
香港国際空港の出口を出た途端、現地通貨は香港ドル。
そこからホテルなどへの移動の際は、エアポートエクスプレス、MTR、バス、タクシーのいずれにしても、香港ドルが必要です。
こうれらの交通機関に乗る方法として、香港旅行に必携ともいえるオクトパスカードを入手する際も基本的に香港ドルが必要になります。
また、電子マネー天国といわれる香港ですが、数日程度旅行に行くだけという人には、やや使うのに敷居が高かったりするので、コンビニでちょっと飲み物を買うとなれば現金でということになるでしょうし、ショッピングモールやデパートなどで本格的に買い物となればクレジットカード決済ということになるでしょう。
クレカに関しては、地元の人が気軽に行くような食堂やB級グルメを楽しみたい人、女人街など露店街、その他小売店ではクレカ払いに対応していないことがほとんどです。(というか露店街やマーケットなどでクレジットカードを使えたとしても世界共通でちょっと気が引けますね(^_^;))
逆に上記のようなところは、ある意味旅の醍醐味を楽しめるところの1つといえますし、もちろん現金も必須です!
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香港ドルの主な入手方法
まず、香港ドル(広東語で1香港ドルは1蚊(マン)と呼びます)を両替する主な方法は以下になります。
- 両替店で両替
- 銀行で両替
- 空港の両替カウンター
- ホテルのフロントで両替(対応していないホテルもあります)
- 添乗員さんに両替してもらう(できない場合もあります)
- キャッシング機能付きクレカを使って現地ATMで引き出す(手数料・金利に注意)
- シティバンクなどで開いた日本の口座から、香港ドルを引き出す
簡単に言えば、そこそこまとまった金額の両替をする場合は、手数料がかかるものの比較的レートが良いといわれる銀行がおすすめですが、小額両替なら両替商がおすすめです。
尖沙咀地区にあるアメリカの金融サービス業のウエスタンユニオン。両替・換金、送金サービスを手掛ける。
飛行機の香港への到着時間が深夜の場合は、空港の両替所が営業していないこともあります。現地では飲食やショッピングなど現金しか使えない場合もあるのでそのことも踏まえて、心配であればちょっと余裕をもって空港からホテルまでのタクシー代を、450香港ドル程度(約6500円)用意しておくのもいいでしょう。
あとは街中には両替所などたくさん点在しているので、それ以外に必要になれば現地で両替するというのがベターと思われます。
中には日本円対応のショップもありますが、それだと現地通貨との管理が大変なので、特に高額決済はカード払いがおすすめです。
一般的に香港での両替がお得
国際通貨である香港ドルは日本の空港や銀行、両替所でも取り扱っていることが多く他国の通貨に比べ両替しやすい通貨といえますが、それでも流通量が少なく、そもそも需要が多くはないのでレートも悪いのが通常です。
これは香港に限らずほとんどの国でも当てはまることですが現地での両替がお得です。国際都市といわれる香港なので旅行者のみならず、世界各国のビジネスマンも訪れる国ということもあり、とにかく街の至る所に両替所があります。
日本のように限られた場所だけ、ということはないので両替には困ることはありません。
万が一、帰国時に現地通貨が残ってしまった場合は、香港国際空港には出発・到着フロアともに両替カウンターがあるので帰国後に日本で日本円に両替するより、こちらで両替した方がお得なので、しばらく香港にくる予定がない場合は空港で両替するのが良いと思います。
両替時の注意点
まずはレートの目安を把握しよう!
これはどこの国で両替する際も共通しますが、インターネットや新聞などで、大体のレートを知っておくことが重要です。
そうすればレートの良い悪いが瞬時に判断できます。
ここでは香港ドルを例に、日本円を香港ドルに両替する場合の買値、香港ドルを日本円に再両替をする場合の売値とで、事前にチェックしていたレートと違っていたり、大きな開きがあったりする際は避けたほうが無難といえます。
手数料のことを忘れずに
レートは、電光掲示板やボード、最近ではネットでもリアルタイムでチェックできたりしますが、諸々の手数料などは記載されていないケースもあるので要注意。
パッとみレートが良いと思っても、いざ両替しようとしたら大幅に手数料が加算されることもあるので十分に注意しましょう。
両替し終わった後も、その場からすぐに立ち去らず間違えがないかチェックするのをお忘れなく。あとで金額が少ないと気づいてもほぼ対応してくれないと思った方がいいです。
面倒でも計画的に!
