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American Express(アメックス)のメリット・デメリット、特徴まとめ

American Express(アメリカン・エキスプレス)という国際ブランドがあります。

世界的にも有名なカード会社で「アメックス(AMEX)」の愛称でよく知られていますね。

「アメックス」は、ブラックカードの生みの親でもあるため「VISA」や「Mastercard」、「JCB」などと比べてステータス性が高いクレジットカードとして認識されることも多いです。

今回は、そんなアメックスの基本的な特徴から、どんなメリット・デメリットがあるのか、アメックスのカードの種類についてまとめて解説します。

 

アメックスのメリット・特徴

ステータス性の高いプロパーカードあり

アメックスは、アメリカのニューヨーク州に本部所在地を置くクレジットカード会社。

1850年設立の極めて長い歴史のある老舗企業で、世界中に決済機能を提供している国際ブランドです。

VISA」や「Mastercard」、「JCB」、「Diners Club(ダイナースクラブ)」、「Discover(ディスカバー)」、「中国銀聯(UnionPay)」と並んで7大国際ブランドの一つとして世界中で知られています。

アメックスは、いわゆるプロパーカードと呼ばれる①自社発行のクレジットカード、②発行はアメックス社だが、特典や機能など他社と連携して発行されるカード、③カード会社にアメックスの決済機能が使えるようライセンスを供与し、他社が発行する提携カードの3パターンがあります。

ステータス性が高いと言われるのは①の自社発行される「プロパーカード」ですね。年会費も他のパターンと比べて全般的に高額です。

国際ブランドの内、自社発行のプロパーカードがあるのは、「アメックス」「JCB」「ダイナースクラブ」となっています。

ステータスカードとは、いわば保有していることで一種の「社会的信用」があるとみなされるカードのこと。

逆に「VISA」と「Mastercard」は、自社でカード発行を行っておらず(プロパーカードがない)、あくまで決済機能を提供しているだけの会社です。

一方でアメックスは、他社に決済機能の提供した提携カードもありますが、他社と提携せずに自社発行カード(プロパーカード)もあるといった具合。

ちなみにアメックスのプロパーカードには、提携カードの右下にあるブルーが基調のアメックスの国際ブランドロゴマークがありません。

しかし、提携カードでも例外として、セゾン・アメリカン・エキスプレス・カードのシリーズには、この青いロゴマークがありません。

その代わり、プロパーのアメックス・カードに描かれる、例の「センチュリオン(古代ローマ軍の百人隊長)」が大きく描かれるデザイン性となっている具合。他のアメックス提携カードにはないかっこいいカードフェイスですね。

では話を戻して、アメックスのプロパーカードには以下のようなカードがあります。

カード名 年会費(税抜)
本会員 家族カード会員
(追加カード会員)
アメリカン・エキスプレス・カード(グリーンカード) 12,000円 6,000円
アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カード 29,000円 12,000円
◆1枚目無料
アメリカン・エキスプレス・プラチナ・カード 130,000円 無料(4枚まで)
アメリカン・エキスプレス・センチュリオン・カード 350,000円
初年度入会金500,000円
全て無料
アメリカン・エキスプレス・ビジネス・カード 12,000円 6,000円
アメリカン・エキスプレス・ビジネス・ゴールド・カード 31,000円 12,000円
アメリカン・エキスプレス・ビジネス・プラチナ・カード 130,000円 無料(4枚まで)
以降12,000円

次に発行はアメックス社でも、特典や機能などについては航空会社やホテルなどと連携して発行されるカード。

このタイプもアメックスが発行している分、全般的に年会費も高額です。

カード名 年会費(税抜)
本会員 家族カード会員
ANA アメリカン・エキスプレス・カード 7,000円 2,500円
ANA アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カード 31,000円 15,500円
ANA アメリカン・エキスプレス・プレミアム・カード 150,000円 無料(4枚まで)
スターウッド プリファード ゲスト・アメリカン・エキスプレス・カード
(SPG アメックスカード)
31,000円 15,500円
デルタ スカイマイル アメリカン・エキスプレス・カード 12,000円 1枚目無料
以降6,000円
デルタ スカイマイル アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カード 26,000円 1枚目無料
以降12,000円
アメリカン・エキスプレス・スカイ・トラベラー・カード 10,000円 5,000円
アメリカン・エキスプレス・スカイ・トラベラー・プレミア・カード 35,000円 17,500円
ペルソナSTACIA アメリカン・エキスプレス・カード 14,000円 7,000円

