このページでは、「広大な中国だからこそ知っておきたい」をテーマに中国旅行に役立つ基本情報ということで、まとめて紹介しています。
「目次」よりチェックしたい必要な項目だけ活用いただければと。
- 正式国名:中華人民共和国(People’s Republic of China)
- 首都:北京(ペキン)
- 主要都市:上海(しゃんはい) 重慶(じゅうけい)など
【もくじ】
- 1 中国語の種類
- 2 現地でのコミュニケーションに不安を感じたら・・・
- 3 中国の気候
- 4 中国旅行のベストシーズン
- 5 時差・サマータイム
- 6 中国の通貨
- 7 中国旅行の費用と予算、物価
- 8 中国での両替
- 9 中国のクレジットカード利用習慣は?
- 10 中国の税金
- 11 中国でよく使われる単位
- 12 中国旅行でのネット環境は?
- 13 中国の電圧・プラグ・周波数
- 14 パスポートの残存有効期間・ビザの要・不要
- 15 中国⇔日本のフライト時間
- 16 手荷物検査・税関、持込・持出制限
- 17 機内への液体物の持ち込み制限
- 18 中国国内線における機内持込み手荷物制限
- 19 中国の道路・交通事情
- 20 中国の交通機関
- 21 ショップ・銀行などのビジネスアワー・営業時間
- 22 中国の環境衛生
- 23 中国のトイレ事情
- 24 中国の治安とトラブル・防犯対策
- 25 中国でのトラブル
- 26 中国と日本との違いと習慣
- 27 中国のマナー・タブー
- 28 中国の大使館・領事館
- 29 中国の売薬と薬局
- 30 中国の病院・歯医者
中国語の種類
一言で中国語といっても日本で地域ごとに方言があるように中国でも地域ごとに種類があります。
56もの民族が暮らす中国なので、その言語の種類は細かく言えば多数に及びます。
各方言は、会話が成り立たないほど大きく異なるケースも少なくないです。
また、都心でも英語はあまり通用しないと思ってた方がいいです。
以下では旅行先としてメジャーな地域で使われる言語を紹介します。
話す際のポイント
上海を代表する歓楽街「南京路」
中国語のネイティブスピーカーは、英語のネイティブと同様にやはり早口。
この速度にいかについていくことができるかが会話をする時のポイントになります。
中国語は発音にとても特徴があり有気音と無気音の違いや声調という音の高低、「ch」と「z」の舌の使い方の違いなどを聞き取り発音することがとても重要です。
北京語
中国の首都、北京を中心に広く話されている公用語(普通話)です。
日本でよく言われる中国語も、この北京語を指します。
上海語(呉語の1つ)
上海で使用される言語です。
中国語の主要言語である呉語の代表で近年はテレビなどでもよく使用されます。
北京語と上海語では会話が成り立たないケースもあります。
たとえば、小学校の中には『標準語を話し、ちゃんとした字を書きましょう』というように上海語などの方言は、学校で禁止されていることも!?
四川語
四川省で話され、最も北京語に近くて使用人口の多い言語です。
東北語
中国の東北地方で話される言語です。
北京語とあまり変わりませんが地域によっては独特の方言があります。
河南語
河南省で使用される言語で独特のなまりがあります。
広東語
中国南部、及びマカオ・香港でも話されている言語です。
北京語とは大きくイントネーションが異なりますが、欧米やオセアニア各国の中国系社会でも主要な方言となっています。
現地でのコミュニケーションに不安を感じたら・・・
現地語でのコミュニケーションが不安な人は旅行会話本として超ド定番ではありますが「旅の指さし会話帳」がおすすめです。
もちろん中国版もリリースされています。
さらに中国の場合、北京版、上海版、西安版、雲南版などもあるのであなたの渡航先に合った旅の指さし会話帳を選ぶことが可能です。
旅の指さし会話帳は、Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングでも取扱があります。
中国の気候
中国は日本の約25倍の国土を持ち広大なため寒帯から亜熱帯まで存在し、エリアによって全く気候が異なります。
気候は全体的に冬は乾燥し、夏は高温で降水量が多い傾向があります。
東京の気候に近い上海や夏でも過ごしやすい気候の東北エリア、夏の猛暑が有名な広州など、同じ中国でも気候が異なります。
中国へ旅行する際は、同じ季節であっても地域によって気候が様々ですので旅の準備には充分注意し、旅行中の服装は目的地に合わせて準備しましょう!
中国旅行のベストシーズン
中国のベストシーズンはエリアによって様々なため、地域や目的に合わせて行くのが良いでしょう。
北京や上海のベストシーズンは春と秋で、西安は暑い夏がお勧めです。
広州では1年を通して観光客でにぎわい、西南エリアは冬になると観光関連施設の大部分が休業状態となってしまう地域があるので夏場がお勧めです。
九寨溝では、春は新緑の時期を向かえ秋には紅葉の時期を迎えます。
山岳地帯は高山植物が咲く夏がお勧めです。
事前によく調べ、目的に合わせた絶好のシーズンに中国へ行きましょう。
華北エリア(北京、天津など)
華北方面は、日本の東北地方とほぼ同緯度ですが、夏と冬の気温差が大きく、日本より四季がはっきりしています。
中国北部は夏は暑く、冬は寒いです。
4~5月は花が咲き始め陽光に恵まれてさわやかな気候です。
7~8月は夕立が多く、日中は35度を超えかなり暑くなります。
9~10月初旬は爽やかで過ごしやすい秋の気候ですが朝晩は冷え込みます。
冬の訪れが早く10月を過ぎると冬がやってきます。
最低気温は氷点下10度前後で厳しい寒さになります。
最も旅行に適しているのは8月末から10月にかけてで雨が少なく安定した晴天が続きます。
秋は日中と夜間の温度差も大きくなりますので、1枚余分に長袖シャツを用意するといいかと思います。
華中エリア(上海、西安、武漢、重慶など)
中国中部・シルクロードエリアは比較的日本の気候に似ています。
ちょうど中国大陸の真ん中くらいにある地域で南側ほど夏の暑さが厳しいです。
春には梅の花が咲き5月は暑い日が多いです。
6月は日本の梅雨のような天候になり、夏には湿度が高くなり蒸し暑くなります。
特に武漢は中国でも有数の高温地帯で夏の旅行はお勧めできません。
北側にある西安になると乾燥した天気が多いので夏の暑さは南側ほどではないです。
秋は肌寒いため上着を持って行きましょう。
10月下旬頃から防寒着が必要になります。
春は黄砂の影響をモロに受けるので、旅行としては秋が適しています。
冬も気温さえ気にしなければ晴天が続き観光には適しています。
華東エリア(蘇州、杭州、南京など)
緯度的には九州と同じです。
春(4~6月)と秋(9~11月)に訪れるのが雨も少なく最も適しています。冬場は大きく冷え込むこともなく、雪も滅多に降りません。
(2008年は、例外的に大雪になりました)夏の暑さは非常に厳しく、日中35度以上になる日も多く真夏は旅行に適しません。
日本の東京や大阪など、本州中央部の服装や装備で十分対応できます。
華南エリア(広州、桂林、海口、香港など)
北西部を除いてこのエリアでは1年を通して気温が10度を下回ることがありません。
ただし、蒸し暑い期間が長いです。
緯度的には沖縄より南の熱帯なので夏の暑さは厳しく、湿度も高いため夏の観光はあまりお勧めできません。
3月初旬頃までは爽やかな気候ですが、4月くらいから夏に入り蒸し暑くなります。
春先は雨が多く旅には不向きです。
それでもという場合は、スコールがあるので折りたたみ傘などの雨具を持ち歩きましょう。
11月くらいから秋らしい季節になりますが、福建・広東・海南各省などでは台風がやってくることがあります。
冬は日本の秋のような気候で過ごしやすいです。
朝夕は肌寒くなるので上着を持って行くと良いでしょう。
桂林では、春夏は日本と似た気候ですが降水量が多い時期なので折りたたみ傘などの雨具を持ち歩きましょう。
冬は日本の冬より多少気温が高い程度の気候です。
9~11月の秋に訪れるのが最適です。
沿岸部では冬の寒さの影響は少ないですが、桂林など内陸部では冬も寒くなります。
長袖などは必ず用意しましょう。
中国で唯一常夏と呼ばれる島「海南島」は香港よりもさらに南に位置し、島南部では熱帯地方に属しているため、年中海水浴も楽しめます。
東北エリア(ハルビン、瀋陽、大連、フフホトなど)
緯度は北海道とほぼ同じで、四季もはっきりしています。
3~4月は日本の真冬より寒く、まだまだ厳しい寒さが続きます。
5月は日によって初夏らしい気候になります。
夏の時期は、猛暑日が短く爽やかで非常に過ごしやすく、避暑地としては最適です。
ただし、日没後はかなり涼しくなりますので上着が必要です。
9月初旬頃から急に冷え込み厳しい冬がやってくるので万全の防寒アウターが必要です。
冬の寒さは厳しく、厳寒期にはマイナス20度近くまで下がります。
旅行に行くなら、夏か秋がお勧めです。
冬場行くのならば、スキー場へ行く以上の重装備を用意(厚手のセーター、オーバー、手袋など)してください!