特に最初が肝心なので到着日、当日の時間をしっかりチェックしておきます。そして例えば、市内に出てから時間に余裕がある場合は香港国際空港では交通費に加えて、あなたの予定によって必要な金額程度の両替にとどめるなどしましょう。
やっぱりこれでは現金が少ないと感じれば市内の銀行で結果的に割安にする為、1回分の手数料で済むようにそこそこまとまった金額を一度で両替してしまうとか、ひとまず少額両替したいという場合は両替所を探してみるなど、上手く使い分けることが損をしないためのポイントです。
無計画にその場、その場でやるとたいてい損します。
周りは十分注意を
“両替の際には周囲に十分注意”ということは、わかってはいても気持ちがハイになりがちな海外旅行では無意識の内に隙きを見せてしまいがち。現金などの出し入れは速やかに行ないましょう。
具体的な両替場所とエリア
まず一番初めに香港国際空港。
到着出口付近から両替カウンターがあります。
空港には銀行も含めて他にも所々に併設されています。
そのまま高速船フェリーを利用して中国の広東省各地やマカオに渡航する場合であれば高速船フェリーのターミナル内に両替カウンターが多数あります。
市内では先述通り香港では至るところに両替所があり、他にも銀行、ホテルなど本当どこでも両替できてしまいます。
特に数が多いのが各国共通ですがやはり繁華街。
香港島サイドであれば
- 中環(セントラル)
- 銅鑼湾(コーズウェイベイ)
- 湾仔(ワンチャイ)
九龍サイドでは、
- 尖沙咀(チムサーチョイ)
- 旺角(モンコック)
が当てはまります。
レートは少し外れた場所が良い傾向に!
まず、香港に限らずですが日本で両替していくより現地で両替したほうがレートが良いのです。
日本で両替していく場合でも最小限にとどめ現地についてから両替する方がお得です。
空港やホテルは、街中の銀行・両替所よりもレートが悪いことが多いので何らかの理由で仕方のない場合を除き、なるべく避けた方がいいでしょう。
一概にいえませんが基本的には空港に比べると市内の両替所がレートが良く、特に繁華街などアクセスや立地の良い場所ところから少し離れた所にある両替所の方が良いレートである傾向があります。
レートの開きが最大15〜20%開きがあるケースもしばしばあります。
銅鑼湾(コーズウェイベイ)のタイムズスクエア
市内でレートが極端に悪いところの例を挙げると、香港島の銅鑼湾のタイムズスクエア周辺、
逆にレートが良い代表的なところで言えば九龍側の重慶大厦(チョンキンマンション)にある両替所といえます。
重慶大厦といえば昔はちょっと危険な場所ということで近づいてはいけないとかいわれていましたが、今はごく普通の雑居ビルのようになっています。
比較的入口からも近いところにあるので気後れすることなく利用できることでしょう。
レートが良い傾向がある重慶大厦(チョンキンマンション)内の両替所の様子
また、クレカで現地ATMから香港ドルを引き出す(キャッシング)場合、金利や手数料がかかりますが、その分を考慮しても実はそれほどレートは悪くありませんので両替の1つの手段として候補に入れるのもアリです。
ATMは、両替所と同様に市内に数多く設置されています。
もちろん利用時は周囲には人がいないか注意しましょう。
銀行での両替について
続いて銀行による両替ですが、市内を中心にこちらも両替所、ATMに続いて数が多め。「具体的な場所とエリア」の項目で述べたように香港島サイドの中環(セントラル)、銅鑼湾(コーズウェイベイ)、湾仔(ワンチャイ)、九龍サイドの尖沙咀(チムサーチョイ)、旺角(モンコック)などにある規模の大きい主要銀行では、ほぼ両替が可能です。
香港国際空港にある香港上海銀行(HSBC)
レートもそれほど悪くなく何よりお金をごまかされたりしないので安心して両替できるのがメリットの1つ。(それでも念の為、その場で確認しましょう)
必要なお札の指定ができるのも便利ですが、注意点として1000香港ドル札や500香港ドル札などの額面が大きい紙幣は、店(特に個人経営の店や露店)によっては大きすぎて対応しておらず受けとってくれないこともあるので100香港ドル札以下を指定することをおすすめします(ちなみにこれ、日本を除いた海外の場合、世界共通だったりします)