また、アメックスの自社発行カードに比べて、ステータス性は落ちますが「楽天カード」や「セゾンカード」、「MUFG(三菱UFJニコス)」、「MICARD(エムアイカード)」との提携カードもあります。

いわば、アメックスが提携会社にアメックスの決済機能をライセンス供与するという形態で発行されるカードです。

提携会社の立場でいうと、カード発行会社のほとんどが世界各地で使えるような強力な決済機能インフラをもっていないので、アメックスを含めた7大国際ブランドのどれかを使わせてもらって発行しているということになります。

アメックスといえば、ダイナースクラブと同様に、もとは社会的地位の高い富裕層向けのカードでしたが、提携カードの場合、年会費無料カードも発行されるようになりました。

ただ、このタイプのアメックスカードは、国際ブランドとしてアメックスの決済機能を提供しているだけで、プロパーのアメックスが利用できる特典・サービスは享受できないものもあります。

たとえば、楽天カードだと、アメックスに加えて、VISA、Mastercard、JCBの4つの国際ブランドから選べるようになっています。

ただ、楽天カードでアメックスを選んでも、発行会社はアメックス社ではなく楽天カード株式会社です。

もちろん、アメックスの加盟店で決済することは可能であり、一応、トラベル、ダイニング、ショッピング、エンタメなど多彩なジャンルの特典を楽しめる「アメリカン・エキスプレス・コネクト」も利用できますが、プロパーカードの特典と比べると、対象外なものもあったり、内容が異なるものもあります。

アメックスの提携カードは多数ありますが、一例を挙げると以下のようなクレジットカードがあります。

カード名 年会費(税抜)
本会員 家族カード会員
(追加カード会員)
楽天カード 無料 無料
楽天PINKカード 無料 無料
楽天プレミアムカード 10,000円 500円
楽天ブラックカード 30,000円 無料(2名まで)
セゾンパール・アメリカン・エキスプレス・カード 1,000円
初年度無料
◆年1回の利用で次年度無料
無料(4名まで)
セゾンブルー・アメリカン・エキスプレス・カード 3,000円
初年度無料
25歳以下は無料
無料(4名まで)
セゾンゴールド・アメリカン・エキスプレス・カード 10,000円
初年度無料
1,000円
◆本会員が無料期間は家族カードの年会費も無料
◆4枚まで
セゾンローズゴールド・アメリカン・エキスプレス・カード 月額費891円 なし
セゾンプラチナ・アメリカン・エキスプレス・カード 20,000円 3,000円(4名まで)
セゾンコバルト・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カード 1,000円 無料(4名まで)
セゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カード 20,000円 3,000円(4名まで)
エムアイカード プラス 2,000円
初年度無料
無料(4名まで)
エムアイカード プラス ゴールド 10,000円 2,000円(4名まで)
MUFGカード・ゴールド・アメリカン・エキスプレス・カード 1,905円
初年度無料
1名無料
以降400円
MUFGカード・プラチナ・アメリカン・エキスプレス・カード 20,000円 1名無料
以降3,000円
JAL アメリカン・エキスプレス・カード 普通カード 6,000円 2,500円
JAL アメリカン・エキスプレス・カード CLUB-Aゴールド 19,000円 8,000円
JAL アメリカン・エキスプレス・カード プラチナ 31,000円 15,500円

楽天カードのシリーズには、年会費初年度無料で2年目以降500円+税(年1回利用で翌年度無料)の「楽天ANAマイレージクラブカード」や、年会費2,000円(税抜)の「楽天ゴールドカード」もありますが、この2券種には「アメックス」ブランドはありません。