春先は季節風の影響で、乾燥した風が非常に強いので、あまり旅行には適しません。
西北エリア(西安、チベット、ウイグル、ウルムチなど)
このあたりは四季があるものの内陸の砂漠地帯になるため、1日の寒暖の差が非常に大きくなります。
西北エリアは中国のなかで最も乾燥したエリアです。
春は昼夜の寒暖の差が激しく朝夕はかなり寒い日もあります。
5月は真夏日が多く、夏になると日差しが強くかなり暑くなります。
真夏でも日中は25度くらいまで温度が上がりますが、夜になると10度台まで気温が下がります。
夏でも長袖のアウターを必ず準備しましょう。
秋は快適な気候ですが朝夕は冷え込みが厳しくなることもあります。
冬は乾燥していて東京より寒さが厳しいです。
チベット高原は、秋から春にかけて乾季で夏が雨季。
オススメは春から秋にかけてがオススメかも。
冬場はかなり寒くなりますので旅行にはあまり向きません。
西南エリア(成都、雲南、ラサ、昆明など)
春は肌寒く、5月になると日中暑くなることもあり降水量も増えます。
四川省や重慶市は盆地部のため、夏は気温がかなり上がり蒸し暑くなります。
9月中旬頃から秋の気候となり、10月が過ぎたら冬がやってきます。
東京の冬の気温に近く、曇る日が多いです。
雲南一帯は、夏は涼しくて冬は温暖です。
南側ほど、夏は暑くなり四季がはっきりしています。
ラサ方面は高原性気候のため、夏は涼しく、冬も厳しくありません。
訪れるならば春か秋が一番適しています。
夏場でも日本の春くらいの格好をすればいいでしょう。
成都など南側はかなり蒸し暑くなるので、日本の真夏の格好で十分です。
時差・サマータイム
日本との時差は-1時間なので、中国の方が1時間遅れています。
たとえば、日本時間が12:00であれば北京では11:00ということになります。
北京を標準として、国内に時差は設けていません。
実際には東西に広い国土の両端で、4時間ほど時差がある計算になり新疆ウイグル自治区(しんきょうういぐるじちく)などでは非公式ではありますが新疆時間(北京時間-2時間)を用いる場合も。
実際に中国を旅するのであればこの点は注意が必要です。
なお、中国ではサマータイム(※)は導入されていません。
※余談ですがヨーロッパならサマータイムでも通じることがありますが、北米なら「Daylight saving time」と言った方が通じます。
中国の通貨
人民元(Renminyuan)、および通称、元(Yuan:ユェン)、口語ではクァイ(Kuai)といわれます。
通貨コードはCNY(Chinese yuan)で、略号「RMB」は人民元と同意の人民幣(Renminbi)ですが、どちらも意味は一緒です。
<補助通貨>
角(Jiao:ジャオ・チャオ)、口語では毛(Mao:マオ)
分(Fen:フェン)「分」はほとんど流通していません。
1元=10角=100分
紙幣の種類
流通している紙幣は主に毛沢東がデザインされたものです。
1元以上の紙幣は、毛沢東がデザインされたもので統一されていますが、歴史上の人物や少数民族がデザインされた旧紙幣も稀ですが流通しています。
補助通貨の「分」紙幣は2007年4月1日に市場での流通が停止となりました。
現在は1角以上のまとまった場合に限り、指定金融機関で角以上の紙幣との交換が可能となっています。
したがって、現在流通している紙幣は基本的には8種類といえます。
- 100元
- 50元
- 20元
- 10元
- 5元
- 1元
- 5角
- 1角
硬貨の種類(6種類)
- 1元
- 1角
- 5角
- 1分
- 2分
- 5分
中国旅行の費用と予算、物価
中国旅行の費用と予算は、旅行のタイプと現地で何をしたいか、何が食べたいかによって費用は大きく変わってきます。
中国の物価傾向
一昔前の中国への旅はとても安上がりで行けるという印象でしたが、2008年の北京オリンピック以降、中国は急激な近代化を遂げています。
特に物価に関しては主要都市である北京や上海などでは日本とあまり変わらなくなってしまいました。
ザックリいえば地方へ行くほど物価が安く、都市部は高い傾向が。
中国では観光客向け価格ということで、しばしば高い値段に設定していることもあるので、特に都心部や観光地周辺などは注意。
食事代の目安は?
都市部や観光地には外国人向けの高級レストランなどがあります。
ただ、このような場所にあるレストランはいわゆる旅行者向け価格ということで高めに設定されていて日本とあまり変わらない料金、あるいはそれ以上になります。
一方、日本と違って中国は家で料理を作って食事をするよりも外食のほうが安く済むという文化であるので、地元の中国人がいくような大衆食堂や定食屋などへ行けばリーズナブルに美味しい料理を堪能することができます!
逆に、中国ではファストフードが他の飲食店に比べ料金が高いです。
それでも日本よりはやや安いですが、節約したい人はできるだけ避けた方がいいかも。
上海の徐家匯にあるケンタッキーフライドチキン(KFC)ではタッチパネルKiosk(キオスク)で注文OK。
中国の都市部を中心にマクドナルドやKFCなどのファストフード店では、セルフオーダーが可能なタッチパネルのKiosk(キオスク)があります。
中国のスマホ決済サービスである「Alipay(アリペイ、支付宝)』や「WeChat Pay(ウィーチャットペイ、微信支付)」により注文することもできます。
中国の都市圏に限らず、アメリカをはじめ、シンガポール、マレーシア、香港などの東・東南アジア諸国でも急速にこのタッチパネル式のKioskの導入が進んでいます。
短期旅行者にとっては少し手続きや設定が手間なので、微妙なところではありますが、上手く使いこなせれば非常にスムーズに決済可能です。
いずれにしても中国では昔から外食が安いので、大衆食堂、定食屋、屋台をはじめとして、ショッピングモールのフードコートなどでも中国の料理をリーズナブルに楽しむことができてオススメ。
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飲料の料金の目安は?
- ミネラルウォーター(500ml)5元程度 約62,5円程度
- スターバックス(モカやラテ)25元程度 約312,5円程度
- コカコーラ(350ml)2元前後 約25円前後
- ビール(500~600ml)1,8~3,5元程度 約22,5~43,7円程度
中国の宿泊費の目安は?
中国の宿泊費は、万国共通でピンきり。
外国人旅行者向けのホテル、宿泊施設は高めで現地の中国人が利用する、あるいは中国人しか宿泊できないホテルや宿泊施設に関しては割安な傾向です。
宿泊費は、シーズンやプラン内容などにもよりますがあくまで一般的な目安でいうと、
- 五つ星、四つ星ホテルでは1泊2000元(25000円)前後~、
- 三つ星ホテルでは500~800元(6250~10000円)前後
程度。
さらに・・・
- 民宿、旅館では500元(6250円)以下、
- ゲストハウスは1泊30~200元(375~2500円)、
- ユースホテルはドミトリーで1泊30~50元(375~625円)
程度となります。
特にゲストハウスとユースホステルについては日本では考えられない驚きの格安料金ですね。
あくまでも目安ですので、自分のプランはどのくらいの予算が必要なのかを検討して何かあった時のために少しだけ多めに予算を見ておくといいでしょう。
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お土産代の目安は?
