
香港は、日本人のお口に合うグルメが豊富な食の都 しかし、食事マナーはそれなりにお国柄があります。
せっかく香港に来たのだから、香港流の食事マナーで食事を楽しんでみましょう!
イタリア料理店、AL MOLO

見たい項目に飛べます
- 1 食べ切れなければ、お持ち帰りOK!
- 2 とにかく遠慮しちゃダメ!
- 3 お店で快適に過ごすコツ
- 4 どこに座るか?座席について
- 5 料理が運ばれてくる食事前にチェックしたいこと
- 6 香港レストランのテーブルセッティングについて
- 7 2つの急須の意味は?
- 8 食事前にちゃんとお皿や食器は洗いましょう!
- 9 白ご飯の食べ方
- 10 骨・殻で口をケガしないように
- 11 骨や皮などのゴミはどうすればいい?
- 12 離席の際は貴重品を必ず持っていくこと!
- 13 基本的にレディーファースト
- 14 食事の際の「ありがとう」「サンキュー」のサイン
- 15 トラブルがあったら”スグ”に伝よう!
- 16 食器やゴミは片付けないでそのままでOK!
- 17 チップは不要!
- 18 香港レストランの予約も可能な”グルヤク”
- 19 コミュニケーションに不安を感じたら・・・
食べ切れなければ、お持ち帰りOK!
意外に知らない人多いので先にお話ししますがはじめてのことで、なんとなくいろいろオーダーし過ぎしまって、とにかくただでさえ日本に比べてボリュームが多いので特に日本人旅行者であれば、このようなケースはよくあるのではないでしょうか。

そこで食べきれそうにない!
となった時は、ご安心を。香港ではたいてい、あらゆるレストランでお持ち帰り可能です。ただ、その容器代として追加料金がかかることもありますが料理自体はとても美味しかったから、また後で食べたい!と思ったときなどは利用するといいでしょう。
とにかく遠慮しちゃダメ!
海外ではその国独自のさまざまなルールやマナーがありますが香港では、食事の際の暗黙のルールとして絶対にやってはいけないことがあります。それは簡単なことです、遠慮してはいけないということ!
香港で食事をする時は、皆で楽しくワイワイ、遠慮しないで食事をするのがマナー。
お店で快適に過ごすコツ
レストラン、飲食店のランクや価格帯によって英語・日本語対応可のレストランも多くありますが、まずカジュアルな飲食店でいうと店員さんから、たいていは「幾位呀 ?ゲイワイアー? 」つまり「何名様ですか?」と聞かれます。英語で伝えてもいいですが通じない場合は、指で示すといいでしょう。
オーダーフォームに自分で書いて渡すという方法もあります。
入店するとほぼすぐに注文を取りにくる事がほとんどですが、店員さんが忙しく気を引きたい時は「唔該 ンゴーイ(すみませんの意)」と大きな声で言いましょう。
もし万が一、不要な物を進めてきたら「唔要(ンイウ)」とハッキリ言いましょう。香港の文化上、ハッキリ断っても全く失礼にはあたりません。
意思を伝えれば大体はすぐ引いてくれます。
どこに座るか?座席について
日本の席の着き方が上座下座があり主席が決まるように香港の円卓にも主席があり、その決め方があります。
円卓の場合には、ウエイターが料理を卓中心に置くために、席と席の間にウエイターが配膳するスペースが用意されています。
また、そのスペースは、主席の真向かい側となっておりドアに近い位置です。これが、下座(⑧)ということになります。逆にドアから一番遠い位置が上座(①)となります。
主席以外の席順は、円卓の場合には、主席から左右に振り分けての順位です。日本の場合は、お部屋の床の間と出入り口の位置関係で説明しなければなりませんから、ちょっと難しいですが香港はこれでOK。
料理が運ばれてくる食事前にチェックしたいこと
お皿などの食器が来たら、あなたが使う食器が綺麗かキチンと確認しましょう。
たいていコップかポットでお湯が運ばれてくるので現地の人はそれで食器を洗ったりします。 (ただし、一流レストランでは不要です。)
また、地元の人がよく行くような大衆食堂やカジュアルなお店では、テーブルの下にある引き出しなどに全て食器がしまっている場合もあります。その場合は自分達で勝手に取り出しましょう。
香港レストランのテーブルセッティングについて
テーブルセッティングが日本とは、ほとんど異なります。レストランによってさまざまですが、基本型を説明します。
まず、お箸についてですが、内側が食事につかうお箸で、外側が取り箸になります。以前は、特にこのように用途によってお箸を分けて使うといったことはありませんでしたが、新型肺炎が2003年ごろに発生して以来、自分用と取り箸とを分けて使うように政府当局が推進しているという背景があります。

次にお皿ですが、日本のように平たいお皿は取り皿につかうのではなく、お椀のような形状をした食器を平たいお皿にのせた状態が基本型になります。
そして、料理はこのお椀に取ります。平らなお皿のほうがいろいろ、盛り付けることができて使いやすくて良いような気もしますが、これがマナーなのであとは、このセッティングのままに食事を楽しみましょう♪
2つの急須の意味は?