エムアイカードのシリーズの内、「アメックス」ブランドを選べるのは、カード名に”プラス”がつく方です。

つまり、プラスが付かない「エムアイカード」と「エムアイカード ゴールド」は「アメックス」はなく「VISA」ブランドしか選べません。

エムアイカード プラス ゴールド」の上位カードに年会費50,000円(税抜)の「エムアイカード プラス プラチナ」もありますが、同カードも「VISA」しか選択不可能です。

株式会社クレディセゾンが発行する「セゾン・アメリカン・エキスプレス・カード」のシリーズは、アメックスのプロパーカードと比較すれば非常に安価な年会費で保有できます。

株式会社クレディセゾンが提供する特典・サービスに加えて、一部対象外であったり、若干内容が異なるもののプロパーのアメックスの特典・サービスも利用できるのでコストパフォーマンスの側面でみれば優秀です。

なお、女性向けカードの「セゾンローズゴールド・アメリカン・エキスプレス・カード」は、例外として年会費制ではなく月会費制(891円+税)を採用しています。(男性の申込も可)

 

アメックスでも提携カードなら作成しやすい

アメックスではない、他のカード発行会社がアメックスのライセンスを得て発行する「提携カード」の方は、プロパーカードよりも比較的、審査に通りやすく作成しやすい傾向があります。

無論、アメックスのプロパーカードと比較するとステータス性は下がりますが、やはり手頃な年会費で持てるのは大きいです。

また、提携カードだとアメックスの独自特典や機能をフル活用できなかったりしますが、その分、提携カード会社の特典・機能を利用できるメリットもあります。

結局のところ自分のライフスタイルの中で、特典・サービスをちゃんと活かせる機会があるかが大切ですから。

 

トラベル系の特典に強み

アメックスの大きな特徴の一つとして「T&Eカード(トラベル&エンターテイメントカード)」というものがあります。

「T&Eカード」とは、トラベル・ホテル宿泊、ダイニング・グルメ、レジャー施設、ゴルフなどの特典・サービスが充実したエンタメ要素満載のカードのこと。

全国際ブランドの内、ダイニング・グルメ系の特典の種類が最も充実しているのは「ダイナースクラブ」ですが、トラベル系の特典は「アメックス」です。

アメックスは、特に旅行関連の特典に力を入れており、ホテル・空港サービス、旅行保険、海外旅行時のサポート体制が充実しています。

プロパーカードの中で、もっともスタンダードな「アメリカン・エキスプレス・カード(グリーンカード)」でも、海外旅行時に家から空港まで、もしくは帰国時に空港から家まで、スーツケースを1つまで無料で配送してもらえる国際線手荷物無料宅配サービスを利用できます。

さらに国内28か所、海外1か所(ハワイ ダニエル・K・イノウエ国際空港)の「空港ラウンジ」を年中使い放題で利用できます。しかも、同伴者一人までなら一緒に無料で入室可能です。

カード会社提供ラウンジは、他社発行のゴールドカードにも基本的に付帯しますが同伴者は有料であるケースばかりなので、大きなメリットです。

カードラウンジは、だいたい大人料金で1,000円〜1,500円ほどしますので。ラウンジには、カードと当日の搭乗券を提示するだけで入れます。

飛行機に乗って、現地に到着後にもアメックスならトラベラーの頼もしい味方になってくれます。それは、無料で日本語対応の電話サポート「オーバーシーズ・アシスト」を利用できるから。

たとえば、レストランの予約をはじめ、カード付帯の海外旅行傷害保険の問い合わせ、医療機関の紹介など緊急時のサポートまで、世界中のほとんどの国から、24時間・通話料無料またはコレクトコールで連絡可能です。