お土産代は、何を買うかにもよりますが、購入場所と”値切りスキル“によって結構大きく違ってきます(汗)
お土産は、マーケット(市場)やデパートをはじめとして、あらゆる場所で購入できますが、お安くということであれば、基本的に現地の中国人がよく利用するマーケット一択といえるでしょう。
極論、マーケットとデパートの値段を比較すると、同じ素材など含め同じスペックの商品でも8〜10倍程度値段の差があることだってあり得ます。
ですので、おすすめの順序としては、マーケットでお土産を買うと決めている場合は、目ぼしい商品をデパートなどで下見をして相場などを確かめてからマーケットに行くのがスムーズといえます。
あとは、マーケット販売されている、同類の目ぼしい商品があればマーケットの醍醐味である”値下交渉を必ずした上で購入“します!
ただ、マーケットでの購入においての注意点ですが通常のお土産ショップやデパートなどと違って商品の保証はなく、つまり、ニセモノをつかまされるリスクもあることを頭に入れておきましょう。
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中国のチップの習慣は?
基本的に中国ではチップの習慣はないため不要。
最近では外資系のホテルなどでチップの習慣が少し広まってきてはいますが、レストランではあらかじめサービス料が加算されていて中級・高級ホテルでは宿泊費に加算されていることが通常。
ということでチップは不要です。
特別な頼み事をしてもらったときに任意で渡したいと思ったときは、気持ち10元程度お礼として渡すのもいいでしょう。
中国での両替
国際空港内の銀行、市内の大手銀行、ホテル、ショッピングセンターで両替可能です。
両替がお得な順番の目安となれば難しいですが、あえて言うなら下記のような感じでしょか。
- 市中の中国銀行
- 市中の一般銀行
- ホテル
- 空港の中国銀行
- 空港の両替所
- 日本での両替
両替時の注意点
- 両替時はパスポートを用意。
- ホテル施設内でも両替可能ですが、宿泊者しか利用できないところも。
- 現地通貨を受取り後、すぐに金額に誤りがないか確認。
- 「外貨兌換証明書」(両替証明書)を渡されますが、これは帰国時に人民元が残ってしまった場合、自分の母国の通貨、つまり日本円に再両替する際に必要な証明書なので、再両替まで失くさないように。
日本円への再両替について
- 人民元への両替時に外貨兌換証明書(両替証明書)を渡されますが日本円に再両替する際、この両替証明書を提示する必要があります。
- 再両替の金額は、現行では両替証明書に記載された金額の50%以内。
- 旅行中に両替を数回していたら、一番多い金額を両替した際の両替証明書は失くさないよう注意。
- 日本でも再両替可能になっていますが有効期間があるのでなるべく早めに済ませましょう。(期限は証明書に記載)
- 日本で再両替する場合、レートが悪くなりますので基本的に現地で済ませるべき。
<為替レートコンバーター・計算ツール>
中国のクレジットカード利用習慣は?
一般の個人商店や小規模なレストランでは、現金での支払いが原則です。
しかしながら、中国ではクレジットカードを利用できるところが増えており、北京や上海などの外国人が利用するホテルや大都市のデパートや高級レストランでは、ほぼ利用できます。
加盟店数の多さ、つまり使えるお店の多さという点で、オススメな国際ブランドの順位付けは次のとおり。
- Mastercard ≒ VISA
- JCB
- アメックス
- ダイナースクラブ
ちなみに、中国発の国際ブランド「銀聯(ぎんれん)」※UnionPay(ユニオンペイ)は、中華圏ではめっぽう強いですが、日本国内の利用も含めると汎用性に欠けるので微妙です。
いずれにしても中国に限らず海外旅行するなら、最低2枚のクレジットカードを携行したいところ。
特に世界各地で加盟店数の多い「Mastercard」か「VISA」は必須級。
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中国の税金
中国ではホテルに宿泊する際には、サービス税、城市建設税など様々な名目で課税されます。
中国の増値税還付制度(税金還付制度)
中国では以前なら外国人観光客に対する税金還付制度は実施されていませんでした。
が、2015年1月6日に財政部の公告により増値税還付制度の導入が決定しました。
増殖税とは、日本でいう消費税に近い税制度。
日本の消費税のように一律ではなく対象品目などによって税率が異なります。
導入前は中国に行った旅行者は、最大でも17%もの増殖税を支払っていましたが、この制度により11%(手数料別)が還付されます。
還付手続きをする代理機関が2%程度の手数料を取るため実際に還付されるのは購入額の9%ということになりますが、それでもこれまで以上に中国への旅行メリットが増える制度です。
適用にはいくつか条件があり手続きも必要ですが中国へ旅行する際は是非、活用したい制度ですね。
税金還付制度の条件・対象者
- あくまで観光目的の旅行者。
- 中国の滞在日数 < 183日。中国本土の滞在日数が連続して183日未満である外国人旅行者(香港、マカオ、台湾含む)。
- 購入日~出国日までの期間 < 90日。税還付対象の商品を購入した日から滞在日数が90日を過ぎていないことが条件。
- 税還付指定商店での購入。例えば外国人旅行者が利用する一部の百貨店など。(目印は「退税商店(TAX FREE)」というプレートやシールがある店舗)
- 同一旅行者が同一の店舗で500元以上の購入をした場合に限る。
- 購入した旅行者本人が所持して出国すること。
申請に必要なもの
パスポートは必須ですが、海外へ渡航する為の必須アイテムなのでこちらは心配ないでしょう。
パスポートにより最後に中国に入国した日が確認され、その日から183日未満であることが確認されることになっています。
税還付指定店舗での購入、または税還付対象商品の購入時に
- 離境退税申請単(国外旅客購入品出国税還付申請書または、出国時税還付申請票)
- 増値税普通発票(正規の領収書)
を必ず受け取っておきましょう。
特に増値税普通発票は普通のレシートとは違うのでしっかり確認が必要です。
この3つが揃っていなければ出国時に税還付申請をすることができません。
申請場所
基本的には出国地の国際空港の税関で手続きを行ことに。
空港や港(ポート)で中国本土を離れるところには、税還付を行う銀行の代理機関が用意されています。
その際、税還付商品の現物検査が行われることになっています。
手続きには、前述の『申請に必要なもの』の節で説明した3アイテムが必要です。
スムーズに手続きを終えるために、あらかじめ用意しておきましょう。
税還付の合計額が1万元(約20万円)を超える場合は、銀行振込で支払われ 1万元未満の場合は現金で受け取ることができます。
中国でよく使われる単位
基本的に日本の度量衡と同じで それぞれの単位に漢字を当てて使用されています。
重さの単位
中国を旅行する上で、特に買い物時に言えますが重さ単位を覚えておくとかなり役立ちますよ。中国の度量衡は“公制”と市制”の2本立てになっています。
中国では野菜や果物、肉、魚、茶葉、餃子、麺、お菓子などの食べ物は「何斤ですか?」と聞かれたりして、量り売りにすることが多いです。
その際、基準になる重さの単位が“斤”か“公斤”かでは大きく異なります。基本的に製品の表示などは“公制”ですが、今でも中国独自の度量衡も残っていて伝統的な単位の“市制”が日常生活でよく使われています。
特に食品に関しては斤と两(1斤=10两=500g)の単位がよく使われます。ですので、この重さの単位をある程度理解しておかねいと、うまく買えないこともあるので覚えておきましょう。
重さの「市制」による単位
- 一斤(jīn)=500g(一斤の半分を「半斤」と言い250g)120斤だと60kg。
- 一両(两 liǎng)=50g
一例として、茶葉を50g購入したいときは「一两ください」と注文します。
100gを「两两」とは言わず、この場合は「二两(èr liǎng)」と言います。
店によりますが麺の量なども重さで注文することも。
個人的な感覚では二两=少なめ、三两=普通、四两=大盛りという感じです。
餃子も一般的に重さで注文しますが、餃子だと三两=ちょっと少なめ、四两=ちょっと多めというイメージ。
重さの「公制gōngzhì」による単位
広大な中国ということもあり地域によっては使われる単位にも若干違いがあり、たとえば、新疆と雲南、チベットなどは斤ではなく「公斤gōng jīnキログラム」という単位が使われます。
- 一公斤=1kgです。70kgだと、70公斤。
- 公两という単位はなく、細かく注文するときは「克kè(グラム)」を使用。
- 一克=1gで100gであれば一百克、一两は五十克。
など
長さの単位
次は長さです。
サイズといえば長さがつきもの。
中国の長さ単位について説明します。
重さと同様に中国の度量衡は“公制”と市制”の2本立てです。
製品の表示などは“公制”ですが、この長さも伝統的な単位の“市制”が日常生活でよく使われています。
「市制shìzhì」による長さ単位
- 寸cùn(約3.3センチ、1寸=0.1尺)
- 尺chǐ(3分の1メートル、約33センチ)
- 里lǐ(500メートル)
中国で、ズボンを購入する場合、「2.7尺」といった表示が普通にでています。
ちなみに、「2.7尺」は、約90㎝ということになります。
長さの「公制gōngzhì」による単位
- 毫米(ミリメートル)
- 厘米límǐ(センチメートル)
- 公分gōngfēn(センチメートル)
- 米mǐ(メートル)
- 公尺gōngchǐ(メートル)
- 公里gōnglǐ(キロメートル)
食品など中国でのお買い物時に使える単位については、下記でも解説しています。
<関連記事>
● 中国旅行のお買い物における値下交渉方法!注意点も解説
中国旅行でのネット環境は?