香港では、最初から2つの急須が置いてあったり、お茶を頼むと必ずお茶とお湯が入った2つの急須が出てきます。
これは、自分でお湯を注ぎ足しながらお茶を飲むということです。
お湯がなくなれば、ウェイターさんを呼んでお願いしてもいいですが、店内はかなり騒がしいことも多いので、その場合は急須の蓋をズラして開けておきましょう。
そうするとウェイターさんが勝手にお湯を入れてくれます。さらに、このお湯とお茶の使い方は、次の項目で説明することにも使います。
食事前にちゃんとお皿や食器は洗いましょう!
日本に比べると衛生面に関してはちょっと人によっては気になる人も要ると思います。
ですので、あらかじめ洗浄されていたとしても食事をお皿に盛り付ける前に自分で熱湯やお茶で洗ってから使います。
洗い方は、特に決まりはあるわけではないですが平らなお皿を使う場合は、下に洗浄用のお椀をセットしておいて、ポットのお湯かお茶ですすぎ洗いして流れたお湯などがテーブルに垂れないようにします。あるいは直接、洗浄用のお椀にお湯かお茶を入れてお皿やお椀、お箸やレンゲも洗ったりします。
日本では、まずやらないことですし、イメージしづらい場合は周囲を見てやっている人がいれば、さり気なくみて
マネするといいでしょう。ただ、それなりの格式高いレストランや5つ★ホテルのレストランなどでは不要です。
白ご飯の食べ方

香港の白ご飯は、タイ米(インディカ種)主流で、独特の風味があり日本のコメと比べると、少しパサパサで、モチモチ感に欠けますが香港でも主食とされています。
白ご飯とおかずを一緒に食べるのは日本と同じですが、日本のようにモチモチしていないので、お箸では非常に食べづらいです。(^_^;)
ですので、レンゲとお箸のセットで白ご飯を食べます。右手にお箸、左手にレンゲを持つので両手がふさがりお茶碗が持てなくなってしまいます。香港では、お茶碗を置いたままにしてお箸でご飯をレンゲに盛りつけて食べます。ちょっと慣れれば、そんなに難しくないのでチャレンジしてみてください!
骨・殻で口をケガしないように
白身魚のトウチ炒めライス。白身魚に骨が入ってます。
中華料理全般にいえることですが、特に注意したいのは魚や肉料理を食べる時。理由は、料理の種類にもよりますが結構な割合で料理の中に入っている骨などが入っています。
お腹が空いていたら、つい勢い良くかぶり付いてしまったりしてしまいますが中に骨が入っている場合は痛い思いをすることになります。
たとえ一口サイズの小さくしてあるものでも骨や小さな破片になって入っていたりします。これを知らないと痛い思いをしてケガしてしまいますので注意しましょう。
骨や皮などのゴミはどうすればいい?
日本では、食事の食べかすやゴミが出るといっても、それほど量が出ず骨だけが少し残るというような感じがほとんどですが、香港では、骨がたくさんついた状態の料理や骨付きの料理も多いため結果たくさんゴミが出てしまいます。
お皿にゴミで一杯になる前にウェイターが片付けてくれたり新しいお皿に交換してくれたりしますが、はっきりいって、どこにゴミをおけばいいとか決まっておらず基本はお皿の上に置いたりすると良いですが、直接テーブルの上に置いてもマナー上、問題がないのでお皿などにスペースがなければ気にせずやりましょう。
離席の際は貴重品を必ず持っていくこと!
