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Mastercardコンタクトレスのメリット・デメリット、使い方・使えるお店まとめ

国際ブランドが「Mastercard」のクレジットカードやデビットカード、プリペイドカードの中には、「Mastercardコンタクトレス」という名の非接触型決済サービスが搭載されているカードもあります。

海外では既に主流の決済手段の一つである「Visaのタッチ決済」などの類似決済サービスですね。

当記事では「Mastercardコンタクトレス」のメリット・デメリット、使い方、使える店についてまとめます。

 

Mastercardコンタクトレスとは

Mastercardコンタクトレス(旧Mastercardペイパス)は、国際ブランド「Mastercard」の非接触型(コンタクトレス)決済サービス。

事前チャージ不要の便利な後払い方式(ポストペイ型)となっています。

「Mastercardコンタクトレス」の機能は、専用カードでの利用ではなく、カードそのものに搭載されているため、お財布がスリムになります。

以下のように4つの電波が右側に向いているロゴマークがカード表面にあれば、「Visaのタッチ決済」に対応しているカードということです。

「Mastercardコンタクトレス」の利用額は、通常のクレジット決済の利用分と合算して、月に一度、指定の銀行口座からカード利用分と一緒に引き落とされます。

締め日・支払日の支払いサイクルも、通常のクレジット決済と一緒で、たとえば、1日~末日、16日~翌月15日、28日~翌月27日などカードの種類によって異なる形です。

支払いサイクルの仕組み的には、後払い方式(ポストペイ型)電子マネーの「iD」や「QUICPay」と同じですね。

ただ、Mastercardブランドのデビットカード・プリペイドカードに搭載されている「Mastercardコンタクトレス」を利用する場合は、即時に金融機関口座や残高から引き落とされます。

前払い方式(プリペイド型)の電子マネーとは違い、事前チャージが不要であるため、クレジット払いと同様にポイントやマイル、キャッシュバックもバッチリ付与されます。

無論、楽天スーパーポイントやTポイント、PayPayボーナス、dポイント、Pontaなどの何かしらの共通ポイントの加盟店・特約店なら、ポイントカードも合わせて提示することで、他の決済手段と同様にポイント多重取りが可能なので覚えておきましょう。 

「Mastercardコンタクトレス」は、店頭でのカード授受や暗証番号入力をなくすことで、コロナ禍で気になる衛生面にも配慮された新しいキャッシュレス決済スタイルです。

この辺の諸々の仕組みは、以下のような他の国際ブランドの非接触型(コンタクトレス)決済と基本的に一緒ですね。

● VISA:Visaのタッチ決済
● JCB:JCBコンタクトレス(タッチ決済)
● American Express:アメックスのタッチ決済(コンタクトレス決済)
● Diners Club:
ダイナースクラブ コンタクトレス決済(タッチ決済)

「Mastercardコンタクトレス」は、快適さだけでなく非接触で安全性の高い点もメリットの一つ。

ワンタッチで決済が完結するので、紛失や偽造のリスクを極限まで回避可能で、カード情報も暗号化されるため安心です。

万が一、タッチを2回してしまっても1回分のみが請求され、重複しないように安全対策もしっかりなされています。

 

Mastercardコンタクトレスの使い方

「Mastercardコンタクトレス」の加盟店では、支払い時に「クレジットカードで」や「Mastercardのタッチ決済で」と店員さんに伝えた上で、レジの専用端末に対応カードをかざすだけで完結。

4つの電波が右に向いているロゴマークの箇所にカードをタッチすれば、決済音が鳴って支払いが完了します。

ただし、一定額(原則1万円)を超える支払いは、カードを端末にスライドまたは挿入して、暗証番号の入力かサインが必要です。

海外では、すでにタッチ決済はメジャーな決済手段の一つですが、未対応なケースもあるため注意しましょう。

その場合は、通常の磁気ストライプやICチップの読み取りによるカード払いをすればオッケー。

 

Mastercardコンタクトレスを使えるお店(加盟店)

「Mastercardコンタクトレス」の導入店舗は、他の国際ブランドと同様に後払い方式の電子マネーの「iD」や「QUICPay」ほど多くありません。

電子マネーと比べれば、まだ歴史が浅い決済サービスですからね。

ただ、国際ブランドの非接触型決済サービスと比較すると国内においては「Visaのタッチ決済」に次いで、使えるお店が多くなっています。

日本国内のMastercardコンタクトレスを使えるお店の一例は以下のとおり。

ジャンル 使えるお店の例
コンビニ・自動販売機 セブン-イレブン、ローソン、コカコーラ
スーパー イトーヨーカドー、ヨークベニマル、ヨークマート
ヨークフーズ、ヨークプライス、コンフォートマーケット
百貨店・商業施設 表参道ヒルズ、京王百貨店、新丸ビル、丸ビル、六本木ヒルズ、コレットマーレ、イクスピアリ
飲食店 マクドナルド、HUB(ハブ)、ゼンショーグループ(※)
書籍・ヘルスケア・メガネ TSUTAYA、Phiten、ブックファースト、文教堂、メガネストアー
ファッション ZARA、Bershka、Stradivarius
インテリア・雑貨 ZARA HOME
バス・タクシー Airport Limousine、Japan Taxi
空港 伊丹空港、関西国際空港、神戸空港

