有効期限無期限&マイル変動制という同じ道をたどることになりました。

 

貯めるのは改善、使うときは必要マイル数が跳ね上がるケースも多いため実質改悪といっていいでしょう。

 

したがって、ユナイテッド航空のマイル「マイレージプラス」を利用する場合、現時点では変更がないことから、ANA国内線やスターアライアンス提携航空券に使うのが得策です。

 

ユナイテッド航空も所属するスターアライアンスは、世界最大の航空連合。

 

スターアライアンスは、世界最大の航空アライアンスだけあり「ANA」も含めて、アジア、ヨーロッパ、アメリカなど路線も多いので押さえておいて損のない航空連盟です。

 

ユナイテッド航空便を利用したいときに、マイレージプラスの必要マイル数が上昇していたら、ANAマイルでユナイテッド航空便を取れるかも視野に入れましょう。

 

現状なら、ANAマイルを利用して、ユナイテッド航空にシーズンに応じた3段階のマイレージチャート制で搭乗できます。

● マイレージプラス → ANA国内線、スターアライアンス特典航空券
● ANAマイル → ANA、UA便を含むスターアライアンス特典航空券

 

有効期限が無期限のユナイテッド航空の「マイレージプラス」をつかって、ANAやスターアライアンスでお得にフライトしましょう。

ユナイテッド航空のマイレージプラスを本格的に貯めたい場合は、本家クレジットカードともいえる「マイレージプラスカード」の活用が一押し。

一般カードなら、クレディセゾンの「MileagePlusセゾンカード」が圧倒的にコストパフォーマンスに優れます。

同カードは、1万円以内におさまる年会費ながら、一般加盟店でのマイル付与率が1.5%の高還元です。

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