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LoungeKey(ラウンジ・キー)の使い方を解説!プライオリティ・パスとの違いも比較

LoungeKey(ラウンジ・キー)という世界中の空港ラウンジを利用できるサービスがあります。

ラウンジ・キーは、Priority Pass(プライオリティ・パス)と同じCollinson Group(コリンソングループ)提供のラウンジサービスです。

ただ、結論を言うとプライオリティ・パスがあるなら、あえてラウンジ・キーにこだわる必要もないと考えます。

それでは、ラウンジ・キーのサービス内容、使い方、注意点、付帯するクレジットカード、プライオリティ・パスとの違いの比較についてマルっと解説します。

 

LoungeKey(ラウンジ・キー)とは?

 

LoungeKey(ラウンジ・キー)とは、世界100ヵ国、500以上の都市で1,100ヵ所以上の空港ラウンジを利用できるラウンジサービスです。

プライオリティ・パスと同様に利用する航空会社・搭乗クラスに関係なく提携ラウンジをできるのが大きなメリットです。

なので、LCC(格安航空券)利用時も使えます。

本来ビジネスクラスやファーストクラス利用者や、マイレージプログラムの上級会員しか利用できないラウンジに入室できることもある点も大きな魅力ですね。

また、日本国内の関西国際空港にある「ぼてじゅう」に代表されるようにラウンジに限らず一部の空港にあるレストランでも使えることもあります。

 

ラウンジ・キー付帯のクレジットカード

ラウンジ・キーが付帯している日本国内で発行しているクレジットカードは以下のとおり。一部、デビットカードも含みます。

カード名 年会費(税抜) 無料/有料
Orico Card THE PLATINUM 18,519円 年6回無料
ジャックスカードプラチナ 20,000円 年6回無料
TRUST CLUB ワールドエリートカード 130,000円 無制限で無料
ダイナースクラブ プレミアム コンパニオンカード 無料 無制限で無料
TRUST CLUB ワールドカード 12,000円 都度料金必要
JCBザ・クラス 50,000円 都度料金必要
JCBプラチナ 25,000円 都度料金必要
JCBゴールド ザ・プレミア 15,000円
(年100万円利用で10,000円)
都度料金必要
JCBゴールド 10,000円 都度料金必要
ミライノカード Travelers Gold 10,000円 年6回無料
ミライノデビット PLATINUM 10,000円 年3回無料
タカシマヤプラチナデビットカード 30,000円 年6回無料
HARLEYプラチナカード 20,000円 年6回無料

 

JCBザ・クラス、JCBプラチナ、JCBゴールド ザ・プレミアには、年中、使い放題のプライオリティ・パスが付帯するのでそちらを使えばOK。

 

以前は、SBIプラチナカードとSBIワールドカードにもラウンジ・キーが付帯していましたが、今はサービス終了により利用不可です。

 

上の表にあるようにラウンジ・キーでは、プライオリティ・パスでいうプレステージ会員のように年間無制限で利用できるクレジットカードは限られます。

良い方で年間6回まで無料という内容にとどまります。

 

たとえば、Orico Card THE PLATINUMやジャックスカードプラチナですと、7回目以降から1回32USドル必要です。

 

ラウンジ・キーは、提携ラウンジ数で比較すると一応、ダイナースクラブカード提携ラウンジよりは多くなっているものの、プライオリティ・パスに比べると見劣りします。

<国内・海外の提携ラウンジ数を比較>
●プライオリティ・パス:世界1,300ヵ所以上

●ラウンジ・キー:世界1,100ヵ所以上
●ダイナースクラブカード:世界1,300ヵ所以上

 

ラウンジ・キーとプライオリティ・パスの違いを比較

ラウンジ・キーは、プライオリティ・パスと同じコリンソングループが提供するラウンジサービスということもあり基本的なサービス内容は一緒。

ただ、プライオリティ・パスと使い方などの相違点もあるので、こちらで解説します。

 

ラウンジ・キーはクレジットカードが会員証

ラウンジ・キーは、クレジットカードの機能として搭載されるので、プライオリティ・パスのように別途プラスチック製のカードを保有する必要はありません。

ラウンジ・キーはクレジットカード一体型なのでお財布がスリムになります。

つまり、先程の『ラウンジ・キー付帯のクレジットカード』の章に掲載した表にあるクレジットカードを提示するだけでOKなんです。

プライオリティ・パスが付帯するクレカはプラチナカード以上を中心に多くあれど、あくまでプライオリティ・パス(プレステージ会員)を無料で利用できる特典になります。

そのため、別途プライオリティ・パスに申し込む必要があるため、カードが届くまでは利用できません。

また、プライオリティ・パスの有効期限もクレジットカードとは別に設定され、毎年、更新手続きなケースもある点も注意が必要です。

 

