
香港には目的に応じた多数の交通機関があり、かつ交通網が発達していますが、その中でも移動について諸々の要素を考えた時、MTR(地下鉄・港鐵) が最もバランスが取れていると言えます。
理由は、タイトルにもありますが、まず他の交通機関と比べ料金が安い、始発から終電までのダイヤが決まっているので時間が読みやすい(タクシーやバスなど交通渋滞を心配せずに移動できるので、朝と夕方のラッシュ時などはオススメです)、
そして、MTRのみでも九龍半島 香港島、ランタオ島(大嶼島)の香港広域にわたって網羅しており、中国の国境にある羅湖駅、落馬洲駅を含めて主要地はほぼ網羅しています。
あと路線図を見ればひと目で、行き先がわかるので間違いをしにくいということで、香港の交通機関の中で、旅行者、特に初心者の人が最も利用利用しやすいのはMTRでしょう。
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MTRの各路線についての説明は以下のページもご覧ください。
その他の交通機関については以下のページをご覧ください。
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各種交通機関をはじめとして、さまざまなショップやレストラン・飲食店で使えるオクトパスカードは、ガイドブックなどでも、何らかの形でほぼ確実に紹介されている非常に便利なカードなので、ぜひ活用してみてください。詳しくは以下のページをご覧ください。
MTRの路線は、
- 東鉄線(とうてつ線)
- 観塘線(かんとう線)
- 荃湾線(せんわん線)
- 港島線(ごんどう線)
- 東涌線(とうちょう線)
- 機場快線(エアポート・エクスプレス)
- 将軍澳線(しょうぐんおう線)
- 西鉄線(せいてつ線)
- 馬鞍山線(まあんさん線)
- 迪士尼線(ディズニーランドリゾート線)、
- 南港島線(なんこうとう線)
- 軽鉄(ライトレール)
の12路線からなります。
各路線は色で区別されていて、出口の案内表示や乗換え駅でも表示されているので、ほぼ迷うことなく目的地に到着できることでしょう。
MTRの各路線についての説明は以下のページもご覧ください。
見たい項目に飛べます
MTR路線図
クリックすると拡大されます。
MTR駅はどうやって探せばいい?
市内の大きな道路沿いや、旅行者が行くようなところでは、あまり意識せずとも簡単に見つけることができますよ。
そして、駅付近や周辺になるとMTRの赤いマークの標識がたくさん設置されていますし、主要道路では随所に日本でも市内にいけば良くあるような周辺案内マップが掲示されているので、見かけたら参考にしてみるといいでしょう。
運行時間と運行間隔の目安
運行時間については始発と終電は路線によって多少の違いはありますが、
- 始発6:00頃
- 最終23:30〜1:00ぐらいまで
- 大晦日、旧正月・初日前日、中秋節前日、クリスマスイブは一般的に終日運転
時刻表は駅構内やホームではあまりみかけませんが、構内やホームにある電光掲示板で待ち時間などが確認できます。
運行間隔や本数は、ラインによって違いますが、とくに観光客によく利用される荃湾線や港島線などは2〜4分に1本といった感じで非常に本数が多く、東鉄線や西鉄線などでも5〜7分に1本という感じなので、ほとんど待ち時間なく利用できてしまうのが大きいですね。
香港国際空港と市内までのMTRについて
ほとんどのMTR路線でエアポート・エクスプレスと同じ線路を走りますが、注意点は香港国際空港には直接乗り入れていないということです。
空港から一番の最寄り駅は東涌駅で、そこから東涌線でいえば欣澳、青衣、茘景、南昌、奥運、九龍、香港といった感じで市内に続いていきます。
東涌駅の次の欣澳駅ではディズニーランドリゾート線で香港ディズニーランドへアクセス可能ですし、九龍半島の茘景駅では荃湾線と同じホームより乗換え可能で、主要都市、繁華街の旺角や尖沙咀、そして香港島サイドに入り中環まで行くことが可能です。
空港から東涌駅までは、バスやタクシーでの移動になりますが、バスやタクシーの運賃とMTRの運賃を考慮してもエアポートエクスプレスの運賃に比べると安上がりです。特に急ぎでない場合や、荷物が極端に多くなければエアポートエクスプレスでなくても十分といえます。
なお、香港国際空港と最寄りの東涌駅間のバス運賃は、S1、S64系統で3.5~3.6香港ドル、青色のランタオタクシーで55香港ドル程度で行けます。(※運賃は値上がりしている可能性もあります)
エアポートエクスプレスをはじめとした市内までの交通手段や、空港からホテルまでの送迎サービス、またはその他の交通手段については以下のページをご覧ください。
香港の主要都市&ホテルに確実×ラク×最速で移動したいときはエアポートエクスプレス!