香港はアジア圏の中では比較的、治安が良いといわれますがそれでも途中でトイレなどで席を離れる場合は貴重品はちゃんと持っていきましょう。財布やパスポート、スマホなどは、盗難になったり無くしてしまったら旅に非常に支障が出てしまうので特に注意しましょう。
持っていくべき理由のもう1つの理由としては、香港のレストランはトイレの位置が店の外の離れたところにあることも多くそれだけの間、席から離れることにもなります。万が一、盗難に遭ったり、紛失しても、これは万国共通ですが当然、レストラン側は責任をとれませんので、自己責任でしっかりと管理しましょう。
基本的にレディーファースト
香港は、もともとイギリスの植民地だったということから今にいたってもレディーファーストという考え方が根付いていたりもします。最近では時代の変化とともにこの辺りの考えは薄れてはきていますが、食事の際のお皿への取り分けや、お茶を入れたりするのは基本的に男性がします。
食事の際の「ありがとう」「サンキュー」のサイン
とにかく香港を含めた中華圏のレストランはかなり賑やかです。特に食事の際は、日本と違ってワイワイしゃべったり食器の音がぶつかる音がしたりと、なにかと賑やかなのが良いとされる習慣があります。料理を取り分けてもらった時や、お茶を注いでもらったりした際は、このような賑やかな中で何度も「ありがとう」という必要はありません。
そんな時に使えるサインが人差し指と中指の指先で軽くテーブルをたたくという行為。
これは香港における食事の際の「ありがとう」というサイン。機会があれば是非使ってみましょう!
トラブルがあったら”スグ”に伝よう!
日本人は、国民性なのかこのトラブルに対しての主張が億劫であったり、面倒だったり、ニガテだったりする人も多いのですが、しかし、海外ということもあり日本のように察して対処などはしてくれませんので遠慮なく勇気をもって主張しましょう!
逆に香港では、それが当たり前なので心配無用。(ただ、必要以上に感情的になって主張するのは、もちろん避けましょう)
ですので、トラブルに限らず不快に思ったことなどがあった場合は、しっかりと店員さんに伝えることで、内容がまっとうな理由であれば基本的に素直に対応してくれます。特にレストラン以外においてもいえることですが、お金がからむことに関しては後々の返金は、ほぼ不可能なので、ご注意を。
食器やゴミは片付けないでそのままでOK!
食事も終盤になるとテーブルの上は、かなり散らかった状態になりますが、それを善しとするのが香港です。
食器やゴミをきれいに片付ける必要はありません。あとで、レストランの掃除係が”賑やかに”片付けてくれます。そして、お会計の前に頼んでいないメニューが請求に入っていたりしないか、ちゃんと確認をして間違いがなければ席を離れてお会計を済ませます。
食器などの片付けに関しては日本人であれば親切心で良かれと思って片付けをされる方もいるかもしれませんが、香港のレストランでは片付け掃除係というような役割のスタッフがちゃんといるので、こちらで片付けてしまうと彼らの仕事を取ってしまうということにもなるので、そのまま気負いせず礼儀だと思って席を離れちゃいましょう。
チップは不要!
香港はもともとイギリスの植民地だったからもしかしてチップは必要なのか?と思う人も多いと思いますが結論、不要です。
他に、要不要か混乱させるものとしてレジ隣などにチップ箱が置いてあったりクレジットカード決済をした際に受け取ったレシートにチップの項目が有ったりしますが、基本的には任意なのでチップを払わなかったといって失礼になることはないのでご安心を。(^^)
チップというより店のシステムとしてサービスに対する対価が必要な場合は、あらかじめ自動でサービス料10%程度で加算されているのが普通です。ただ、サービスレベルに感激したなど気持ちチップを少しでも・・・と思った場合はチップを払ってもいいでしょう。
食事マナーに限ったことではありませんが知っていれば、快適に楽しく、場合によっては不快な思いをせずに済みますし、現地の香港人との距離もグッと近くなります。それほど難しいことでもないので香港現地での食事の際は楽しみながらぜひチャレンジしてみてください。(^_^)v
香港レストランの予約も可能な”グルヤク”
グルヤクとは、海外旅行者や海外出張者向けの本格的な海外レストラン予約サイトです。特に名店や人気店は平日含めてほぼ毎日混むのでこのような予約サイトを利用するのもありです。
アクセスしてみると、日本語でわかりやすいトップページから今回の場合は香港なのでエリアを香港にして
- あらかじめ目ぼしいレストランがあればレストラン名を入力して検索。
- 特に決まっていなければエリアを”香港”にして検索するだけでリストアップされます。
コミュニケーションに不安を感じたら・・・
食事シーンを含めて現地語(香港は広東語)でのコミュニケーションが不安な人は旅会話本としてド定番の”旅の指さし会話帳”がおすすめです。もちろん香港版もリリースされています。
ダウンロード、電子書籍版などありますが、使いやすさなど踏まえて、本の場合はパッと開けるので基本的に書籍版がおすすめです。
Amazonや楽天市場、Yahoo!ショッピング、セブンネットショッピングでも取扱いがあるので、いずれかのヘビーユーザーであればポイントなどのことを含めてそちらで購入するのもいいでしょう。
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