ラウンジ・キーの使い方

ラウンジ・キーで不安だったのが利用方法です。

プライオリティ・パスなら、プラスチックのカード、もしくはデジタル会員証を見せればOKですが、ラウンジ・キーの場合、クレジットカードを提示して『ラウンジ・キーを利用する旨』を申し出る必要があります。

参考としてOrico Card THE PLATINUMのラウンジ・キー利用に関するページでも以下のように記載されています。

空港ラウンジご利用時に、ラウンジ係員にプログラム名「ラウンジ・キー」をお伝えになり、「Orico Card THE PLATINUM」と当日の搭乗券(または航空券)をご提示ください。
ラウンジでのご利用内容にお間違いないかお確かめのうえ、サインをして下さい。

Orico Card THE PLATINUMをお持ちの本人会員・家族会員さまはもちろん、ご同伴者さまにもご利用いただけます。

●本人会員さま:年6回まで無料 7回目より32米ドル/1回あたり
●同伴者さま:32米ドル/1回あたり

※参考:LoungeKey|Orico Card THE PLATINUM

 

上記にもある通り、ラウンジ・キーの同伴者料金は通常32USドルです。

ラウンジ・キーは、クレジットカード自体が会員証にはなるものの、LoungeKeyのロゴマークなどがないため提携ラウンジの受付スタッフもラウンジ・キー対応カードか基本的にわからないということになります。

この点、プライオリティ・パスなら、一目見てプライオリティ・パスとわかりますし、ダイナースクラブカードも同様にパッと見てわかるので、海外でカードを提示するだけで伝わるのはシンプルに楽です。

ラウンジ・キーは、現地での認知度の面でも不安があったのですが、提携ラウンジによっては、バッチリ「LoungeKey」のマークもありました。

プライオリティ・パスやダイナースクラブなど海外の様々なラウンジサービスと併せて表示されていたりもします。

 

ラウンジ・キーの利用方法は、プライオリティ・パスと概ね同じです。

ラウンジ・キーの場合は、受付でクレジットカードと搭乗券を提示し、スタッフがカードをスキャンして、出てきたレシートのようなものにサインするという流れになります。

<関連記事>
● プライオリティ・パスの使い方と注意点まとめ!同伴者料金と子供料金も解説

 

ラウンジ・キーはデジタル会員証に未対応

ラウンジ・キーには、スマホアプリ(iPhone / Android)があるのですが、機能はあくまでラウンジ検索のみ。プライオリティ・パスのようにデジタル会員証の機能は未対応です。

したがって、ラウンジ・キーで対象ラウンジを利用するには、必ずクレジットカードを提示する必要があります。

その点、プライオリティ・パスならデジタル会員証機能もあります。

スマホアプリ一つでラウンジ利用することも可能なので、使いこなせば便利です。

 

が、しかし、クレジットカード付帯のプライオリティ・パスですと、デジタル会員証未対応のクレカも多いので注意が必要です。

 

たとえば、楽天プレミアムカードやMUFGカード・プラチナ・アメリカン・エキスプレス・カード、JCB紐づけのプライオリティ・パスは未対応となっています。

<関連記事>
プライオリティ・パス特典が付帯するクレジットカード!家族会員・同伴者無料の対応状況も比較

 

一方で、アメリカン・エキスプレス・プラチナ・カードやダイナースクラブ プレミアムカード、ラグジュアリーカードなど

年会費が高めなプラチナカードやブラックカードでは対応しているクレジットカードが多くなっています。

 

ただ、デジタル会員証の機能もあるに越したことはないですが、プライオリティ・パス目的なら高い年会費を払ってまでデジタル会員証にこだわる必要はないと思います。

そのため、プライオリティ・パス特典目的なら最安年会費の「楽天プレミアムカード」(年会費10,000円+税)で必要十分だと考えます。

 

ラウンジ提携カードなので待遇はプライオリティ・パスと同様

ラウンジ・キーは、ラウンジ数の多さやデジタル会員証未対応など、

ほとんどの比較項目でプライオリティ・パスに見劣りしてしまいますが、ラウンジ提携カードである点はプライオリティパスと同じです。

したがって、対象ラウンジでの待遇はプライオリティ・パスと変わりません。

そのため混雑時は、最悪入室を拒否されますし、ラウンジによって2時間や3時間など時間制限があったりもします。

航空会社のVIP会員よりは冷遇されるのは変わらず、同伴者料金もプライオリティ・パスと同様に高額です。

したがって、ラウンジ・キーが必要かどうかの判断も、プライオリティ・パスと変わりません。

<関連記事>
プライオリティ・パスは必要か?利用して思ったメリット・デメリット最新まとめ

 