Mastercardコンタクトレスの国内加盟店一覧

<※ゼンショーグループ店舗一覧>
すき家、なか卯、はま寿司、ココス、エルトリート、ビッグボーイ、ヴィクトリアステーション、ジョリーパスタ、華屋与兵衛、焼肉宝島、牛庵、焼肉倶楽部いちばん、熟成焼肉いちばん、モリバコーヒー、カフェミラノ、伝丸、壱鵠堂、天下一無双、伝蔵、久兵衛屋、瀬戸うどん、たもん庵

セブン-イレブン、ローソン、イトーヨーカドー、マクドナルドなど、誰もが知る身近なお店で「Mastercardコンタクトレス」を便利に使えます。

従来の決済サービスと比べて、国内においては、まだまだ導入店舗が少ないということでしたが、昨今のコロナ禍の事も踏まえて、衛生面に配慮した非接触型の決済サービスの加盟店は、今後も継続的に増えていくことでしょう。

ただ、海外となれば、この手の非接触型(コンタクトレス)決済サービスは、既に日本以上にメジャーな決済方法として導入・活用が進んでいます。

Mastercardコンタクトレスは、世界共通の仕様なので、日本国内で発行した「Mastercardコンタクトレス」対応カードでも、原則、海外で同様に使えます。

MasteraCardコンタクトレスは、海外では、すでに600万ヶ所以上の店舗で導入されており、スーパー、コンビニ、ファーストフード、ドラッグストア、タクシーなどで使えます。

利用可能な国の数は80カ国にものぼり、海外でも安心でスピーディーな決済が可能です。

中でもアメリカで普及が進んでおり、一例として次のようなお店でMastercardコンタクトレスを使えます。

ジャンル 使えるお店の例
コンビニ 7-Eleven
ドラッグストア CVS, duane reade, Rite Aid
ファーストフード McDonald’s, SUBWAY, TULLY’S, BURGER KING, Haagen-Dazs, Arby’s, Dairy Queen, Jack In The Box
駐車場 Central parking
ガソリンスタンド BP, Exxon Mobil
タクシー Yellow Cab
映画館 AMC Theatre, United Artists Theatre, Regal Cinemas
スタジアム Yankee Stadium, Giants Stadium, Citizens Bank Park
オフィス用品 Office Depot
エレクトロニクス Best Buy

 

Mastercardコンタクトレスのメリット

「Mastercardコンタクトレス」は、従来のクレジット決済や、電子マネー、QRコード決済・バーコード決済といった決済手段と比較すると以下のようなメリットがあります。

<メリット>
●非接触型決済なので衛生的
●サインレスでスピーディーな決済が可能
●少額決済でも使いやすい
●世界基準のセキュリティにより安全性が高い
●ポイント還元もバッチリ得られる

決済速度については速いといわれても、いまいちピンとこないと思いますが「JCBの各種決済手段の速度検証」によれば、現金、クレジットカード、QRコード決済・バーコード決済、そして今回紹介している非接触型決済サービスの決済スピードを比較した結果、MastercardコンタクトレスやQUICPayなどの非接触決済が最も早い結果となっています。

「Mastercardコンタクトレス」は、非接触型決済サービスなので、原則として1万円以上の多額の決済でなければ、従来からあるクレジット決済で必要な暗証番号の入力やサインが不要です。

「Mastercardコンタクトレス」は、EMV(Euro pay、MasterCard、VISA protcolの略語)という国際基準に準じたセキュリティで守られているので、お店のカード端末に通す必要もないためスキミングを防止できる利点があります。

カードリーダーに触れる必要がなく、コロナ禍でも衛生的にお支払いができるのも長所です。

また、通常のクレジットカード決済と同じく、ポイントやマイル、キャッシュバックなども、もれなく享受できる点も

また、コンビニやスーパー、飲食店などにおいて少額決済もOKという点もメリットと言えます。

昔に比べれば減ってはいるものの、特に治安がよろしくない外国の地域では、接触したカード情報を抜き取るスキミングに注意が必要です。

その点、「Mastercardコンタクトレス」なら非接触型決済サービスということで、お店の端末に通さずにお支払いを完結できるためスキミングも防止できるわけ。

あと、店員さんとのカード授受も不要なので、カード番号など個人情報をこそっと隠しカメラなどで盗みとあれるといった不正からも守られます。

ここまでが「Mastercardコンタクトレス」の主なメリットとなります。

 