何より何かと言葉の壁がつきまとう現地で日本語OKなのは心強いですね。

もっともベーシックな「アメリカン・エキスプレス・カード(グリーンカード)」でさえも、他社でいう上位カードさながらの特典・サービスを利用できます。

アメリカン・エキスプレス・カード(グリーンカード)で利用できる代表的な特典・サービスをまとめると下記のとおり。

特典 内容
アメリカン・エキスプレス・トラベル オンライン カード会員専用予約サイトで、国内・海外の航空券やホテル、レンタカーなどの予約が可能。
HIS アメリカン・エキスプレス・トラベル・デスク 電話1本で国内外の旅行の手配を依頼できる。
国内・海外パッケージ・ツアーは無料、国内航空券は1,200円(税抜)、 海外航空券は3,000円(税抜)の手数料が必要。
空港ラウンジサービス アメリカン・エキスプレスのカードと利用当日の搭乗券を提示すれば、国内外29空港の空港ラウンジが同伴者1名まで無料で利用可能
プライオリティ・パス 世界1,300ヶ所以上の空港ラウンジを同伴者1名まで1回32USドルで利用可能。通常年会費99米ドルが無料
手荷物無料宅配サービス(※1) 海外旅行の際、対象空港にて出発・帰国時(自宅⇔空港間)にスーツケースorゴルフバッグ1個まで無料で配送。
海外用レンタル携帯電話(※2) 対象空港では海外用レンタル携帯電話のレンタル料が半額(255円→127円/日)。通話料は通常の10%割引
グローバル・ホットライン 海外旅行先からでも、24時間無料かつ日本語で安心サポート。レストランの予約から緊急時の支援まで、世界中のほとんどの国に対応。
(※1)対象空港:羽田空港(第3ターミナル)、成田国際空港、中部国際空港、関西国際空港
(※2)対象空港:羽田空港(第3ターミナル)、成田国際空港、関西国際空港

続いて、アメリカン・エキスプレス・カード(グリーンカード)の付帯保険・補償も見てみましょう。

保険・補償 内容
海外旅行傷害保険(利用付帯) 国際航空機のチケットやパッケージ・ツアーなどの代金をカードで支払うと本会員と家族会員に傷害死亡・後遺障害保険金を最高5,000万円付帯。
オンライン・プロテクション 第三者によるインターネット上での不正使用が判明したカード取引について、利用金額を負担する必要がなくなる。
リターン・プロテクション カードで購入した商品の返品を、購入したお店が受け付けてくれないトラブルがあった場合、購入日から90日以内なら、アメックス社に返却すれば購入金額をカード会員の会員口座に払い戻される。
ショッピング・プロテクション 国内外問わずアメリカン・エキスプレスのカードで購入したほとんどの商品について、破損・盗難などの損害が補償される。

さらにゴールドカード以上のアメリカン・エキスプレス・カードには、「キャンセル・プロテクション」が付帯します。

国内外の旅行、ホテル宿泊、飛行機・電車・バス等の乗車、音楽コンサート等の興行をキャンセルせざるを得なくなった時にキャンセル料金が支給されるという保険です。

しかも、家族会員、追加カード会員も補償対象となっています。他社のクレジットカードには、なかなか見られない珍しい保険で、ここまで広く守ってくれるのもアメックスならではといっていいでしょう。

 

アメックスのデメリット・注意点

VISAとMastercardに比べてカード利用できるお店が少ない

「VISA」と「Mastercard」と比べるとアメックスは、カードを使えるお店(加盟店)が少ないのが欠点です。

もっとも「VISA」と「Mastercard」以外の国際ブランドに共通するデメリットではありますが。

国際ブランド 加盟店数(約) 世界シェア
(決済回数または決済額)
本社所在地
VISA 5,290万ヵ所以上 約50% アメリカ
Mastercard 5,290万ヵ所以上 約26% アメリカ
JCB 3,500万ヵ所以上 約1% 日本
American Express 2,330万ヵ所以上(予測値) 約3% アメリカ
Diners Club 3,210万ヵ所以上 約1%未満 アメリカ
Discover 4,400万ヵ所以上 約1%未満 アメリカ
UnionPay(中国銀聯) 5,200万ヵ所以上 約20% 中国

※JCBは公式サイトでの2020年9月末日時点のデータ。UnionPayは公式サイトでの2020年8月時点でのデータ。それ以外は2018年度のNilson Report(ニルソンレポート)による。

