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VISAは世界中で使える国際ブランド!メリット・デメリット・特徴まとめ

VISA(ビザ)という国際ブランドがあります。

VISAといえば、Mastercard(マスターカード)と並んで、国内・海外においてカードが使える加盟店数が多いことから最初の一枚のクレジットカードを作るときにもよく選ばれる決済ブランドです。

今回は、VISAの基本的な情報・特徴、メリット・デメリットについて解説します。

 

VISAのメリット・特徴

VISAとは

VISAの正式名称は「Value Issuer Service Area」です。この頭文字をとってVISAと呼びます。

VISAは、Mastercard、JCB、American Express(アメックス)、Diners Club(ダイナースクラブ)、Discover(ディスカバー)、UnionPay(中国銀聯)と並び7大国際ブランドの一角を占めます。

VISAは、1958年にバンク・オブ・アメリカが設立した国際ブランドです。

米国法人は、カリフォルニア州にある Visa Inc. 、日本法人は間接子会社としてビザ・ワールドワイド・ジャパン株式会社は東京都に本社を置きます。

VISAは、クレジットカードの決済システムを提供する決済インフラとしても定評があり、クレジットカードだけでなく、デビットカードやプリペイドカードなど多彩な決済手段に対応しているのも強みです。

国内に限らず世界中で安心して使える信頼性の高さが、VISAブランドの最大の魅力と言えます。

その主たる理由を以下で解説します。

 

世界シェアも利用可能な加盟店数もトップクラス

以下の通りVISAブランドは、加盟店数と世界シェアともに全国際ブランド中、No.1に位置しています。

国際ブランド 加盟店数(約) 世界シェア
(決済回数または決済額)
本社所在地
VISA 5,290万ヵ所以上 約50% アメリカ
Mastercard 5,290万ヵ所以上 約26% アメリカ
JCB 3,500万ヵ所以上 約1% 日本
American Express 2,330万ヵ所以上(予測値) 約3% アメリカ
Diners Club 3,210万ヵ所以上 約1%未満 アメリカ
Discover 4,400万ヵ所以上 約1%未満 アメリカ
UnionPay(中国銀聯) 5,200万ヵ所以上 約20% 中国

※JCBは公式サイトでの2020年9月末日時点のデータ。UnionPayは2021年3月時点でのデータ。それ以外は2018年度のNilson Report(ニルソンレポート)による。

それもあり、VISAブランドは安定した人気を誇る決済ブランドとなっています。

以前なら「VISAはアメリカ方面」が、「Mastercardはヨーロッパ方面」に強いなんてことも言われていました。

ただ、利用可能な加盟店数は、VISAが使えればMastercard、Mastercardが使えればVISAもOKといったように(※)、今やMastercardとほぼ同等なので、両者のどちらにするか迷う方も多いと思います。

※もちろん、どちらか片方しか使えない加盟店もあります。

いずれにしても現在はそうした地域差はなく、観光地に限らず、大小さまざまな店舗で利用できるので大変便利です。

したがって、肝心のカードが使える加盟店の多さでいえば、VISAかMastercardを選んでおけば間違いはありません。

 

多くのカード会社で発行可能な国際ブランド

前提として、VISAブランドはMastercard同様に、JCBやAmerican Express(アメックス)、Diners Club(ダイナースクラブ)のように自社発行のクレジットカード(プロパーカード)は、発行していません。

つまり、下記のようなVISAからライセンス権利を得たカード会社や銀行などがクレジットカードを発行されています。

ジャンル 企業名
カード会社 三井住友カード株式会社
三井住友トラストクラブ株式会社
三井住友トラスト・カード株式会社
三菱UFJニコス株式会社
りそなカード株式会社
SMBCファイナンスサービス株式会社(旧株式会社セディナ)
株式会社しんきんカード
株式会社クレディセゾン
ユーシーカード株式会社
イオンクレジットサービス株式会社
(発行は株式会社イオン銀行)
楽天カード株式会社
株式会社エポスカード
すみしんライフカード株式会社
株式会社ジャックス
トヨタファイナンス株式会社
株式会社アプラス
株式会社エムアイカード
株式会社オリエントコーポレーション
株式会社FFGカード
銀行 三菱UFJ銀行
PayPay銀行(旧ジャパンネット銀行)
ソニー銀行
楽天銀行
スルガ銀行
りそな銀行
七十七銀行(株式会社七十七カード)
武蔵野銀行(むさしのカード株式会社)
千葉銀行
北海道銀行(道銀カード株式会社)
北陸銀行(株式会社北陸カード)
北國銀行
福岡銀行
その他 JTB