中国では、”ネット規制・制限”の「金盾(きんじゅん)」があります。
ざっくり言うと日本でも馴染みある下記のようなSNSや動画サービスが基本つかえません。
- Googleサービス全般
- LINE
- YouTube
など
<関連記事>
● 中国ネット規制「金盾」を回避する方法と現地フリーWiFiスポットの事例を紹介
中国旅行といっても長くても7日程度の短期旅行者がほとんどだと思います。
結論、料金面・使いやすさ・確実性・サポートなどを踏まえてバランスの取れた海外用ポケットWiFiルーターのレンタルがオススメ。
以下の業者では、ネット規制回避プラン、またはオプションを用意した中国専用ポケットWiFiを提供しています。
中国の電圧・プラグ・周波数
- 電圧:220V(ボルト)
- 周波数:50Hz(ヘルツ)
プラグについては、広大な中国大陸だけあり、地域によって異なるケースも多々あり。
中でもB型やO型あたりが多くの都市で対応している印象があります。
特に有名ホテルの客室では、日本のコンセントが備え付けられていることも多いです。
つまり、このケースなら日本の製品を使用するための変圧器や変換プラグ(プラグアダプター)は不要ということ。
日本のコンセプトがないとしても変圧器や変換プラグの貸出をしていることもあります。
この辺は、事前にネットなどで調べてみるといいでしょう。
<関連記事>
● 海外のコンセント・プラグ形状・電圧・周波数帯まとめ
不安なら事前購入が無難
ただし、貸出があったとしても数に限りがあったり、貸出がない場合もありますので不安であれば、変圧器や変換プラグをあらかじめ用意しておきましょう。
もっていく家電製品自体に海外仕様の変圧器が内蔵されているケースもあるので、その場合は変圧器は不要で変換プラグのみでOK。
持っていくすべての家電製品の電圧表示を事前に調べてみましょう。
今ではほぼ全世界のプラグに対応しているものが多いですが、中国はとても広く複数のプラグの種類が。
渡航先(中国のどのエリアか?)のプラグに対応したものが必要かは必ずチェックしましょう。
変換プラグは、Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングなどでも豊富に取扱があります。
電圧に注意
中国は広いだけあり、コンセントプラグの種類は複数あります。
しかしながら、ある程度、名のあるホテルなら日本の家電、電気機器、充電器も使えるマルチコンセントほとんど。
そういった形状の場合はそのまま接続することができてしまいます。
しかし、コンセントは対応していても電圧に関しては注意が必要かも。
日本の電圧が100Vで、中国は倍以上の220V。
接続・充電しようとしている家電、デバイスなどが220Vに対応していなければなりません。
日本製のスマホやポケットWi-Fi、家電などは対応電圧が「100〜240V」といった具合に記載されています。
つまり、中国の電圧に対応している製品がほとんど。
あまり心配する必要はありませんが、それでも故障などを避けるため事前に現地で使おうとしている家電などが、中国の電圧に対応しているかは調べておくようにしましょう。
チェックする際は、たいていその機器やデバイスのアダプターに記載れているので簡単にチェックできます。
ない場合は、本体裏面や、説明書などを確認してみましょう。
パスポートの残存有効期間・ビザの要・不要
パスポートの残存有効期間
- 入国時6ヵ月以上
- 査証欄余白は、2ページ以上あることが望ましいです。
ただ、余白に関しては、他の国も何ヶ国か周遊する場合は2ページだと厳しいので、残り少ない場合は最寄りのパスポートセンターにて、増やすことが可能なので事前に増やしておきましょう!
- パスポート1冊につき、40ページ増やすことが可能
- 手数料2,500円
査証欄の増補申請に必要な物
■一般旅券査証欄増補申請書 1通
旅券課窓口で、もらうか、ネットでダウンロードして事前に用意しておくこともできます。以下よりダウンロード可能です。
■現在お使いの有効なパスポート
以下は、パスポートセンターによっては、不要な場合もありますが念の為、持っていっておくことをオススメします。
■現住所が確認できるもの(運転免許証、健康保険証など)
■印鑑(認印)
あと、パスポートの新規発行段階で、ビジネスなどで頻繁に海外に行く人で、査証欄の余白がすぐに埋まりそうで心配な場合は、あらかじめ余白欄を増やして発行することも可能です。
その場合は、パスポート新規発給料金 + 査証欄増補分の料金になります。
ビザ(査証)の要・不要について
日本人の一般旅券所持者は15日以内の観光は基本的にビザは不要です。
16日以上の滞在および特殊な旅行をする場合は、中国大使館か総領事館でビザを申請する必要があります。
渡航目的によってビザの種類が異なります。
観光用ビザの場合、個人での申請は出来ませんので旅行会社に依頼しましょう。
料金は手数料込みで、だいたい5000円〜。
観光の場合は30日間または90日間の観光ビザ(Lビザ)を取得することになります。
中国⇔日本のフライト時間
日本から中国へ行く
飛行機
成田や関空、名古屋、福岡など17都市から北京や上海、杭州、成都、昆明、桂林、広州、西安、瀋陽、大連などの20都市へは、直行便・経由便が運航されています。
日本の主要都市から北京や上海までの直行便の所要時間は2~3時間前後です。
北京
- 東京(成田)3時間35分~4時間
- 大阪(関西)3時間15分~3時間半
- 名古屋(中部)3時間35分
上海
- 東京(成田)3時間~3時間35分
- 大阪(関西)2時間10分=2時間半
- 名古屋(中部)2時間20分~2時間35分
手荷物検査・税関、持込・持出制限
上海浦東国際空港の手荷物検査場
<持ち込み制限>
通貨
外貨はUS$5,000相当額まで。現地通貨は現金2万元(CNY20,000)まで。
タバコ
紙巻タバコ400本。
酒類
アルコール類2本(1本0.75リットル以下)
香水(オーデコロン)
中国滞在中の個人用としての適量。
その他
- 骨董品は、入国時申告が必要。
- ワープロ・ビデオカメラ・ビデオなどは各1台。
- 出版物10冊
- AV製品20部 セット本/AV製品は3セット以下。
など
<持ち込み禁止品>
代表的なものは下記のとおり。
- 武器、爆薬
- 中国の秩序に反する反道徳的な印刷物・フィルム 果物
- トマトなどの野菜、茄子、赤唐辛子
など
<持ち出し制限>
通貨
外貨は入国時申告額まで(超過分は申告が必要)。現地通貨は現金2万元(CNY20,000)まで。
タバコ
タバコ製品は2カートン(個人使用分)。
その他のもの
骨董品は文化遺産課の許可書が必要。
持ち出し可能の骨董品には「鑑定」と書かれているので購入時に確認しておけば通関手続きがスムーズです。
通関時に領収書の提示を求められることがありますので大切に保管しておきましょう。
<持ち出し禁止品>
- 中国の秩序に反する反道徳的、および国家機密に渉る
印刷物、フィルムCD・DVD。
- 文化遺産およびその他輸出禁止物品、貴重文物(古美術・骨董類)。
- 絶滅の危機に瀕している稀少動植物(標本も含む)および、その種子・繁殖材料
など
機内への液体物の持ち込み制限
日本帰国時および、中国国内線利用時における機内への液体物の持ち込み制限について簡潔に説明します。
以下のように液体物の機内持ち込み制限があり、あらゆる液体物は100ml以下の個々の容器に入れる必要があります。