香港に銀行口座があれば手数料無料で両替できたりもしますが、たいていの人は持っていないと思われますので手数料が必要にはなりますが、1回の両替につき手数料が必要な場合は少額の両替の場合は不利になるケースもありますが、逆に両替所よりも安いケースもあるのであくまで両替場所の候補の1つとするといいでしょう。
たとえば香港上海銀行(HSBC)や恒成銀行(Hang Seng Bank)は、香港の他行と比べてレート良いといわれますが、1回の両替につき手数料として50~100香港ドルかかったりします。
ですのでこのケースだと基本的に少額両替の場合は両替所ということになります。
中国資本の銀行や日系銀行は、香港上海銀行(HSBC)や恒成銀行などに比べるとレートは悪いことが多いですが、反面手数料を取られないところもあるので、トータルでみればお得になるケースもあるので余裕があれば調べてみましょう。
また最近では、その銀行の口座がなければ両替してくれないところもあります。
こればかりはどうしようもないので、次を当たりましょう。
両替所での両替について
先述通り繁華街ではどんなところにだってあります。極端な話、ほんの数メートル先に1店間隔であることもしばしばあります。
営業時間も銀行と違って朝早くから夜遅くまで営業しているので非常に心強い存在です。
しかし、両替所の数が多い分、レートの格差が非常に大きいことがあるので、その点には良くも悪くも注意です。
ご存知の通り為替相場はリアルタイムで日々刻々と変動して正確に読むことは難しいものです。特に夜間や休日は為替相場の変動が停止する故に、両替所も変動リスク回避の為、少し低めにレートを変更するところも多くあります。ですので結論、両替する場合は、平日の昼間が若干有利なケースも多いので、この時間帯まで待って両替するのもいいかもしれません。ただ、狙いすぎて肝心の旅が楽しめなくなるなどならないようにしてくださいね。
また、銀行同様に両替所によって手数料がかかる所もありますので、レートが良くても必ず合わせてチェックしましょう。
ちょっと慣れなければわかりづらいかもしれませんが、たとえば店頭で表示されているレートに手数料を数%加算するところと、一見レートが高いと思っても、あらかじめ手数料込みの場合があってトータルでみると安い場合もあるのでしっかりと確認を。
あと、これは世界各国で旅した時にもいえることですが、旅行者側が言葉がわからないことや、現地通貨について良くわかっていないことを逆手に取り、最近では減ったといわれてはいますが額をごまかされたりするリスクもあるので、十分に注意してその場でしっかりチェックしましょう。
そして、以前にも増して繁華街にある両替所では中国の人民元を扱うところがかなり増えました。理由としては主に中国人観光客が飛躍的に増えたことです。
香港に両替所が増えたのも、このことが1つの理由でもあるのです。
改めていいますが、本当に両替所の数が多く目移りして、大きい両替所は感覚的にレートが良さそうと思いがちですが、そうとも限らずほんの数メートル程度の極小店舗の方がレートがよかったりもします。最初は「本当に大丈夫かな・・・」と躊躇してしまいがちですが、臆せず確認してみましょう。
ホテルでの両替について
ホテルランクが3〜4つ★以上のであれば、たいていフロントで両替してくれます。金額をごまかされたりする心配はありませんので安心して利用できます。24時間対応も旅行者としては心強い存在です。
ホテルによってレートまちまちですが全般的に高めです。ですので旅の初心者の人で、ちょっと高い分は安心料として考えてみるのもいいかもしれません。
レートの確認は、カウンターやフロント横にある壁などでチェックできます。
ただ、ホテルでの両替はルームナンバーのチェックをされたりして宿泊客でなければ利用できないこともあります。
ツアーの添乗員・ガイドさんにお願いしてみる