プロパーカードとは、会社が独自で発行しているカードのこと。

そのプロパーカードがVISAには現在存在しないので、VISAブランドのカードはすべて提携カードとなっています。

したがって、JCBやアメックス、ダイナースクラブのように自社で発行するプロパーカードはありません。

プロパーカードは、一般的に提携カードと比較して審査が厳し目な傾向があります。

その意味では、VISAブランドは提携カードしか存在しないことから、基本的にどのカードを選んでも発行しやすいのが長所とも言えますね。

 

選べるカードの種類が豊富

クレジットカードは発行するカードの種類によって、選べる国際ブランドも異なります。

そんな中、VISAは、海外はもとより日本でも長く利用されてきた歴史があるので、国内で発行されているクレジットカードのほとんどがVISAとライセンス契約を結んでいます。

その提携している会社の数はなんと国内外で2,700社以上にも及びます。

つまり、VISAは選べるカードの種類が豊富に用意されていることを意味します。

そのため、VISAブランドなら、基本ポイント還元率が高いものから、特典内容が充実したカード、ステータス性が高いものまで、選択の幅が広がります。

 

発行しやすいカードも多い

前述のとおりVISAは提携カードが豊富な分、審査がそこまで厳しくなく、作りやすいカードも多く存在します。

それもありVISAブランドのカードならパート・アルバイトの方はもちろん、無収入の学生(大学生・専門学生etc.)や、専業主婦(主夫)の方でも、発行しやすいカードも多いのも長所です。

クレジットカードの「Credit」は”信用”を意味します。

なので、本人に安定収入があり、一定の返済能力があるかどうか?という”信用”をもとにして発行可能か否かが決まるので本来は原則、本人に安定した収入がないと発行できません。

ただし、中には本人に収入がなくても、親や配偶者などに安定収入があれば発行できるカードもVISAであれば多数存在するので、結果として、どんな属性の方でも作りやすい国際ブランドと言えます。

もちろん、VISAブランドでも、基本的にゴールドカード → プラチナカードといったように上位カードになるにつれて、審査難易度はアップします。

これは、どのカードの国際ブランドも共通しますね。

ただ、申込資格が「◯◯歳以上」など必要年齢を満たしているなどすれば、プロパーカードに比べれば作成しやすい傾向はあります。

 

最短即日発行OKなカードも

VISAブランドのクレジットカードは数多くある分、1日でも早くカードが手元に欲しい方に嬉しい最短即日発行が可能なカードも存在するのも長所といっていいでしょう。

VISAブランドで、最短即日発行に対応したクレジットカードの一例は「エポスカード」や「セゾンカード」、「エムアイカード プラス」、「エムアイカード プラス ゴールド」などがあります。

エポスカードは、年会費永年無料カードでありながらも海外旅行傷害保険が便利な自動付帯であり、保険の種類の内、特によく活用される重要な傷害治療費用が最高200万円、疾病治療費用が最高270万円の高水準。

自動付帯であることを満した年会費永年無料カードの中では、「横浜インビテーションカード」の傷害治療費用と疾病治療費用が各最高200万円補償であることと並んでトップレベルの補償額を誇ります。

他にもエポスカードは、Amazonも参加するポイントサイト「エポスポイントUPサイト」、全国約10,000店にもおよぶ飲食店、ショッピング、美容院、カラオケ、遊園地・テーマパーク、舞台・イベントなどチケット、レンタカー・カーシェア、旅行関連など、

