三井住友カードは、自動リボ払いサービス「マイ・ペイすリボ」を利用すると、一般カードは年会費が無料、ゴールドカードは半額となりお得になります。
少額のリボ払い手数料を発生させれば、年会費の割引優遇をうけられて、Vポイント2倍(+0.5%)になるというメリットがあります。
クレジットカードのリボ払いは、共通して高い金利手数料が発生するため、本来はなるべく手を付けないのが理想です。
無論、このマイ・ペイすリボも一緒。
ただし、三井住友カードは、毎月、リボ払いの金額を柔軟に設定できて、設定金額を超えた分の金額に対してしか、リボ手数料と金利が発生しないため、上手く活用すればお得です。
ANAカードのVISA・Mastercardブランドでは、獲得できるマイル数が増加し、マイル付与率は最大で1.3%以上の高還元にできます。
本記事では、三井住友カードの「マイ・ペイすリボ」の手数料を最小限におさえる方法、金額についてまとめます。
【もくじ】
マイ・ペイすリボとは
三井住友カードの「マイ・ペイすリボ」とは、自動リボ払いサービスのこと。
利用登録すると1回払いで支払った利用分も、加盟店で「リボ払いで!」と言わなくても自動的にリボ払いとして決済されます。
● マイ・ペイすリボ設定:どこの加盟店で支払っても自動的にリボ払いに
自分が指定した金額を毎月支払って、指定金額を超えた部分は、翌月以降の支払いになります。
● 1回払い:利用金額を翌月に全額一括支払い
● マイ・ペイすリボ:自分が設定した金額(利用額が設定額よりも下回る場合)を支払う
利用枠は、カードの種類によって上限が異なりますが、0〜200万円です。
たとえば、5万円を利用して、毎月の「マイ・ペイすリボ」の設定金額が5,000円の場合、5,000円を10ヶ月にわたって返済し、合計5万円+リボ手数料を支払う必要があります。
そのため、一般的なリボ払いと一緒で、手元にお金がないけど必ず支払う必要があり、何かしらの理由で、どうしても支払いを繰り延べたい時に使うのが鉄則です。
上記の注意点もあるものの、この点、三井住友カードの「マイ・ペイすリボ」では、年会費の割引とポイントアップという嬉しい優遇を享受できます。
意識すれば得なので、手間を甘受できるなら、リスクを把握した上で使ってみるのもいいでしょう。
【特典1】年会費の割引
【特典2】ポイント2倍(+0.5%)
【特典3】一般カードのショッピング保険が国内利用も対象となり一部券種は1回払いでも適用
次章より、三井住友カードの「マイ・ペイすリボ」に関して深掘りしていきます。
特典1:年会費割引or無料
年1回のリボ払い手数料で年会費割引
三井住友カードの年会費は、多くの券種で初年度無料ですが、2年目以降は下記の券種を除いてすべて年会費が発生します。
ただ「マイ・ペイすリボ」に登録して、年1回以上のリボ手数料を発生させれば、翌年度の年会費が一般カードなら無料、ゴールドカードだと半額になります。
「マイ・ペイすリボ」は、初回ならリボ払いの手数料がかからないので、毎月のリボ払いの金額を、利用限度額の全額に設定しておけば、コストは不要になります。
手数料も全くかかりません。
いわば実質的に通常の1回払いと同様の使い方ができるわけです。
1年間にたった1回でもリボ手数料を発生させれば、年会費の割引を受けられます。
Web明細の割引と重複適用OK
マイ・ペイすリボの利用以外にも「Web明細サービス」を利用することで年会費の割引を受けることができます。
毎月のカード利用明細を会員サイトでチェック可能な「Web明細サービス」を利用すれば、一般カードなら550円(税抜500円)、ゴールドカード以上だと1,100円(税抜1,000円)割引してもらえます。
ただし、以下の三井住友カードの券種はWeb明細利用による年会費優遇の対象外です。
有り難いことに「マイ・ペイすリボ」と「Web明細」による年会費優遇は重複できるため、一般カードは無料、ゴールドカードは60%OFFの割引を受けられます。
しかし、Web明細による年会費割引をうけるには、以下すべての条件を満たす必要があります。
● 本会員の方
● 過去1年間(※1)の利用代金請求(※2)のうち6回以上の請求がある方
● 年会費請求月の前月17日(※3)の1営業日前までに申込みが完了している方
※1:年会費請求前月からさかのぼった過去1年間
※2:最大12回
※3:326日決済の方は当月2日
三井住友カードシリーズの「Web明細」単体での割引時の年会費と「マイ・ペイすリボ」と組み合わせた時の年会費割引の内容は以下のとおりです。
対象カード | 年会費(単位:円) | ||
通常 | Web明細 | Web明細+マイ・ペイすリボ | |
三井住友カード | 1,375(税抜1,250) | 825(税抜750) | 無料 |