- 100mlを超える容器に100ml以下の液体物が入っていても不可。
- 液体物の中には、練り状物、半固形状物、ジェル状のもの(歯磨き、ヘアジェルなど)、エアゾール、スプレーなども含む。
上記のような物品は受託手荷物として預けます。
それらの容器を再封可能な容量1リットル以下のジッパー付無色プラスチック製袋に余裕をもって入れてください。
袋は自分で用意する必要があります。
容量1リットルの袋は、タテ・ヨコ20㎝×20㎝程度の大きさの袋です。
1人当たりの袋の数は1つのみとなります。
医薬品・ベビーフードなどの持ち込み
医薬品、ベビーミルク・ベビーフード、特別な制限食などは、検査員に申告の上、別途持ち込みができます。
使用する分量は、プラスチック袋に入れなくても持ち込み可能です。
これらの液体物が機内において必要であることを示さなければならない場合があります。
たとえば、医薬品の場合は処方箋や病名などがわかる医師の診断書などが必要なケースもあるといった具合です。
ベビーミルク・ベビーフードは乳幼児と一緒に搭乗する場合に限ります。
マッチ・ライターの持ち込みは厳禁
中国から出発する国際線および、中国国内線において航空機へのマッチ・ライターの持ち込みが禁止されています。
受託手荷物での持ち込みもNG。
マッチ・ライターを所持していた場合、空港にて破棄することになるので注意してください。
中国国内線における機内持込み手荷物制限
2008年5月1日から中国の国内線の機内持ち込み手荷物が制限されています。
制限を超過した場合は預け荷物(受託荷物)となります。
エコノミークラス、ビジネスクラス
1人につき1個
ファーストクラス
1人につき2個
サイズ
1個につき20cm×40cm×55cm以内、重さ:5kgまで
中国の道路・交通事情
中国は日本と異なり車は右側通行。
道路には自転車専用のレーンが設置された所も多いので車道を横断する際には、自動車のほかに自転車にも注意が必要です。
電動バイクが急増しており、信号を無視したり歩道でも運転する人がいるなど交通規制を守らないドライバーも少なくありません。
うしろから音もなくやって来るので、歩道でも要注意です。
車に関しては右折車は信号が赤でも止まらず進んで来ると思ったほうが無難。
稀に逆走行してくる車や夜間無灯火の車もあります。
横断歩道や信号のある交差点を極力利用し、事故に遭わないようにしましょう。
万一、交通事故に遭っても賠償金は非常に低い(死亡時100~200万円程度)なので、渡航前に日本で海外旅行傷害保険(任意加入)への加入をオススメします。
中国の国際免許証における運転・レンタカー利用
中国のレンタカーは、中国在住の外国人やビジネスマンが対象となっているため、旅行者が気軽に利用できるレンタカー制度はありません。
中国の交通機関
中国では旅行者向けのレンタカーは利用できません。
中距離〜長距離なら基本的に路線バスや地下鉄を利用することになります。
比較的、短距離ならタクシーを利用する手もあります。
中国のタクシー
タクシーは都市部の移動に便利で、初乗り料金は5~10元程度(距離は3km程度)で利用できます。
それ以降は1km毎に数元、加算されていきます。
種類としては、小型車、中型車、ワゴンタクシー、三輪タクシー、バイクタクシーなど地域によってさまざまです。
タクシーをつかまえる際は日本と同様に手をあげて停めます。
日本のように自動ドアではないので自分で開けましょう。
中国では料金トラブルがやや多いので、乗車後はメーターが動いているか忘れずにチェックしましょう。
交渉で料金を決める地域もあるので、その場合は乗車前に行き先を告げ、値段交渉をしてお互い合意のもとに乗車します。
不安であれば、あらかじめその旨のメモ書きをしておいてドライバーにサインをしてもらっておくといいでしょう。
<タクシー利用におけるポイントと注意点>
白タクやドライバーが声をかけてくるタクシーは、必ずというわけではないがボッタクられるリスクも。
ホテルのフロントなど現地の人に料金の相場を聞いておくと安心です。
乗車したらメーターが作動しているか確認しましょう。
あと、運転手の身分証明書がどこにもないタクシーは乗らないのが無難です。
値段交渉の場合は、お互い合意のもと乗車しましょう。
中国の地下鉄
中国には70,000kmを超える鉄道網があり、1,600を超える駅があります。
鉄道・メトロは、常に中国人の主要な交通手段の1つです。
観光客にとっても便利でリーズナブルな運賃であちこち行けるのが嬉しいですね。
たとえば、北京や上海の大都市では地下鉄が整備されて、北京の地下鉄は、市内や郊外を結ぶ8路線が運行しており運賃は全区間一律2元で行き来できます。
地下鉄利用だけでなく、タクシーやバスにも使える、いわゆるIC機能付きプリペイドカードがあれば旅が捗ります。
一例として「北京市政交通カード」や「上海公共交通カード」などがあり、呼び名はその都市によって違います。
要は日本で言うSuicaカードやICOCAカードと、ほとんど同じような機能を有しています。
カードの有効期限は、各都市で発行できる交通系カードによって期間やルールが異なります。
例えば、北京市交通カード「一卡通」なら、最後にチャージしてから2年間となっています。
また、上海であれば有効期限は長めの5年となっています。
ただし、その後使う予定がないならキャラクターものでない一般カード(普通卡)であれば原則、返却が必要です。
返却場所は購入時とはまた別の窓口の場合もあります。
一例として、上海なら上海浦東国際空港のリニアモーターカーの窓口なら購入も返却も両方可能でわかりやすいのでオススメ。
あと、カード残高が10元以上の場合は5%引かれた上で返金されるので気をつけてください。
つまり、返却時はカード残高を10元以内にしておきたいところです。
これは中国に限らずですが、その国・都市の交通カードがあれば地下鉄メトロの長蛇の列を回避できますし、
チケットカウンターの係員との言葉の壁による行き違いとかも気にする必要がなくなります。
紙チケットだと払い戻しなどの手続きが超面倒です。
プリペイドICカードという仕様上、運賃はメトロでの行き先に基づいてカードから自動的に差し引かれるので便利。
予定を変更したり、何かしらの理由でルート変更を余儀なくされても、払い戻し手続きをせずにすみますし、払い戻しする時間がない時でもお金を使わずにすみますから。
個人的には、中国に限らずですが添乗員なしの個人旅行ならマストアイテムだと思っています。
上海市内の地下鉄である上海軌道交通では、10路線運行されていて中心部では地下を走り、郊外では高架を走っています。
初乗りは3元で、最高6元です。
窓口や券売機で購入することができます。
地下鉄のルートを確認したい場合は、あらかじめ用意したガイドブックや現地でWiFiがつかえてスマホで調べる手もありますが、
地下鉄のある都心部であれば、たいてい地図に地下鉄の路線図もあわせて載っています。
駅付近であれば、当然駅構内でチェックできますし電車内にも必ず路線図があるので、迷うことはないでしょう。
中国では他でも工事中も含め天津、南京、成都、西安、広州、深圳、などの大きな都市で地下鉄が整備されています。
他にも例えば、広東省にある広州市では路面電車を利用できたりするなど、そのエリアエリアで独自の交通手段があったりもするので、上手く活用して有意義な旅にしましょう!