いろんなジャンルで割引や独自サービスを受けることができる「エポトクプラザ」も見逃せません。

あと、インビテーションルートならゴールドカードにも関わらず年会費永年無料で保有できる「エポスゴールドカード」(※)も目指せます。※直接申込も可能だが年会費5,000円。

さらにコスパ最高のプラチナカードに数えられる最上位の「エポスプラチナカード」も目指せます。

24時間365日対応してもらえる「コンシェルジュ」や、世界1,300の空港ラウンジを年中無料で利用し放題の「プライオリティ・パス」、コース料理1名無料の「プラチナグルメクーポン」など、

一般的なプラチナカードで楽しめるような特典が一通り付帯しながらも、インビテーション経由での入会なら年会費20,000円(税抜)で保有できるということからコスパ最強プラチナカードに数えられる一枚となっています。

※直接申し込みでの加入ルートは30,000円(税抜)

このような上位カードをお得に目指せるのもエポスカードのメリットですね。

ベーシックな「エポスカード」でも、年会費無料で前述したように多くの割引チケットを持ち歩く感覚で普段での実用面もで(エポトクプラザのこと)、

海外旅行傷害保険の内容も申し分ないので、少なくとも作って損することは皆無の大変お得な人気カードとなっています。(申込資格は18歳以上の方(高校生を除く)

 

最短即日発行とまでは行かなくても、翌営業日や3日以内といったように大変短い日数で発行可能なカードも多数あるので、いずれにしても可能な限りすぐに手元にカードが欲しい方にもイチオシ。(もちろん数週間かかるカードもあります)

 

様々な決済サービスに対応

VISAは、業界を先駆けて24時間対応のATMサービスや、デビットカードの導入、モバイル決済、オンライン決済の新技術を提供するなど、最先端の決済サービスを享受できるも地味ながら長所です。

クレジットカードをはじめ、デビットカードやプリペイドカードはもとより、近年ではキャッシュレス決済の世界的な拡大から、加盟店にあるレジのカードリーダー端末にかざすだけで決済が完了する、いわゆる「Visaのタッチ決済」も既にスタートしています。

豊富な決済サービスから自分に最適な決済手段を選べるのもVISAならではの利点ですね。

また、最近よくCMなどでも見かけるQR・バーコード決済サービス(Payサービス)は、必ずしも全ての国際ブランドのカードで対応しているわけではありません。

たとえばKyashは、現在VISAとMastercardのみが対応しているといった具合。

また、Kyash、PayPayなどのQR・バーコード決済サービスやプリペイドカードチャージにVISAブランドのカードを利用することで、ポイント2重取りできるのが嬉しいですね。

上記のようなスマホ決済や、次に解説するプリペイドカードをお得に使うなら、VISAブランドのカードがあるといいでしょう。

 

プリペイドカードを多数発行

プリペイドカードとは、簡単にいうとカード利用者が事前にカードに現金をチャージし、その範囲内でクレジットカードと同様にVISAやMastercardなどの加盟店で利用できるカードを指します。

たとえば、VISAの場合、三井住友カードが発行する「Visaプリペ」、クレディセゾンが発行する「NEO MONEY」、アプラス発行の「MoneyT Global」などの多くの「Visaプリペイドカード」を発行可能です。

クレジットカードの場合、必要年齢が最低でも18歳以上でないと原則発行できないのが一般的。

その点、「プリペイドカード」は、特別厳しい審査もなく、13歳以上や15歳以上などの中学生・高校生などでも作成可能なものがほとんどです。

中には三井住友カードが発行する「かぞくのおさいふ」など小学生でも発行できるプリペイドカードも存在します。

まだ支払能力のない未成年でも作れるということなので、それもありプリペイドカードは年会費が発生しないものが多くあります。

「チャージ金額やカード残高の上限」や「有効期限や更新方法」などはカードの発行会社によって様々ですが、年会費という形での費用はかからないカードが多いです。

少なくとも上記に挙げたプリペイドカードが年会費無料となっています。

プリペイドカードは、あらかじめチャージした金額の範囲内でしか利用できません。

つまり、クレジットカードと違いプリペイドカードは、事前にチャージした金額の範囲で利用する「前払い式」のカード。

そのため利用額のチェックや”お金の使いすぎを防止しやすい”のがプリペイドカードの最大のメリットといっていいでしょう。

 