結論から言うと、100%両替に対応してる訳ではありませんが”対応してくれることもあります”。現地のオプショナルツアーのガイドさんも同様です。レートは添乗員さんによりけりでしょうが交渉しだいで”まけて”くれることもあるかもしれませんね。(^_^;)
もちろん添乗員さんやガイドさんによっては、そこまでの用意がなかったりするので、そもそも対応していないこともあるので、もしもの時の手段としておくのが無難です。もちろん、無理な交渉はご法度。
日本の口座から現地で引き出す
両替とは違いますが、旅行に限らず仕事などで頻繁に海外に行く人は、日本の口座から現地で引き出すのもありです。
たとえば、SMBC信託銀行(旧シティバンク銀行)などは、世界各国の主要都市に支店があり、どこでも必要なときにその国の引き出しができます。
SMBC信託銀行に限らず引出し可能な口座の種類や手数料は都度、各公式サイトをチェックしましょう。念の為、例に挙げたSMBC信託銀行のリンクを載せておきますね。
重慶大廈(チョンキンマンション)は実際トクなのか?
先程も名前が出てきましたが、良いレートの両替所があることで知られる”重慶大廈”。
昔は近づいてはいけない危険スポットとして有名でしたが、今では両替所だけでなく、通常の雑貨店などのショップや飲食店が軒を連ねる一種の観光スポットとなっています。全体的にレートが良い店がある上に交渉もできたりするので言葉に自信があれば挑戦してみるといいでしょう。
両替所は数多くあるので一通りレートをチェック(手数料込みかどうかも)した上で場所を決めましょう♪
これは他の両替所にも共通することですが、レートが良いといっても時間と交通費などをかけて来る必要がある場合は、本当にトクなのかどうかも考慮に入れましょう。
ですので比較的この付近にいて両替したいとなれば利用するといった感じがベターかと思います。
香港国際空港の銀行 & ATM
2018年2月にオープンしたglobal exchange
空港内の両替カウンター
- 電話:2854 4938
- 営業時間 5:30〜24:00
営業時間は変更になることもありますのでご注意ください。
お馴染みのトラベレックス
空港内の自動両替機
- 空港の到着ロビーに日本語説明付き自動両替機あり
- 24時間稼働
香港国際空港内の銀行
中国銀行(Bank of China)
- レベル7 出発ロビー・G通路
- 営業時間:〈月~金〉9:00〜17:00 〈土〉9:00〜13:00
- ATMあり
- 電話:2326 1883
香港上海銀行(HSBC)
- レベル7 出発ロビー・G通路
恒生(ハンセン)銀行(Hang Seng Bank)
- レベル7 出発ロビー・D通路
- レベル6 出発ホールの60番ゲート付近
スタンダードチャータード銀行(香港渣打銀行Standard Chartered Bank)
- 到着ホールB
- 24時間利用可
バンク オブ アメリカ(Bank of America)
- レベル6 出発(東)ホール、バカラショップの向かい。
- 24時間利用可
市内銀行の営業時間について
平日の月〜金曜日までは、たいてい朝9時から夕方4時30分~5時、土曜日は朝9時から12時半〜1時までだったりするので、結構時間的な制約がありますので現地の銀行で両替する予定のある人はご注意を。
そして、銀行は場所や時間帯(特に昼間)によってかなり混むので避けた方が無難です。
クレカのキャッシングで引き出す
クレカのキャッシングする予定のある人は、暗証番号の設定などをあらかじめしておく必要がありますので必ず渡航前にチェックしておきましょう!
香港のVISA提携銀行
- citibank
- HSBC(HongKong & Shanghai Banking Corporation)
- Bank of China
- Standard Chartered Bank
- Bank of East Asia
香港のMasterCard提携銀行
- HSBC(HongKong & Shanghai Banking Corporation)
など
香港のJCB提携銀行
- HSBC(HongKong & Shanghai Banking Corporation)
- 恒生銀行
など