三井住友カード プライムゴールド | 5,500(税抜5,000) | 4,400(税抜4,000) | 1,650(税抜1,500) |
三井住友カード ゴールド | 11,000(税抜10,000) | 9,900(税抜9,000) | 4,400(税抜4,000) |
三井住友カード プラチナプリファード | 33,000(税抜30,000) ※割引対象外 | ||
三井住友カード プラチナ | 55,000(税抜50,000) | 53,900(税抜49,000) ※マイ・ペイすリボの割引なし |
三井住友カードの提携カードである「ANA VISAカード/マスターカード」も年会費割引の優遇を受けられます。
対象カード | 年会費(単位:円) | ||
通常 | Web明細割引 | Web明細+マイ・ペイすリボ | |
ANA VISA/マスター 一般カード | 2,200(税抜2,000) | 1,650(税抜1,500) | 1,127(税抜1,025) |
ANA VISA Suicaカード | 2,200(税抜2,000) | 1,650(税抜1,500) | 826(税抜751) |
ANA TOKYU POINT ClubQ PASMO マスターカード | 2,200(税抜2,000) | 1,650(税抜1,500) | 826(税抜751) |
ANA VISA/マスター ワイドカード | 7,975(税抜7,250) | 7,425(税抜6,750) | 6,902(税抜6,275) |
ANAスーパーフライヤーズカード | 11,275(税抜10,250) | 10,725(税抜9,750) | 10,202(税抜9,275) |
ANA VISA/マスター ワイドゴールドカード | 15,400(税抜14,000) | 14,300(税抜13,000) | 10,450(税抜9,500) |
ANA スーパーフライヤーズゴールドカード | 16,500(税抜15,000) | 15,400(税抜14,000) | 11,550(税抜10,500) |
ANA VISA プラチナ・プレミアムカード | 88,000(税抜80,000) ※割引対象外 | ||
ANA VISA プラチナ スーパーフライヤーズプレミアム | 96,800(税抜88,000) ※割引対象外 | ||
ANA VISA/マスター 学生カード | 在学中は無料 |
特典2:Vポイント2倍(+0.5%)
三井住友カードで「マイ・ペイすリボ」を利用すれば、リボ払い手数料の請求がある月は、Vポイントが2倍(+0.5%)になります。
ただし、一部の三井住友カードの券種では内容がことなります。
特筆すべきは、リボ払いの手数料の口座引き落としが、たった1円でも発生するだけで、その月の利用代金の全てがポイント2倍(+0.5%)となること。
たとえば、ある月の合計の利用金額が20,500円だったケースだと「マイ・ペイすリボ」の金額を20,000円に設定すれば、リボ手数料は500円の部分にしか発生しないというイメージ。
これでポイント2倍(+0.5%)となるため、リボ手数料よりも獲得できるポイントの方が上回るわけです。
上記のケースだと、リボ手数料は500円に対してのみかかりますが、ポイントUP分の+1倍については利用全額に対して付与されるためお得になるという具合。
注意点は、利用額を常に把握し、毎月ギリギリの金額となるよう「マイ・ペイすリボ」の設定額を調節する必要があるということ。
この手間を甘受できるなら、ごく僅かなリボ払いで、ポイント2倍を享受することができます。
特典3:一般カードのショッピング保険が国内利用も対象に
三井住友カードの以下の一般カードは、国内利用における1回払いでのショッピング保険は適用されません。
ただ「マイ・ペイすリボ」を含むリボ払いと3回以上の分割払いなら、国内利用でもショッピング保険が適用となります。
とはいえ、あくまで保険は保険。
実際にショッピング保険のお世話になることは、そう頻繁にあるわけでもないでしょう。
なので、国内利用のショッピング保険を適用させるという目的で「マイ・ペイすリボ」を利用というのは得策とはいえません。
リボ手数料をできるだけ発生させないコツ
マイ・ペイすリボの利用方法は、大きく下記の2つがあります。
● リボ払いの設定金額 = 利用可能枠に設定 ⇒ 毎月の支払額が一時減額
リボ払いの毎月の支払額を基本的に5,000円や1万円など初期のままにしておき、毎月その都度、臨時的に増額するという手法が最も低コストにしやすい方法といえます。
増枠可能な単位は、1,000円単位で会員サイト「Vpass」で手続きできます。