デビットカードも多数発行

「デビットカード」も15歳以上など低年齢のお子様でも審査なしで発行できるカードです。

デビットカードとは、ざっくり言えば利用と同時に自分の銀行口座から利用額が引落とされるカードのこと。

つまり、クレジットカードは、カード会社の指定日ごとに利用額が引落とされる後払いタイプのクレジットカードとは違い、即時払い方式を採用しています。

すなわち、デビットカードはクレジットカードのように一度借金をする必要がないことを意味します。

もちろん、クレジットカードと同様に、コンビニやスーパー、インターネットショッピングなど、さまざまなシーンで利用可能です。

デビットカードは、大きく2タイプに分かれます。一つは、J-Debit(ジェイ・デビット)、もう一つは国際デビットと呼ばれるものです。

J-Debitは、ATMなどで利用しているキャッシュカードを使ってショッピングでの支払いも可能で、J-Debit加盟店でのみ利用できます。ただし、日本国内の加盟店でしか利用できません。

もう一つの国際デビットは、VISAなどの国際ブランドと提携しているデビットカードです。

VISAデビットなら世界中のVISA加盟店で利用できます。

そのため海外旅行先でのショッピングに国際デビットを利用すると、現地通貨での利用相当額が円換算され、即時に日本の銀行口座から引落とされます。

あらかじめ現金を換金しておく必要もなく便利に使えるのが長所です。

デビッドカードの年会費は無料から。有料でも2,000円〜3,000円程度のものもあります。

銀行口座に残高がある金額のみ利用することができるため、使いすぎ防止にも役立ちますね。

先述のとおりデビットカードには入会審査はなく、留学目的などの高校生16歳以上でも作成可能なので、クレジットカードを使えなくて困る場合でも対応できる長所があります。

そもそもクレジットカードに抵抗のある方もイチオシですね。

 

オリンピック会場で利用できる

VISAは様々なイベントのスポンサー企業としての顔も持っています。

有名なのが、1986年から務めているオリンピックの公式スポンサーであること。

つまり、オリンピック会場でのチケット購入などの支払いはVISAが唯一の決済方法となっていて、オリンピックに興味がり、オリンピック・パラリンピックを生で観戦したいという方にはVISAブランドのカードは欠かせない存在となっています。

会場は混雑することも予想されますため、スムーズに決済するためにも、VISAブランドのカードは最低でも一枚は欲しいところ。

2020年の東京オリンピック・パラリンピックは、例の新型コロナウイルスにより延期となりましたが、VISAブランドのクレジットカードなら大活躍すること間違いなしです。

 

VISAは海外キャッシングが便利

VISAやPLUSのマークがついた海外ATMにて現地通貨を引き出せるのもVISAの長所です。

その数なんと200以上の国・地域にある270万台(2018年12月末時点)のATMを利用できるので、渡航先で現金が必要なときも安心です。(VisaのATM使い方ガイド

 

セキュリティが優秀

以前、多くのクレジットカードでは、カードの裏面にある黒い磁気ストライプにより決済される仕組みでしたが、磁気ストライプは情報を盗まれやすい重大な欠点があったので、スキミング犯罪に繋がりやすいという課題がありました。

そんなこともあり現在主流になっているのがICチップです。

磁気ストライプと比較すると保存できる情報量が多いのにも関わらず、暗号化などの技術によって高度なセキュリティを実現しています。

VISAは、ICチップに力を入れてきた実績があり、ほとんどのカードにICチップが搭載されているので安心です。

セキュリティ面に定評のある三井住友カードを例に出すと、顔写真入りのカードにも対応していますね。世界でたった一枚の自分だけのカードということがひと目見てわかるので必然的にセキュリティ強化に繋がります。