ショップ・銀行などのビジネスアワー・営業時間
各都市、あるいはショップやレストランなどによって異なります。
また、公共機関でも休日、業務時間の統制は取れていないので、あらかじめ都度確認をするようにしましょう。
- 銀行(両替業務)平日 9:00~12:00、13:30~17:00。土・日曜、祝日休み。
- デパートやショップ 10:00~20:00。基本的に休日なし。
- レストラン 11:00~15:00、17:00~22:00。春節(旧正月)に休業する店が多い。
といった感じになります。
中国の環境衛生
最近では直接水を飲めるタイプの蛇口も少しずつ設置されている動きもありますが・・・
水道の水は飲まないこと
中国の水道水は現地の人でも飲みません。
また、高級ホテルでさえも稀に蛇口をひねると濁った水が出ることもあると聞いたことがあります・・・。
飲用はもちろん、すすぎやうがいに使うのも避けるのが無難です。
飲用としては、スーパーやコンビニなどで売られているミネラルウォーターを購入すると良いでしょう。
最近では少なくなりましたが中にはミネラルウォーターのニセモノもあると聞くので、スーパーやコンビニなどで購入することをオススメします。
現地の一般家庭や、それなりの大きなホテルなどではウォーターサーバーが置かれていることが多いです。
ホテルにウォーターサーバーがない場合は、やはりペットボトルの水を購入する方が良いです。
歯磨などで、すすぎやうがいをするときは現地の人は水道水を使うことが多いようです。
心配であればホテルにウォーターサーバーの水を使用するか、ペットボトルの水を使うといいでしょう。
飲食時の注意
中国は日本と比べて食習慣や衛生観念について大きく異なります。
せっかく中国に行くので、B級グルメを楽しむ意味で地元の人が利用する屋台やマーケットに行くのも楽しみの1つです。
が、衛生面についてはある程度の覚悟も必要です(汗)
中国版BBQといったところ。
生モノに関しては、衛生面が行き届いた高級レストランであれば良いのですが、マーケットや屋台に関しては、衛生面が不安なこともあり、できれば避けた方が良いかもしれません。
特に日本人の場合は、良い衛生環境下に慣れてしまっていることもあり現地の人は何ともなくても、日本人だと抵抗力がなく体調を崩しがちです。
特に生モノを食べたい場合は、多少高くても出来る限り衛生的な店を選んだ方がいいかも。
中国のトイレ事情
トイレは中国語で「洗手間」や「厠所」と言われたりします。
男性は「男厠」、女性は「女厠」となっています。
衛生面については、町中にあるような公衆トイレは以前にくらべると少しずつキレイになってきてはいます。
ただ、基本的に郊外や地方になるにつれてトイレの質が悪くなる傾向が・・・。
と以前なら言っていましたが、ここ最近、中国では公共トイレや家のトイレを含めて「Toilet Revolution」と称し”トイレ革命”たるものが中国各地域で進行中です。
国家基準では、田舎の家の「衛生的な」トイレには、壁、屋根、ドア、窓があり、少なくとも2平方メートルの大きさが必要となっています。
中国を旅する旅行者にとっては1つの嬉しいニュースですね。
たとえ、そうでなくても都心部ならデパートやホテル、マクドナルド、スターバックス、ケンタッキーなどのトイレは比較的、キレイもしくは”まし”なのでこれらのトイレを利用したいところ。
これらのお店では洋式便座、かつトイレットペーパーも設置されていることも多いです。
最近では中国の急速な近代化により減ってきてはいるものの場所によっては(特に地方)扉や仕切りがないところもあります。
しかし、都市部や外国人旅行者がよく行くような観光地やレストランなどでは個室、水洗いトイレが主流になり、トイレ事情が以前にくらべて格段に良くなっています。
街中にある公衆トイレに関しては、無料トイレもありますが有料であることも。
その場合は入口に係がいるので、その人にお金を渡します。
トイレによっては、お金を払うとトイレットペーパーをサービスしてくれるところもあります。
入口付近でトイレットペーパーを販売している人もいます。
紙が必要であればいいのですが、不要な場合はトイレ利用の係の人と間違わないようにしましょう。
料金は大体3角〜5角で、観光スポット付近になると1元必要なこともあります。
たまに、ボッタクリもいるので、1元よりも高い場合は、ボッタクリの可能性が高いです。
さらには、北京市の天壇公園の公衆トイレにトイレットペーパーを提供する顔認証システムが導入されています。
使い方は、利用者が機械の前に立ち顔認証するとトイレットペーパーが60cmほど出るという仕組み。
60cmだと結構短めだったりするのでもう一度もらおうとすると、10分近く待たなければもらえない仕組みになっています。
中国ではトイレットペーパーを勝手に持ち去る人が後を絶たず盗難防止の為に設置されました。
トイレに入ると、日本のようにトイレットペーパーがあることは少ないのでポケットティッシュは必携です。
これは他の国に旅行に行く際も同じですがティッシュペーパーは必ず気持ち多めに持っていっておきましょう。
トイレの入口のところで有料ティッシュが売られていることもありますのでどうしてもというときはそこで買うしかないですが基本的にいくら安くても買ってまで・・・
と思ってしまいますしポケットティッシュだと、結構すぐになくなってしまいます。
そこでおすすめなのは、コアレス(芯なし)タイプのものや芯を抜いたトイレットペーパー。
コアレスといっても、かさばらないようにできるだけ平たく潰すことを考えるとワンタッチコアレスタイプを選びたいところ。
とにかく色んな用途に使えますし、かなり便利。
デパートでさえ、結構汚いこともあるのでそういった時にも使えたりするので・・・。
また、街の中にある公衆トイレには、ほとんどウォシュレットはありません。
(あったとしても使う気になれないと思いますが)
あと、特に公衆トイレに関していえますが使用済みの紙は、トイレの横にある専用容器に捨てます。
理由は、日本のように排水管のインフラ整備が整っておらず早い話し流せません。
無理に流そうとすると詰まりますので、ちょっと抵抗があるかもしれませんが必ず専用ボックスに入れましょう。
中国の治安とトラブル・防犯対策
中国の治安
中国は、急速な経済発展と近代化に伴い貧富の差が以前にも増して拡大していて凶悪犯罪が年々増加の一途をたどっています。
観光客はターゲットにされやすく、中国に限ったことではありませんが日本人は金持ちと思われることが多く、自己主張が苦手なところを付け込まれて狙われやすい傾向もあります。
特に夜間の一人歩きは男性も含めできるだけに避け、繁華街や観光地などで(結構しつこく)日本語で話しかけられてもひたすら無視です。
つい開放的な気分になってしまいますが、あまりに気を抜いて油断してしまうと、その手の人達は外国人旅行者に対し目を光らせているので注意してください。
観光地や駅など人が多いところではスリやひったくりに合う可能性もあるので持ち物の管理は意識して徹底しましょう。
中には反日感情を持つ人も。
こちらが日本人だとわかれば、あえて具体的には書きませんが、いろいろ言ってきたり、されたりすることもあると聞きます。(滅多にあるわけではありませんが・・・)
明らかに良い目つきで見ていなかったりしたらすぐその場を離れましょう。
日本人は、良くいえば基本的に真面目で親切という印象を持たれます。
悪くいえば、自己主張が苦手で、優しいという側面があり、そういったところに付け込まれやすいです。
旅はトコトン楽しんでナンボですが、あくまで日本とは違う外国ということで、頭の片隅では自己防衛に努めるようにしましょう。
一度抱いた印象を簡単に覆すことは難しいことです。
ただ、こうすることで自分自身はもちろん、今後、海外旅行をする人に対しても心無い外国人から“日本人は手強い”、”欺くのは難しい”という防衛をする上での良い意味での印象を少しでも抱かせることができれば良いと考えます。
中国でのトラブル
スリ
日本人はとにかくお金持ちと思われているので狙われやすいです。
特に気をつける場所としては、人が集まるところや密集する場所。
観光地や地下鉄・バス、ホテル、空港チェックイン時は、気を抜きやすいタイミングでもあるので特に気をつけましょう。