たとえば、シンガポールのチャンギ国際空港にあるラウンジでは、プライオリティパスも、ラウンジ・キーも、ダイナースクラブも制限時間は3時間と同じ待遇でした。

あと、基本的にラウンジは、出発時のみ利用できるサービスである点についてもご注意を。

 

日本国内ではラウンジ・キーは微妙

ラウンジ・キーは、先程お伝えしたようにプライオリティ・パスと比較して提携ラウンジ数が少ないです。

<国内・海外の提携ラウンジ数を比較>
●プライオリティ・パス:世界1,300ヵ所以上

●ラウンジ・キー:世界1,100ヵ所以上
●ダイナースクラブカード:世界1,300ヵ所以上

 

特に少ないのが日本国内の空港ラウンジ。

国内空港だとラウンジ・キーで入室可能なラウンジがほとんどありません。

プライオリティ・パスやダイナースクラブで利用できる大韓航空の「KALラウンジ」すらも使えませんし、成田空港ではカード会社提携ラウンジしか利用できません。

空港名 ラウンジ名 プライオリティパス ラウンジキー
成田空港 ANAラウンジ(第1ターミナル 国際線 サテライト5)
KALビジネスクラスラウンジ
T.E.Iラウンジ(制限区域外)
IASSエグゼクティブラウンジ(制限区域外)
羽田空港 ANAラウンジ(第3ターミナル 国際線)
関西国際空港 KALビジネスクラスラウンジ(制限区域外)
ぼてぢゅう(制限区域外)
中部国際空港 KALラウンジ
スターアライアンスラウンジ
セントレアグローバルラウンジ
福岡空港 KALラウンジ

 

ただこれはプライオリティ・パスがマシというだけで、やっぱり日本国内では使えるラウンジが少ないという点は共通しています。

プライオリティ・パスもラウンジ・キーも、基本は海外でお得な特典です。

ただ、唯一、アツいと思えるのは、関西国際空港にある「ぼてじゅう」ですね。

<関連記事>
関西国際空港「ぼてぢゅう」でプライオリティ・パス利用時の注意点まとめ

 

あと、ラウンジ・キーでは、以下のANAラウンジを使えるようになっています!

 

これはプライオリティ・パスで2021年4月1日から同じく上記2箇所のANAラウンジを使えるようになったのと同じ。

<関連記事>
プライオリティ・パスはANAラウンジも対象に!羽田第3ターミナルと成田T1サテライト5のANAラウンジを利用可能!

 

日本ではひとまずカード会社ラウンジを使えばOK

格安年会費ゴールドカードや一般的なゴールドカードから付帯しはじめるような、いわゆるクレジットカード提供ラウンジでも何とかなります。

プライオリティ・パスやラウンジ・キーで利用できるようなラウンジと比べると基本はグレードは落ちますが、

フライト前のひとときを少しゆとりを持って過ごすという側面でいえば、ぶっちゃけカードラウンジでも十分といえば十分ですからね。

もちろんJALのJGC修行やANAのSFC修行などで航空会社の上級会員になっているならば、JALサクララウンジやANAラウンジを利用すればオッケーです。

 

ラウンジ・キー付帯クレジットカードなら家族カード会員も対象

ここまでラウンジ・キーは、プライオリティ・パスと比べて見劣りするといったことを言ってきましたが、何も悪い面ばかりではありません。

ラウンジ・キーにもメリットはあります。

それはプライオリティ・パスだと家族会員は対象外であるクレジットカードが大多数ですが、日本でラウンジ・キーが付帯するクレジットカードなら、家族会員も対象という点。

なので、家族複数人での利用を考えると、ラウンジ・キーは悪くないです。

ちなみに家族会員もプライオリティ・パスを発行できるクレジットカードは以下になります。

カード名 家族カード 同伴者無料
アメリカン・エキスプレス・センチュリオン・カード 2名
アメリカン・エキスプレス・プラチナ・カード 1名
アメリカン・エキスプレス・ビジネス・プラチナ・カード 1名
ANA アメリカン・エキスプレス・プレミアム・カード 1名
ダイナースクラブ プレミアムカード
ANAダイナース プレミアムカード
ラグジュアリーカード ブラックダイヤモンド
ラグジュアリーカード ゴールド
ラグジュアリーカード ブラック
ラグジュアリーカード チタン
三井住友カード プラチナ
ANA VISA プラチナ プレミアムカード
三井住友トラスト VISAプラチナカード
MUFG Recognized Vip〈プレミア〉 1名
MUFGカード・プラチナ・アメリカン・エキスプレス・カード
JAL アメリカン・エキスプレス・カード プラチナ