Mastercardコンタクトレスのデメリット・注意点

コロナ禍の影響もあり、ここ最近になって、Mastercardブランドのクレジットカード・デビットカード・プリペイドカードにおいて、続々と「Mastercardコンタクトレス」に対応したカードは増えてきてはいるものの、まだ全てのカードで対応しているわけではないので注意が必要です。

国際ブランドごとの非接触型(コンタクトレス)決済サービスというカテゴリーでみれば、「Visaのタッチ決済」に次いで、国内では多くの加盟店で利用することはできます。

が、しかし、従来からあった電子マネー、QRコード決済・バーコード決済といった決済サービスに比べると、少なくとも日本では、まだまだ導入店舗は少ないのが現状です。

ただ、「Mastercardコンタクトレス」は、先程の『Mastercardコンタクトレスを使えるお店(加盟店)』の章でも紹介したように、各ジャンルの店舗において割とメジャーどころのお店はおさえているので、他の国際ブランドの非接触型決済サービスと比較すると使いやすい部類に入ります。

 

Mastercardコンタクトレス対応カードは?

「Mastercardコンタクトレス」搭載カードは以下のとおり。(2021年4月時点)

無論、楽天カードのように、いくつかの種類の国際ブランドを選べるカードは「Mastercard」ブランドを選ぶ必要があります。

<クレジットカード>

カード会社 カード名
楽天カード株式会社 楽天カード
楽天PINKカード
楽天ゴールドカード
楽天プレミアムカード
楽天ブラックカード
イオン銀行
(業務受託:イオンクレジットサービス株式会社)
イオンカードセレクト
イオンゴールドカードセレクト
イオンカード(WAON一体型)
イオンゴールドカード(WAON一体型)
イオンカード(ミニオンズ)
イオンカードセレクト(ミニオンズ)
三井住友カード株式会社 三井住友カード ナンバーレス(NL)
三井住友トラストクラブ株式会社 TRUST CLUB プラチナマスターカード
TRUST CLUB ワールドカード
TRUST CLUB ワールドエリートカード
株式会社オリエントコーポレーション Orico Card THE GOLD PRIME
Orico Card THE PLATINUM
Orico EX Gold for Biz
アプティ ペイパス
Sky walker Card Mastercard
Colette Mareオリコ Mastercardカード
IKSPIARI オリコ Mastercardカード
株式会社ジャックス ジャックスカード Mastercardコンタクトレス

なお、iPhoneのApple Pay(アップルペイ)にMastercardのクレジットカードを登録すれば「Mastercardコンタクトレス」を使えるクレカも多いです。

かなり便利なので、対応していれば、ぜひ活用しましょう。

もちろん、従来からあったiDやQUICPayといった後払い式電子マネー、Suicaなどの前払い式電子マネーも、使っているならそのまま使用できます。つまり、どれか一つまでしか使えないといったことはありません。

<デビットカード>

カード会社 カード名
住信SBIネット銀行株式会社 ミライノ デビット
ミライノ デビット PLATINUM
楽天銀行株式会社 楽天銀行デビットカード
株式会社トマト銀行 トマトMastercardデビット

<プリペイドカード>

カード会社 カード名
JAL ペイメント・ポート株式会社 JAL Global WALLET
マスターカードプリペイド
マネージメントサービシーズジャパン株式会社
Mastercardキャッシュパスポートプラチナ

 

まとめ

「Mastercardコンタクトレス」は、外国では日本以上の導入が進んでおり、すでに主流な決済手段の一つとなっています。

日本でも、ようやく使えるお店が続々と普及しはじめています。

すべてのMastercardブランドのカードに搭載されているわけではありませんが、クレジットカードだけでなく、デビットカードやプリペイドカードにも対応カードがあります。

「後払い方式なので残高不足の心配無用」「ポイント還元」の面でデビットカードやプリペイドカードと比べると優れて要るケースがほとんどなので、基本はクレジットカードのタイプが一押しです。

後払い方式(ポストペイ型)の決済手段なので、わざわざ事前チャージせずとも使える点も長所といえます。

導入店舗の端末にカードをかざすだけで決済を完結できるためスキミングなどのの犯罪リスクを回避できるのも大きいです。

治安の悪い海外の地域のお店でのお支払いにも活躍します。

あと、カードリーダーに触れる必要もないため、世界的にコロナウイルスが蔓延している昨今では、衛生的に決済できるものメリットのうちに入るでしょう。

世界基準のセキュリティ技術である「EMV」によって高度なセキュリティも講じられているので、海外旅行や出張に行く機会が多い方なら、便利で安心な決済手段の一つとなります。

Mastercardコンタクトレスの場合、Apple Payによるスマホ決済も可能なのが長所の一つです。






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