三井住友カードは365日24時間体制で、不正利用を監視しています。このシステムにより不正に使われた場合はすぐに連絡をしてくれるのです。

もし万が一、紛失・盗難に遭いカードが見つからず、不正利用が発覚してしまっても、三井住友カードの例ですと会員保障制度があり、警察に紛失・盗難届けを出してから、2か月の間は損害を補償します。

(この会員保障制度は、名称こそ異なったりしますが、どのカード会社、どのクレジットカードにも標準で付帯しています。ただ、内容は微妙に異なるケースもあるので、都度調べてください。)

これは通常のお買い物に限らず、三井住友カードのネットサービス「Vpass」のIDやパスワードを不正に利用された場合も含みます。

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VISAのデメリット

使い勝手が悪いカードも多い

VISAにはプロパーカードがない分、数多くの提携カードから選べるのは一つのメリットではありますが、その種類が多い反面、使い勝手が今ひとつカードも多くあります。

もっともVISAの問題ではなく、提携先のカードスペックの問題になりますが、選択肢が多い分、自分のライフスタイルにマッチしたカードスペックかを吟味する必要はあります。

もっともこれはVISAに限らずですが、前評判が良くても自分には合っていなかった、使い所がなかったなどといったことはよくあること。

シンプルに世界各地で使える決済力に惹かれVISAがよかったからVISAにした!という方も多いと思います。

が、しかし、VISA自体はよくても、カードによってはスペックが今ひとつのものもある点は押さえておきましょう。

 

国内向けのVisaオリジナル特典が手薄

VISAブランドを選ぶと、カードを発行する提携会社の特典も利用できますが、それと同時に「Visaのオリジナル特典」も利用できます。

カードランク Visaのステータス
一般カード Visaクラシックカード
ゴールドカード Visaゴールドカード
プラチナカード Visaプラチナカード
ブラックカード Visaインフィニットカード(Infinite Card)
Visaシグニチャーカード(Signature Card)

上記のようにVISAには全部で4つのステータスがあり、そのランクに応じて利用できる特典も充実していくのですが、海外旅行向けの特典に偏りがあり、国内向けの特典が少し手薄なのがネックです。

Mastercard」には「6つのステータス」があるのですが、プラチナMastercard以上になると「Taste of Premium」特典の一つである、全国200以上の高級レストランで2名以上で所定コース料理を利用すると1名分無料になる「ダイニング by 招待日和」が付帯するなど、お得感と使いやすさを兼ねた特典が割と充実しています。

しかも、わずか年会費3,000円(税抜)の「TRUST CLUB プラチナマスターカード」でも人気特典の「ダイニング by 招待日和」を楽しめますから。

ただ「TRUST CLUB プラチナマスターカード」は一応、分類上はプラチナMastercardであるものの、3,000円(税抜)という格安プラチナカードということもあってか、年会費2万円以上するような一般的なプラチナカード(Mastercard)とは違い、「ダイニング by 招待日和」を除く特典は、下位のゴールドMastercardに準じる内容になっている点は注意してください。

この辺については、以下の記事で解説しています。

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マスターカードのTaste of Premiumの特典・対象のMastercardまとめ
Mastercard(マスターカード)の6ランクをワールドエリートまで徹底解説

 

コストコでは利用不可

お得感のある値段設定でついまとまったお買い物をしてしまいがちな人気のコストコですが、VISAブランドのカードは使えません。

コストコで使える国際ブランドは「Mastercard」のみです。(以前はアメックスでしたが今はMastercardに切り替わりました)

普段コストコを利用し、便利なカード払いにしたいという方は「Mastercard」が必須です。

ただ、例外として三井住友カードなら、VISAとMastercardのカードを同時発行できる「デュアル発行」が可能で、しかも年会費も割引になるサービスもあります。

また、プロパーのもっともスタンダードな年会費22,000円(税抜)の「ダイナースクラブカード」と、その上位カードの年会費130,000円(税抜)の「ダイナースクラブ プレミアムカード」なら、以下のようにMastercardブランドのカードを何と無料で発行でき、本体のダイナースクラブカードを解約しない限り年会費も無料で持ち続けることができます。