かつては、「アメックスは国内であまり使えない」という声も目立ちました。

特に個人経営の小さなお店では、アメックス非対応というケースも多かったのです。

ただ、2000年にアメックスは、JCBと業務提携していて、お互いの加盟店を開放しています。

そのためJCBが使える国内の加盟店ならアメックスも利用可能となり、国内では飛躍的にカード利用できるお店が増えています。

注意したいのが、このことをレジの店員さんが知らなかったりするので、お店にアメックスのマークがなくてもJCBのマークがあれば、このことを伝えて「試しに通してもらえませんか?」と伝えてみるといいでしょう。すると、普通に決済できたりします。

しかし、レジの端末が、かなり古いなどの理由でJCBに対応していても、アメックスは使えないお店もごく一部あります。

日常的によく利用されるような店舗で、アメックスが使えるか否かの一例は次のとおりです。

ジャンル 店舗名 アメックス対応
コンビニ セブン-イレブン
ローソン
ファミリーマート
ミニストップ
スーパー イオン
イトーヨーカドー
スーパー三和
コストコ
※Mastercardのみ
飲食店 スターバックス
デニーズ
スシロー
※VISA、Mastercardのみ
ガソリン 出光
コスモ石油
テーマパーク 東京ディズニーランド
東京ディズニーシー
ユニバーサル・スタジオ・ジャパン

全国展開しているような店舗ならアメックスに対応していることも多いです。

ただ、ローカルなお店や個人経営のお店などの場合、JCBやアメックスが使えない店舗も見かけたりすることもあります。

とは言え、アメックスは近年になって方針を改め、日常で使えるような国際ブランドに変わりつつあります。

日本でも事実、コンビニ・スーパー、地下鉄などで利用できるようになりましたね。

利用できるお店を選ぶステータスカードから、今では使いやすいステータスカードに進化しています。

 

プロパーカードは年会費が高額

アメックスが自社発行するプロパーカードは、全般的に年会費が高額です。

プロパーカードの内、最もスタンダードな「アメリカン・エキスプレス・カード(グリーンカード)」でも年会費12,000円(税抜)ですし、「アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カード」は年会費29,000円(税抜)と、他社のゴールドカードに比べ高めな水準です。

「アメリカン・エキスプレス・プラチナ・カード」となると、年会費130,000円(税抜)と一気に跳ね上がります。

ただ、この年会費によって付帯特典やサービスが維持されていると考えれば、納得できるかもしれません。

高額年会費を無理なく支払い続けることができる方だけがカードホルダーになれるというのもステータス性の高さにつながります。

アメックスの基本的に「高いブランドイメージ」の保持を徹底して心がけています。

年会費が高額の分、ステータス性と至高のサービスを享受できます。

ステータス性が下がっても気にしない場合は、先程紹介したような提携カードも候補になります。

提携カードなら、お手頃な年会費で作成できるクレジットカードも多いですから。

もちろん、アメックスプロパーカードならではの特典はフル活用できませんが、その代わりカード発行会社が提供する特典や機能を利用できます。

自分のライフスタイルにマッチしたサービスを利用できるなら提携カードでも必要十分だったりしますので。

 

一律の限度額無しの意味は?

「アメックス(プロパーカード)」といえば「ダイナースクラブ」と同様に「一律の限度額無し」であることで有名です。

とはいえ、流石にプロパーのアメリカン・エキスプレスのカードを手にしたら、「いくらでも高額なお買い物をしてOK!」・・・、とはなりません。

実際は、申込者の職業や収入によって個別に設定されます。この点もダイナースクラブと一緒ですね。

会員1人1人の利用実績によって、しっかりと利用限度額(可能枠)は決められています。単に公表はしないと言うだけです。

無論、優良な利用歴を築いていけば限度額はアップしていきますが。

 