 

話を戻して、たとえば、ラウンジ・キーが付帯する年会費2万円ほどの格安プラチナカードに数えられる

Orico Card THE PLATINUM」や「ジャックスカードプラチナ」では、いずれも家族カードを無料で発行できます。

2人でプラチナカード2万円と考えただけでも、かなりお得です。

 

もちろん、上記の2券種の場合、ラウンジ・キーは年間6回という利用制限もありますが、国内では

カード会社提供ラウンジを利用すれば良いので、この6回は海外ラウンジを利用する際にとっておけばOKという具合です。

 

海外旅行に年間6回まで無料で使えるなら、プライオリティ・パスとそこまで大きな差もありません。

 

プライオリティ・パス特典の場合、先述のとおり家族カードだとプライオリティ・パスを発行できないクレカも多いので、家族で利用しようとすると、結局割高になるケースも多いです。

 

が、しかし、そもそも論として「そんなに海外に行かないよ」ということならば、空港ラウンジサービスは、そこまで必要とは感じません。これはプライオリティ・パスでも同じです。

<関連記事>
プライオリティ・パスは必要か?利用して思ったメリット・デメリット最新まとめ

 

さいごに

 

ラウンジ・キー提携ラウンジの中には、プライオリティ・パスと同様に、

本来ビジネスクラス搭乗者が対象のVIPラウンジも利用できることもあるので、海外旅行や出張が多い方なら大きなベネフィットを享受できます。

 

が、しかし、このようなVIPラウンジは、ビジネスクラス・ファーストクラスの搭乗者や航空会社の上級会員が優先されますので、混雑時は断られたり、ラウンジにより時間制限があるケースもあるのが玉にキズ。

 

ただ、このようなVIPラウンジは、食事内容が豪華であったり、シャワールームが設置されているなどサービス・設備・内装すべてにおいて格上です。

 

なにより、利用対象者も少ないためか、人が少なくゆったりしているケースも多いため、ゴールドカードから付帯しはじめるようなカード会社提供ラウンジと比べて優美で快適な時を過ごせます。

 

飲み物だと基本的にソフトドリンク、アルコールともに充実しています。

 

食べ物は、関西国際空港の「ぼてじゅう」を除くとイマイチですが、海外では、ビュッフェメニューがかなり充実しているラウンジも多いです。

 

海外の一部空港ではレストランにて無料で食事をできるところもあります。

あと、たとえば、エミレーツ航空やカタール航空、エティハド航空などの中東エアラインで、ヨーロッパや南米・アフリカなどにフライトする場合は、経由する空港で3~7時間の待ち時間が発生することもザラにあります。

 

この待ち時間にラウンジ・キーやプライオリティ・パスなどを活用してラウンジで過ごすと、旅が快適になります。

 

食事したり、シャワーを浴びたり、マッサージチェアを利用したり、インターネットでの調べ物など待ち時間をかなり快適に過ごせるようになります。

あと、空港での盗難リスクも減らせますからね。

海外のハブ空港の中には、同じ空港の中に複数の提携ラウンジがあるケースも多いです。

 

仁川国際空港(韓国)、シンガポール・チャンギ国際空港、スワンナプーム国際空港(バンコク)などのハブ空港を介して旅行をする場合、ラウンジ・キーやプライオリティ・パスは大活躍します。

 

また、提携ラウンジは、手荷物検査後に設置されているケースが多いです。

ゴールドカードから付帯しするようなカード会社提供のラウンジは、手荷物検査前にあるケースがほとんど。

 

当然、飛行機に乗る前に手荷物検査をする必要があるため、搭乗時刻より余裕をもってラウンジを出て、手荷物検査終了後は一般の待合室で待つ必要があります。

 

その点、プライオリティ・パスやラウンジ・キー、ダイナースクラブカードが提供するラウンジなら手荷物検査を終えたあとにあるケースが多いので、

搭乗開始のアナウンスがあってからラウンジを出ても間に合うので、搭乗直前まで快適に寛ぐことが可能です!



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