カード名 追加発行可能なカード
ダイナースクラブカード ダイナースクラブ コンパニオンカード
[≒TRUST CLUB プラチナ マスターカード]
ダイナースクラブ プレミアムカード ダイナースクラブ プレミアム コンパニオンカード
[≒TRUST CLUB ワールドエリートカード]

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Apple Payで一部使えない機能がある

VISAは、「Visaのタッチ決済」やオンライン決済など先進的な決済サービスを導入し続けており、多様な電子決済手段に対応しているのが強み。

ただ、Apple Pay(アップルペイ)については、VISAブランドのカードだと利用できないサービスもあります。

Mastercard」や「JCB」はリアル店舗に限らず、ネットショップやモバイルSuicaのチャージにも対応していますが、「Visa」はネットショッピングやモバイルSuicaのチャージには未対応です。

交通系電子マネー「Suica」を利用している場合もご注意を。

VISAブランドのカードの場合、iPhoneのWalletアプリからはSuicaのチャージができません。

チャージするにはSuicaアプリのインストールが必要で、若干のアプリを管理する手間が発生します。

もちろん、リアル店舗ではVISAでも基本的に使えたりしますが、どこでも気兼ねなく使えるという意味では「Mastercard」や「JCB」に軍配が上がります。

あと、Apple Payは、後払い電子マネー「iD」マークのある国内店舗や、国内・海外の「Mastercardコンタクトレス」マークのある加盟店、Apple Pay対応のオンラインストアで利用できます。

ただし、VISAブランドのカードだとオンラインで利用できません。

本来、Apple Payはリアル店舗に限らずオンラインショッピングやアプリ内での課金が可能ですが、クレジットカードがVISAブランドの場合は、それができないんです。

つまり支払いをVISAのカードに設定したApple Payの支払いは、リアル店舗のみ可能で、オンラインショッピングは現時点では使えないということ。

あと、先述のとおりVISAの場合は、Suicaに直接チャージすることが不可能なので、チャージしたい場合はモバイルSuicaにVISAのカードを登録してチャージすることになります。

<VISAだと利用不可なApple Payサービス>
【1】Webサイトやアプリ内での支払不可
【2】Apple Payの決済にVISAのカードを設定すると「Wallet」アプリ内の「Suica」にチャージ不可
※「モバイルSuicaアプリ」には、VISAカードでチャージ可能。

もちろん、将来的に順次対応する可能性もありますが、上記のような注意点もあることは覚えておきましょう。

 

プロパーカードがなくステータス性が微妙

「JCB」や「アメックス」、「ダイナースクラブ」などの国際ブランドでは、自社が直接発行するクレジットカード、つまりプロパーカードを発行しています。

一般的にプロパーカードは提携カードよりもステータスが高いとされます。国際ブランドが自社発行するという信頼性の高さのがその理由です。

また、カードフェイスの影響もあると考えます。つまり、会社などのロゴやデザインがつく提携カードと違い、プロパーカードは、基本的に国際ブランドのロゴマークだけをあしらったシンプルで高級感あるカードフェイスが特徴的ですね。

このようなカードフェイスの影響も、ステータスを高めていると言えます。

「VISA」や「Mastercard」はプロパーカードを発行していないため他社の提携カードを選ぶことになります。

VISAでステータスも求めるなら、ゴールドカードやプラチナカードなどでカードランクの高いクレカを選ぶしかありません。

たとえば、年会費55,000円(税込)の「三井住友カード プラチナ」、さらには日本で発行される唯一のVISAブランドのブラックカードである「スルガ Visa Infiniteカード」なら話は別で、相応のステータス性はあります。

ちなみに「スルガ Visa Infiniteカード」の年会費は132,000円(税込)です。

 

さいごに

忖度なく、あえてVISAブランドのデメリットも取り上げましたが、国内外で広く利用できる使い勝手の良さや、セキュリティなど安全性の高さなどから、選んで間違いのない国際ブランドと言えます。

VISAは選べるクレジットカードの種類も豊富なので、ポイント還元率重視か、特典重視か、ステータス性重視か、審査の通りやすさを重視するかなど、自分のニーズによってカードを選べる自由度も魅力です。



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