Apple Payの国際ブランドごとの違いを比較!Suicaの対応状況などまとめ
Apple Pay(アップルペイ)では、クレジットカードとプリペイドカードの国際ブランドのうち「Mastercard」「JCB」「アメックス」を利用できます。
ダイナースクラブも一応は、Apple Payに対応はしていますが機能面で制約があります。
Suicaアプリでのチャージは可能であるものの、WalletアプリでのSuica、その他アプリ・インターネット・国際ブランドのコンタクトレス(タッチ)決済に未対応です。
Apple PayでショッピングとSuicaを本格的に使いたい場合は、Visa、Mastercard、JCB、アメックスのいずれかの国際ブランドのカードが必要不可欠といっても過言ではありません。
後払い電子マネーの「iD」または「QUICPay」、オンライン決済、WalletアプリでのSuicaチャージ、国際ブランドの非接触型決済サービスを存分に使えます。
しかし、モバイルSuicaへのチャージでポイント付与対象外のクレカは、Apple PayのSuicaチャージでもポイントが貯まりません。
いわばSuicaは使えても、ポイントやマイルなどの付与は対象外で得しないという点にも気をつける必要もあります。
当記事では、国際ブランド各種のApple Payで利用できる機能について解説します。
【もくじ】
Apple Payの国際ブランドごとの機能の違い
電子マネー「iD」か「QUICPay」のどちらかを付与
いずれのクレジットカードの国際ブランドも、共通の仕様として後払い(ポストペイ)方式の電子マネー「iD」または「QUICPay」のどっちか一つが付与され、各加盟店でお買い物できます。
カード発行会社により、基本的に「iD」か「QUICPay」かに分かれます。
※旧デザイン
プロパーのアメリカン・エキスプレス・カード各種
ダイナースクラブカード各種をApple Payに設定すると
「QUICPay」が付与され、全国のQUICPay、QUICPay+(クイックペイプラス)の加盟店でショッピングできます。
<関連記事>
● QUICPay(クイックペイ)はnanacoでポイント多重取り可能!メリット・デメリットまとめ
また「三井住友カード」「イオンカード」「dカード」「セゾンカード」「ライフカード」「セディナカード」などは「iD」の方が付与されます。
<関連記事>
● ドコモの電子マネー「iD」のメリット・デメリット、お得な使い方まとめ
iDとQUICPayの違いの比較は以下でまとめています。
<関連記事>
● iDとQUICPayの電子マネーの違いを比較!どっちがおすすめ?
WalletアプリでのSuicaチャージ
「Visa」「Mastercard」「JCB」「アメックス」では、お店でのショッピングに限らず、Apple PayのWalletアプリでのSuicaチャージに使用可能です。
SuicaチャージやSuica定期券以外の機能では、基本的に「おサイフケータイ」のモバイルSuicaと同じの機能がiPhoneのApple Payに付いています。
この他、Suicaグリーン券や、東海道・山陽新幹線向けのチケットレスサービス「エクスプレス予約」も利用可能です。
AndroidのモバイルSuicaと一緒で、Apple Payで東海道新幹線に乗車できます。
Suicaオートチャージ
「ビューカードのシリーズ」だと、Suicaオートチャージも対応しています。
Apple PayでSuica機能をフル活用するならビューカードは必須級です。
カード名 | 一般加盟店 | Suicaチャージ | 主な特長 |
「ビュー・スイカ」カード | 0.5% | 1.5% | 定期券一体型。家族カードあり |
JRE CARD | 0.5% | 1.5% | アトレなどのJRE CARD優待店で約3.5%の高還元 |
ビックカメラSuicaカード | 1.0% | 1.5% | ビックカメラでSuica払いするとポイント2重取り |
ルミネカード | 0.5% | 1.5% | ルミネで5〜10%OFF |
ビューゴールドプラスカード | 0.5% | 1.5% | 東京駅ラウンジや年1回のプレゼント等の特典 |
大人の休日倶楽部ミドルカード | 0.5% | 1.5% | 大人の休日倶楽部パス、JR東日本線・JR北海道線5%OFFなど |
大人の休日倶楽部ジパングカード | 0.5% | 1.5% | 大人の休日倶楽部パス、JR東日本線・JR北海道線30%OFFなど |
「ビュー・スイカ」リボカード | 0.5% | 1.5% | リボ払い専用カード |
JALカードSuica | 0.5〜2% | 0.5〜1% | ●JRE POINTをJALマイルに交換可能 ●JALカード特約店はマイル2倍 |