オンラインでは利用できない場合あり

アメックスのプロパーカードは、一般的なクレジットカードとカード番号の桁数が異なります。

通常は16桁ですが、アメックスは15桁なんです。

この仕様で、ネットショッピングでオンライン決済のさいカード番号を入力する時に、非対応というケースがあります。

つまり、オンライン決済のカード番号の入力は多くの場合「4桁 – 4桁 – 4桁 – 4桁」の16桁の枠となっているためです。

この場合、アメックスでは「左詰めで入力してください」と案内しています。

これは知人の話しですが、16桁に合わせるように頭に「0」を付けたら上手く決済できたという話しもあります。

ただ、この方法を試しても使えないこともあったとのこと。サイトによって入力画面の仕様が変わるので、わかりにくく使いづらいというのも難点です。

また、セキュリティーコードは、一般的な3桁ではなく、アメックスは4桁です。

つまり、「VISA」「Mastercard」「JCB」とは違い、「アメックス」はカード番号が15桁・セキュリティコード4桁となっています。

この仕様により、一部のネットショッピングサイトでは決済が不可能であったりするので注意しましょう。

 

アメックスプロパーカードでは海外キャッシング不可能

両替所で外貨に交換するよりも、手数料がお得になるケースが多い海外キャッシング。

空港で外貨両替すると、通貨にもよりますが約3~数十%も手数料が発生したりします。

ただ、クレジットカードのキャッシング機能を利用すれば、手数料が1%未満にできることもザラにあります。

また、キャッシング機能だと、現金を必要以上に持ち歩かなくて良いので安全面も

これらの理由で外貨両替よりキャッシングを積極的に利用する方も多いわけですね。

ただ、アメックスのプロパーカードには、このキャッシング機能がありません。

以前は、希望者にキャッシング機能を付与するサービスもあったのですが、2012年6月をもってサービスを終了しています。

ここで言うプロパーカードとは、もちろんアメリカン・エキスプレス・カードのシリーズも含みますが、アメックス社が発行するANAアメックスやSPGアメックスも含みます。

ただし、アメックスの提携カードならキャッシング機能が搭載されています。

キャッシング機能は、国内ならそれほど必要ではありませんが、海外ではキャッシング機能があると便利です。

海外キャッシングは手軽で、手数料を加味してもレートが良いことも多いからです。

アメックスのマークがあるATMでキャッシングできますが、前述のとおり利用できるのは提携カードだけ。

いずれにしても海外に行く機会がある方は、使えるお店の多さからも「VISA」や「Mastercard」は必須です。

「VISA」と「Mastercard」にはプロパーカードは存在せず、提携カードのみとなっており、もちろん両ブランドとも海外キャッシングに対応しています。

アメックスをメインカードとしている方も、2枚目以降のサブカードにはVISAかMastercardを作成しておくことを推奨します。

 

さいごに

アメックス社が直接発行するクレジットカード(プロパーカード)は、年会費こそ高額ですが、その分、付帯特典・サービスがとても充実しており、ステータス性が高いのが最大の特徴です。

アメックスのプロパーカードは、節約向けのクレカというより、トラベル、グルメ、エンタメなどの部分をより充実したものにするためのクレジットカードと言えます。

主に節約を目的としてクレカを発行するなら提携カードを選べばOK。ステータスは下がりますが、年会費が全般的にリーズナブルなものが多いのが特徴です。

プロパーのアメリカン・エキスプレス・カードで利用できる特典は、ほとんど利用できなくなりますが、その分、提携カード会社の特典や機能を楽しむことができます。

 

たとえば、年会費20,000円(税抜)の「セゾンプラチナ・アメリカン・エキスプレス・カード」、またはビジネスカードでありながら、サラリーマン・OLなど個人でも申し込める「セゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カード」は、プラチナカードの中では手頃な年会費ながら、

24時間365日対応の「コンシェルジュ」、世界1,300ヶ所の空港ラウンジを年中使い放題の「プライオリティ・パス」、セゾンマイルクラブ無料登録でJALマイル付与率1.125%の高還元にできるなど、

いわゆるコストパフォーマンスに優れたクレカも存在します。

それに加えて、アメックスのentrée(オントレ)で多様な上級特典も利用できますから。

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