もう一つ、リボ払いの基本支払額を、必ず利用するであろう毎月の利用額より気持ち低めに設定しておく方法もアリ。
無論、支払額の増額の設定をうっかり忘れてしまうと、もれなく高いリボ払い手数料がかかってしまうので注意が必要です。
上記のリスクを考えると「毎月の支払額 = 利用可能枠」という設定にしておき、次回の引き落とし分を、その都度、減額し少額手数料を発生させるというのもオススメの設定方法といえます。
【2】月1回、毎月の請求額を少し下回る額に臨時的に減額
減額という形をとる場合に注意したいのが、請求の確定後に手続きしても、会員サイト「Vpass」では1万円単位になり、最大で9,999円の端数が発生すること。
「リボ払いの支払額 = 利用可能枠」に設定して毎月その都度、減額すれば、万が一、手続きを忘れてしまっても、リボ手数料がかかってしまうリスクもないわけです。
つまり、最大9,999円の残高が残って、月々のコストが高まったとしても、リスクを皆無にしたい場合はイチオシの方法となります。
まとめ
三井住友カードの「マイ・ペイすリボ」のメリット・デメリットをまとめると以下のとおりです。
● 年会費の割引
● マイ・ペイすリボ利用でポイント+0.5%(ANAカードは0.3%マイル)
● 一般カードのショッピング保険が国内利用も対象となり一部券種は1回払いでも適用
<デメリット>
● リボ払い手数料が発生
● 毎月の利用額に合わせて臨時的に増額する場合⇒繰り上げ返済を忘れると高コストに
● 毎月の利用額に合わせて臨時的に減額する場合⇒手続きを忘れると特典を受けられない
年1回手数料を発生させて年会費の割引を受けたい場合は、初月に200円以上のリボ残高を残すだけでオッケーです。
三井住友カードのシリーズ全種類が対象ではないものの「三井住友VISA / マスターカード」、「ANA VISA / マスターカード」を利用するなら、
年1回リボ払い手数料を発生させるだけで、ほとんどの券種で年会費の割引が適用となります。
マイ・ペイすリボを有効利用して少額のリボ手数料を発生させれば、ポイント+0.5%が、ANAカードならマイル+0.3%を享受可能です。
「マイ・ペイすリボ」の利用は、無論デメリットもありますが、他社のクレジットカードで貯まるポイントに比べて、
交換先・使い道が最多級で非常に貯めがいのある「Vポイント」をお得に貯める方法の一つなので、注意点を許容できる人は、ぜひ活用して効率よく貯めましょう。
「マイ・ペイすリボ」にどうしても抵抗があるなら、以下のように他にもお得に「Vポイント」を貯める方法はいくつもあるので、こちらを活用するといいでしょう。
貯め方 | 内容 |
マイ・ペイすリボ利用特典 | マイ・ペイすリボ利用でポイント2倍(+0.5%) |
ボーナスポイント | 通常ポイントに加え、毎月のお買物金額に応じてボーナスポイントを進呈 |
対象店で常にポイントUP優待 | セブン-イレブン、ローソン、マクドナルド等での利用でいつでも利用金額200円につき+2%、以下対象券種ではVisaのタッチ決済・Mastercard®コンタクトレスの利用で最大5%還元(※) ● 三井住友カード(NL) ● 三井住友カード ゴールド(NL) ● 三井住友カード(CL) |
選んだ3つのお店でポイントUP | 【事前エントリー制】コンビニ、スーパー、ドラッグストア、飲食店などの対象店舗を最大3つまで選んで、通常付与分に加えて利用金額200円につき+0.5%ポイント |
「ココイコ!」でお得な還元 | 【事前エントリー制】多彩なジャンルの100以上のリアル店舗でボーナスポイント or キャッシュバック |
ポイントUPモール | 同ポイントサイト経由でお買い物をすると+0.5%〜9.5%還元でお得。多種多様なジャンルの店舗が参加 |
三井住友カード つみたて投資 |
月5万円を上限に三井住友カードによる決済が可能で、決済金額の0.5%分のVポイントが付与 |
※1 一部ポイント加算対象とならない店舗および指定の還元率にならない場合あり。
還元率は利用金額に対する獲得ポイントを示したもので、ポイントの交換方法によっては、1ポイント1円相当にならない場合あり。
※2 一部Visaのタッチ決済・Mastercard®コンタクトレスが使えない店舗あり。
また、一定金額(原則1万円)を超えるとタッチ決済でなく決済端末にカードを挿して決済する必要あり。
その場合の支払分は+2.5%還元の対象外。
上記タッチ決済とならない金額上限は、利用店舗によって異なる場合あり。
また「三井住友カード(CL)」については以下の点も気をつけてください。
●「Apple Payで」と申告、または「Apple Pay」のボタンを選択すると「iD」でのご利用となる場合あり。
● その場合の支払分は、+2.5%還元の対象外。