JALカードSuica CLUB-Aカード | 0.5〜2% | 0.5〜1% | ●JAL CLUB-Aカード特典 ●JGCカード取得可能 |
JALカードSuica CLUB-Aゴールドカード | 0.5〜2% | 0.5〜1% | ●ビューゴールドプラスカード特典 ●JAL CLUB-Aゴールドカード特典 ●JGCカード取得可能 |
「ビューカードのシリーズ」の中でオススメを挙げるとすると
年1回の利用だけで年会費を無料化でき
基本ポイント還元率1%で、Suicaチャージ・JR東日本の定期券やきっぷ等の購入時は1.5%の高還元となる「ビックカメラSuicaカード」でしょう。
アプリやインターネット決済
「Visa」「Mastercard」「JCB」「アメックス」をApple Payに設定すれば、アプリやネット通販のお支払い時もApple Payを使用可能です。
決済画面でApple Payを選べば、自動的にApple Payに設定中のクレジットカードに請求が上がります。
しかし、ダイナースクラブカード各種は、アプリ決済(WalletアプリでのSuicaチャージも)、インターネット決済には未対応です。
ネット・アプリ決済が非対応という点については困らない方も多いかもしれませんが、WalletアプリでのSuicaチャージに使えないのはダイナースクラブの短所。
ただ、JR東日本がリリースしているiPhone向け「Suicaアプリ」の会員登録の際にダイナースクラブカードを設定して、Suicaアプリのチャージ画面で「クレジットカード」を選べばチャージできます。
Apple PayのWalletアプリでSuicaチャージしたいなら「Mastercard」「JCB」「アメックス」のクレカが必要です。
<関連記事>
● ダイナースクラブカードはApple Payを使える!Suicaチャージはポイント付与対象外
国際ブランドのコンタクトレス決済(タッチ決済)
「Mastercard」「JCB」「アメックス」では、Apple Payにクレジットカードを設定すれば、国際ブランドごとの非接触型決済サービスを使えます。
Visaブランドでも
「三井住友カード」
「ANA VISAカード」
「楽天カード」
「エムアイカード」
「セゾンカード」
「セディナカード」
「ジャックスカード」
「ラグジュアリーカード」etc.アプラス発行カード
など
のクレジットカードでは使用可能です。
● Visaのタッチ決済
● Mastercardコンタクトレス
● JCBコンタクトレス(タッチ決済)
● アメックスのタッチ決済(コンタクトレス決済)
ただし、Apple Payによる「ダイナースクラブ コンタクトレス(タッチ決済)」は未対応です。
海外では、既に国際ブランドの非接触型決済サービス(NFC Pay)は主流の決済方法の一つ・
そのため、店舗に限らず、たとえば、国や地域によっては、Mastercardコンタクトレスを設定したApple Payで電車やバスなどの交通機関に乗れたりします。
Suicaチャージ時にポイントが貯まるかがカギ
Suicaアプリの方なら、どの国際ブランドのクレジットカードでもApple PayのSuicaにチャージできます。
つまり「Visa」「Mastercard」「JCB」「アメックス」「ダイナースクラブ」の国際ブランドいずれもOK。
ただし、Suicaチャージ時のポイントやマイル等の付与対象とならないクレカも多いです。
たとえば、JCBオリジナルシリーズ、アメリカン・エキスプレス発行カード、ダイナースクラブカード各種、三井住友カード各種はポイントやマイルが付きません。
あと、アメリカン・エキスプレス発行カード、三井住友カードだと、Suicaチャージに加え、Suica定期券やSuicaグリーン券の購入も対象外。
いざApple PayのSuicaを活用したところで、得する要素がなければ何だか悲しいですよね。
なので、できれば還元対象のクレジットカードを作成してApple Payを介してSuicaチャージしましょう。
Apple PayのSuicaチャージでポイント付与対象となるクレジットカードは以下でまとめています。
<関連記事>
● Apple PayのSuicaチャージでポイントは貯まるクレジットカードまとめ
Visa・Mastercard・JCBの一押しクレジットカード
「Visa」「Mastercard」「JCB」ブランドなら「ビューカードのシリーズ」がオススメ。
先程の『Suicaオートチャージ』の章の表にもあったとおり、Suicaチャージの際に1.5%の高還元を享受でき、さらにオートチャージも対応していますので。
<関連記事>
● ビューカードはどれがおすすめか?全種類の違いを徹底比較!