気がつかない内にサッと抜かれていたり手慣れたスリのプロであれば刃物などでバックを切り裂いて、いつの間にか中身を抜き取られることもあります。
やってはいけないことは、現金をたくさん持ち歩くこと。
バックに財布を入れている場合は、観光を楽しみつつも頭の片隅では常に意識して気をつけて管理するようにしましょう。
ひったくり
ひったくり被害のタイミングとして多いのは、両替が終わってさて行こうかというときに背後から猛スピードでバッグを強奪して猛ダッシュで逃げていく被害が増加しています。
両替後は油断せずバッグを簡単に強奪されないようにしっかりと身に着けましょう。
バッグには、現金だけでなく、パスポート、スマホ、クレジットカードなどの貴重品類も一緒に入れているかと思いますので・・・。
置き引き
置き引きは、日本人であれば常にマークされているという感覚を頭の片隅で持っておくべきといっても言い過ぎではありません。
安全な場所と思われる場所でも、友人や家族との会話だけでなくチケット売り場などでスタッフさん話に夢中になっている際など、ほんの一瞬の隙を見て犯行に及び置き引きの被害にあったりしてしまいます。
バッグや荷物などをすぐ側のイスに置いたりするのは絶対にいけません。
意外に足元に置く人は多いですがこれもダメです。
少し重くてもバッグなどの荷物は常に身につけておきたいところ。
どうしても重い荷物などがあって申請書などの記入などで手を使う必要がある際は、下に荷物を置いて固定して絶対に取らせないという感じで荷物を足で囲うように気を抜かずしっかりガードしましょう。
長旅でも大幅に予定が狂いますし、特に短期旅行であれば旅が台無しになるので徹底して管理をしましょう。
人気のない場所での夜間の外出は控える
グループ旅行なら、まだ少しは安心感があります。
ただ、1人旅をする場合で、人気のないところに行く場合は夜間の外出はなるべく避けたいところです。
夜の街を楽しみたいという気持ちもものすごくわかりますが特に治安が悪いとわかっている地域であれば絶対に控えた方がいいです。
とはいえ、やっぱり夜の街も楽しみたいのが本音かと思いますし、上海などの都心部だと、特にそれも醍醐味の一つだったりするので、頭の片隅に入れて目一杯楽しみましょう。
ホテル・宿泊施設での荷物管理
ホテルではパスポートをはじめ、もしもの時の為に持ち歩く必要のない一部の現金や予備のクレジットカード、キャッシュカードなどの貴重品類はなるべくセーフティボックスに保管しておくことをおすすめします。
財布ごと紛失や盗難にあってしまった時のために”予備のクレカ”ということでクレジットカードあるいはキャッシュカードは最低でも2枚は保有したいところ。
国際ブランドは、世界各地の加盟店数トップクラスの「Mastercard」か「VISA」は必須級。
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貴重品は、万が一の時のためにセーフティボックスで保管しておいてリスクを分散させておきたいところ。
ホテルなどに連泊していて外出する場合は、スーツケース、バッグなどには必ずカギをかけてください。
日本では、そのままにして行く人も多いですが、たとえ個室の客室であったとしても海外では絶対に施錠することです。
万が一、紛失・盗難があったとしてもホテル側はまず責任を取ってくれません。
完全に自己責任です。
客室にいるときは忘れずに施錠して、ドアチェーン・ダブルロックをしておきましょう。
来客などがあった際は、すぐに開けずに必ず覗き窓(ドアにある小さな穴)から相手を確認してから、安全を確かめてからドアを開けるように。
盗難やスリにあってしまったら
万が一、盗難やスリに遭った場合は、ただちに最寄りの公安局外事科や派出所に届け出を行い、盗難証明書を発行してもらいます。
噂レベルですが、盗難発生後2時間以上経過してしまうと、発行を拒否されることもあると聞きます。
迷うことなくすぐに届け出に向かいましょう。
公安当局では、たいてい英語が話せず中国語によって調書なども取られますので中国語が話せない人は通訳などに同行してもらいましょう。
この盗難証明書は、海外旅行傷害保険の携行品特約に入っている場合の請求時に必要なものです。
しかし、現金やクレジットカードの盗難証明書は発行されません。
中国の緊急連絡先については以下のページをご覧ください。
在中国日本大使館の公式サイトでもいろいろ詳しく掲載されているので必要な際はチェックしてみてください。
中国と日本との違いと習慣
日本と中国の違いと習慣といっても挙げだすときりがないので、ここではトラベルに関係してくることだけをピックアップして解説します。
電車に乗車する際にセキュリティチェックあり
中国では、電車の乗車前にセキュリティチェックが行われます。
改札を通る前に、空港にあるような手荷物検査センサーによって行われます。
検査を行うレーンが1つしかないケースでは、朝のラッシュ時やイベントごとで人がごった返しているときは時間がかかります・・・。
新幹線や地下鉄に乗車する際もセキュリティチェックが厳しく行われています。
新幹線に乗る場合は、出発10分前にならないとホームに入ることができません。
このように同じ電車でも、慣れればいいのですが日本のように手軽に乗車とは・・・とはいかないことが多いので覚えておきましょう。
外国人観光客が宿泊不可のホテルって?
なかには中国人しか泊まれないホテルや宿泊施設もみかけます。
外国人宿泊不可のホテルは予約サイトで検索すると
「Main land・・・」
といった表記があったり
現地で直接、宿泊しようとすると
「Chinese Only」
みたいなことを言われて、宿泊拒否されてしまうことも。
Mainland Chinese Citizen Onlyの意味は「中国本土居住者のみ」という意味。
外国人観光客にも宿泊できるようにするためにはホテルや宿泊施設側で、あらかじめ政府の許可が降りていないと外国人には提供してはいけないというルールがあるようです。
リーズナブルで、小綺麗にしているホテルほどよりによって中国人専用であることが多いのも残念ですね。
宿泊の際は、ほぼどこのホテルでも中国人の場合はIDカードを、外国人旅行者はパスポートの提示が必要です。
中国のホテルや宿泊施設については、以下のページで説明しています。
メニューになくても白御飯オーダーOK
中華料理の種類はとても膨大ですが、味が濃い目だったり、辛かったり、油っぽかったりするメニューも少なくないです。
日本人の場合は、数日すれば白御飯が恋しくなってくる人も多いのではないでしょうか。
飲食店に入ったとき
「白御飯がないかな?・・・」
とメニューを見るのですが、記載がなかったりします。
ただ、店員さんに白御飯がないか聞いてみるとメニューになくても、たいてい出してくれます。
メニューに書かない理由としては現地の中国人は、家では白御飯は食べますが、外食時に白御飯を食べる習慣は基本的にないから。
白御飯が食べたくなったときはお店の人にお願いすると用意してくれるので頼んでみましょう。
ほぼどこでもお湯を注いでもらえる
中国では、至るところで無料でお湯を注いでもらえます。
たとえば・・・
- レストランやカフェなど飲食店
- 中国の空港内
- 中国系の飛行機内
- 寺院などの観光スポット
など
お湯を欲しいときは、持参している水筒を渡して「お湯をください」といえばOK。
中国といえばお茶文化もありますし、現地中国人もマイボトルを普段持ち歩いて飲んでいる姿もしばしば見かけます。
中国のマナー・タブー
中国はとても歴史のある国。
中国は近くて遠い国と言われるように、隣国で日本との関係も深い国でありながらも、文化や風習には大きな差異があります。
そのため中国でのマナーを正しく理解していないと思わぬトラブルになる可能性も。
沢山あるマナーの中でも特に覚えて置きたいものをご紹介します。
中国の食事マナー
旅の醍醐味として外せないのが食事。
旅に限らずビジネス目的で渡航することもありますし、現地中国人の友人などに会いに行った際に食事に行くこともあると思います。
マナーと言っても、事前にチェックしておけば簡単に実践できてしまうものばかり。
あまり構える必要はないですが、まったく知らないでいくとよくも悪くも日本とは異なる食事マナーに戸惑うと思うので事前にチェックしておきましょう。
肉や魚介料理の骨・殻はテーブルにそのまま放置?