アメックスの一押しクレジットカード
アメックスのセゾンカード「セゾン・アメリカン・エキスプレス・カード(以下、セゾンアメックス)」のシリーズは、Apple Payに対応しています。
Apple Payに登録するとQUICPayが付与され、QUICPay加盟店でお買い物できるようになるだけでなく、Suicaも使用可能。
アメリカン・エキスプレスが直接発行しているプロパーのアメリカン・エキスプレス・カードのシリーズでも使えます。
ただし、アメックスのプロパーカードだとApple PayのSuica利用時はポイントが一切付きませんので要注意。
そう考えると、アメックスでApple Payを活用するならプロパーのアメックスよりも年会費が安価な「セゾンアメックスのシリーズ」がイチオシです。
<関連記事>
● セゾンパール・アメリカン・エキスプレス・カードまとめ
● セゾンブルー・アメリカン・エキスプレス・カードまとめ
● セゾンゴールド・アメリカン・エキスプレス・カードまとめ
● セゾンプラチナ・アメリカン・エキスプレス・カードまとめ
● セゾンコバルト・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カードまとめ
● セゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カードまとめ
● セゾンプラチナ・アメリカン・エキスプレス・カードとセゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カードの違いを比較
ダイナースクラブカードのシリーズ
ダイナースクラブで、Apple Payを利用するなら、全種類の中で最もベーシックな「ダイナースクラブカード」「ダイナースクラブ プレミアムカード」がオススメ。
理由は、Mastercardのクレジットカードを完全無料(年会費や発行手数料)で追加発行できる嬉しい特典があるから。
● ダイナースクラブカード:ダイナースクラブ コンパニオンカード
● ダイナースクラブ プレミアムカード:ダイナースクラブ プレミアム コンパニオンカード
ダイナースクラブ コンパニオンカードも本体カードと同様にApple Payに登録できます。
ちなみに「ダイナースクラブ コンパニオンカード」なら「TRUST CLUB プラチナマスターカード」、「ダイナースクラブ プレミアム コンパニオンカード」だと「TRUST CLUB ワールドエリートカード」とほぼ同じスペックを有するコストパフォーマンスに優れたクレジットカードとなっています。
<関連記事>
● ダイナースクラブ コンパニオンカードとTRUST CLUB プラチナマスターカードの違いを比較
● ダイナースクラブ プレミアム コンパニオンカードとTRUST CLUB ワールドエリートカードを比較
あとダイナースクラブは、QUICPay決済時ならポイントが貯まりますが、Suicaチャージはポイント付与の対象外です。
<関連記事>
● ダイナースクラブカードはApple Payを使える!Suicaチャージはポイント付与対象外
さいごに
Apple Payでは、「Visa」「Mastercard」「JCB」「アメックス」「ダイナースクラブ」の主要な国際ブランドのクレジットカードで使用可能です。
Apple Pay対応のカードなら、登録時に後払い電子マネーの「iD」か「QUICPay」でショッピング利用できるようになりう、SuicaアプリによるSuicaチャージも可能になります。
相違点は、アプリ決済(WalletアプリでのSuicaチャージも)、ネット決済、国際ブランドの非接触型決済(コンタクトレス決済やタッチ決済とも)に使えるかどうかです。
● Visa、Mastercard、JCB、アメックス:対応
● ダイナースクラブ:未対応
ポイント還元については、「iD」or「QUICPay」決済、コンタクトレス決済なら、基本的にどのクレジットカードで付与されます。
ただし、Suicaチャージは、クレジットカードによって還元となる・ならないが分かれます。
オススメは、たった年1回の利用だけで年会費無料化でき、Apple Payを介してのQUICPay利用時が1%還元、Suicaチャージの際だと1.5%還元も得られる「ビックカメラSuicaカード」。
Apple Payの諸々の詳細は以下で解説しています。
<関連記事>
● Apple Pay(アップルペイ)のメリット・デメリット、お得な使い方まとめ