中国の食事マナーの中には、日本では行儀が悪いとされるマナーがいくつかあります。
その1つとして、肉や魚介料理出でる骨や殻などは特に皿の上に綺麗に戻す必要はなくテーブルに適当に放置しても良いのです。
地元の中国人が行くような大衆食堂では手で置かず、机の上に直接吐き出す人さえいます。(汗)
日本人では「汚い!行儀が悪い!」となりますが、中国なら逆に皿の上に戻す方が汚いとされ食後はテーブルの上を掃除担当の人が綺麗にするから問題ないという考えがあります。
ただ、飲食店といっても地元の人が行くような大衆食堂や定食屋から高級レストランまでピンからキリまであります。
その入店したレストランの他の客の様子をみて、どんな風にしているか、さり気なく観察してそれを真似るような感じでいいでしょう。
お茶碗以外は持って食べない
大皿から取り分ける時も小皿に移した食べ物を食べる時も、お茶椀以外のお皿は一切持ちません。
つい左手に小皿を持って大皿から取り分けてしまいがちですが、これは一応、中国ではマナー違反。
ただ実際、現地の中国人でそこまでチェックしている人は、そういないと思いますが、せっかくなので中国ならではのマナーを楽しむような形で実践してみるのも悪くないと思います。
お酒の場での注意点
まず、お酒に関しては、自分で自分のグラスにお酒を入れるといういわゆる手酌はしてはいけないとされています。
お酒を飲む際は、同席している人にお酒を入れてもらうのと同時に自分も相手にお酒を注いで目を合わせて乾杯して楽しむというルールが一応あります。
現地中国人はお酒の席では、とにかくことあるごとにお酒を飲むよう進めてくることが多いです。
中国のお酒はなかなか美味しいのも多いですがアルコールが強いものも多く、とくに弱い人はすぐに酔いが回ってしまいがち。
お酒をどんどんみんなで楽しんで飲むというのが、中国のお酒の場での一種のマナーのようなものなので断わりずらくてつい飲みすぎてしまいがちになります。
ただ、中国では食事の場で飲み過ぎでベロベロになって酔っ払ったり、ダウンしてしまった人に対して日本以上に冷たい目で見られることも。
酔っ払った方からすれば、「あれだけ勧めてきたから飲んだのに!」となるかもしれませんが、次からお酒の場に呼んでもらえないということもあると聞きます。
日本でも決して良い目では見られることはないですが。
この辺は中国では結構、日本に比べてシビア目でみていたりするので上手くコントロールして潰れないようにしましょう。
食事は完食せず、少し残す?
中華料理は大皿で出てきて、それを皆で分けて食べるのが基本です。
全部残さず食べたくなりますが、これも日本での考え方と違って、少し残しておかないと「料理が足りなかった」という意味に捉えられることがあるのだとか。
最近は聞かなくなりましたがレストランによっては同じものが出てくることもあります。
中国では料理を食べきれないほど提供するというのが礼儀とされています。
日本では残さず食べるのが礼儀ですが、中国では相手への敬意を示すという意味で、少しだけ残すという考え方があります。
ただし、小皿に取り分けたものを残すことは失礼に当たるので完食してしまいましょう。
割勘の習慣は、若者以外は基本的になし
日本では友人や知人と外食をする際は、割勘という考え方が浸透しています。
しかし、中国では学生同士などの若者を除いて、割勘という考えがあまり浸透していません。
中国ではもともと、来客に対しては心を込めてもてなすという考えが非常に強いため食事代は誘った人がすべて負担するというのが一般的。
ただ、絶対にそうでないといけないわけでもないので当たり前過ぎますが、相手に払ってもらった場合は必ずお礼を言いましょう。
ここまでは食事に関するマナー・タブーをメインに説明してきました。
ここからはその他のマナーやタブーについて説明していきますが、これらは結構、日本のマナーと重なる部分もあるのでちょっと意識すればできることばかりなのでそんなに難しくないはずです。
タバコを吸うときはひとまず相手にもすすめる
中国人の友人・知人・仕事仲間・同僚など誰かと一緒にいる際にタバコを吸う場合は、その相手が吸うか吸わないかわからなくても、ひとまず勧めるのが礼儀だとされています。
逆に相手からすすめられることもありますが、それは仲良くしたいという気持ちの現れでもあるので自分がタバコを吸わなくても、ひとまず受け取るといいでしょう。
握手は男性から女性へ求めるのはNG?
これは日本でもタブーとまでは、いえませんが基本、日本でもあまり日常生活の中ではしませんよね。
友好的であることを示したり、感謝を示したりする際、相手に握手を求めたくなる人もいるのではないでしょうか。
中国では”女は天の半分を支える”という考え・言葉があり、男性から女声へ握手を求める行為はタブー視されています。
これは中国に限った話ではありませんが気軽にボディータッチをする行為もダメです。
ただ逆パターンで女性から男性の場合は握手を受けないとマナー違反なので男性の場合は、ちゃんと応えましょう。
見落としがちな?服装や髪型について
特にビジネスで中国に行く場合に重要なことですが日本に比べて中国では服装や髪型に関しては保守的です。
たとえば、今の日本ではミニスカートを着用している女性はそれほど珍しい光景ではありませんが上の世代になるほど、あからさまに敬遠されたりすることがしばしばあります。
中国人は服装などについては無頓着なイメージを持っている人もいるかもしれませんが
(確かにいるにはいますが・・・)
少なくとも繁華街がある都心部では無精ひげを生やしていたりムダに長髪な男性はほとんど見ないと思います。
ビジネスはもちろん、中国の友人宅を訪問する際にもあまりにも派手で奇抜な服装や髪形は避けた方が無難。
女性であればミニスカートではなく、派手すぎないチノパンなどにしたり、男性なら襟付きシャツにするなどがいいかもです。
悪い印象を与えては損なだけなので、できるだけ保守的な感じの服装・髪型した方が損することはありません。
歴史・政治の話題は避ける
“保守的”な服装でビジネスや友人宅に訪問したところでビジネスにおいては、仕事の話だけということの場合もあり話題も決まってきます。
ただ、友人・知人との話題は、ジャンル問わずいろいろ会話を楽しむことになることでしょう。
しかし、たとえ親しい間柄であっても歴史や政治の話はできれば避けたいところ。
理由は簡単です。
一例として、今でも日本と中国との間で歴史認識に違いがある部分も多々あり論争が続いていますね。
また、中国では、日本に比べて”情報統制”という言葉もあるように金盾(きんじゅん、ジンドゥン)といわれる徹底的なインターネット規制もあります。
こういった諸々の情報規制の影響もあり、中国政府当局の見解や意向を強く反映した日本に対する考えをもった中国人もい多くいます。
安易に自分から話題に出すのは避けた方がいいです。
相手からこのような話題を振られた時は、できるだけ友好な関係性であるというような明るい話題に持っていきたいところ。
そして、いつの間にか自然に違う話題に移行する・・・というような感じで、さり気なく避けるのが無難。
人前で叱るのは避けよう
国籍問わず誰だって人前で怒られたり叱られたりするのは、プライドが傷つけられたような感じになり個人差はあるものの決して気持の良いもではありません。
それはもちろん、中国人に対しても言えること。
人前で怒られたり叱られたりするとプライドがひどく傷つけられたと感じる傾向が多いです。
ただ通常、旅行をしている分には、このような状況にはなり得ませんが、ビジネスでは、仕事で中国人の部下がいた際に、注意したり怒ったりしなければならない場合には、人のいないところに場所を移して注意などするようにしましょう。
褒めるのはいいが、注意点も
すぐ上の項目で、中国人はメンツを気にするという話をしましたが、褒める際は逆にあえて人がいる前で褒めるのもいいでしょう。
これも国籍問わず基本的に褒めることは良いことなのですが中国においては、かなり状況は限定はされるものの注意点もあります。
例えば、中国人の友人や、仕事仲間の彼女あるいは奥さんと会う機会があって、その際「美人ですね」「かわいいですね」というのはNG。
中国は保守的なところもあるので彼女や奥さんの容姿を褒めるのはその彼女、奥さんに好意をもっていると誤解されることもあるので避けるようにしましょう。
お土産やプレゼントなどで感謝の気持ちを伝えよう
ある意味、日本でも当てはまることですが中国でも来客に対するおもてなしの心をとても大切にします。
代表的なものとしては、やはり食事ですが家に泊めさせてもらう場合は、食事以外にもいろいろ世話を焼いてくれます。
お世話になる側も、それなりのお土産を用意するなどして感謝の気持ちを伝えるということが中国では礼儀だとされています。
4の数字は不吉、8がラッキーナンバー
日本でも4は「死」を連想するとして敬遠されがちな数字ですが、中国でも同じように中国語で4を「死(スー)」といわれることから不吉な数字とされています。
ですので、上の項目のお土産などの贈り物などもそうですが4の数字は絶対に避けましょう。
逆に中国で縁起が良いといわれる数字は「8」で「繁栄」という言葉と発音が似ていることから「8」はラッキーナンバーとされています。
この「8」の数字は、感謝の気持ちを伝える際には、ぜひ入れたい数字ですね!
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