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MTRの運賃について
MTRに限らず交通機関の運賃はここ数年は、軒並み値上げされていますが、それでも日本に比べると安いといえます。
MTRの運賃の場合、九龍サイド内、香港島内でのMTRの運賃はリーズナブルといえますが、海を越える九龍サイド〜香港島間になると、その分の料金が上乗せされ運賃が高くなります。
なお、MTRをはじめ、香港のほとんどの交通機関で利用できる日本でいうSuicaにあたるICカードである”オクトパス”を使用すると自動でオクトパスの割引運賃が適用され、今では交通機関に限らず、コンビニ、スーパー、そしてカフェ、レストランなどの飲食店などさまざまなジャンル・カテゴリーのショップで利用できるので、香港旅行には”必須”と言い切ってもいいほど利便性抜群のICカードになっています。
もちろん、日本の地下鉄や電車と同じようにオクトパスカードを使用しない場合は、自動券売機でチケットを購入しましょう。
初乗り運賃
- 大人4.5香港ドル
- 子供3香港ドル
大人運賃の例
以下、主要エリア間の運賃の例です。(カッコ内はオクトパス利用時の割引運賃)
- 九龍半島内で、尖沙咀~旺角間5.5香港ドル(5.3香港ドル)
- 香港島内で、中環~銅鑼湾5.5香港ドル(5.3香港ドル)
- 海を越える場合で、九龍サイドの尖沙咀~香港島サイドの中環10.5香港ドル(9.7香港ドル)
MTR公式サイトでは、通常運賃、オクトパス使用時の運賃をチェックできます。運賃表は英語と広東語表記でPDFファイルで開いた時は、字が小さいので拡大などして確認すればわかると思います。
MTRの通常チケット料金表をダウンロードする (by MTR公式サイト)
MTRのオクトパス利用時の料金表をダウンロードする (by MTR公式サイト)
ライトレール(軽鉄) の運賃&路線図が記載されたパンフレットをダウンロードする(by MTR公式サイト)
MTRバスと路線バスのコース&運賃が記載されたパンフレットをダウンロードする(by MTR公式サイト)
エアポートエクスプレス・トラベルパス(Airport Express Travel Pass)
詳しくは、
香港の主要都市&ホテルに確実×ラク×最速で移動したいときはエアポートエクスプレス!
をご覧ください。
ツーリストデイパス (Tourist Day Pass・遊客全日通)
観光客向けのMTR&ライトレールの大人1日乗車券・子供1日乗車券
一部路線を除いたMTRと軽鉄(ライトレール)が1日中乗り放題になる観光客向けチケットです。1日で香港中をくまなく回って、交通手段をMTRやライトレールを中心にすると決めている場合は、オトクなチケットになります。
購入場所と料金
購入場所はMTR各駅のカスタマーサービスセンターで買えます。種類は大人用と子供用があります。
大人 65香港ドル
子供 30香港ドル(3~11歳までの子供)
期間
1日(最初の乗車から24時間)
※1日中とは、最初の乗車記録日時から連続した24時間を指します。
有効期限
発券当日より1か月以内有効(未使用の場合)
条件
- ライトレールは、チケット利用開始時に最初にMTRに乗車してからではないと利用出来ません
- エアポートエクスプレス、MTRバス、東鉄線ファーストクラス、羅湖駅と落馬州駅往復は利用出来ません。
料金や内容に変更の可能性もあるので詳しくはMTR公式サイトをご覧ください。
MTR公式サイト ツーリストデイパス大人用チケット詳細ページ
MTR公式サイト ツーリストデイパス子供用チケット詳細ページ
通常のチケットを購入する方法
通常のチケットを購入する際は、日本と同様に自動券売機で購入します。操作手順は若干違いますが、それほど難しくありません。ただ、お札が使える券売機と、使えない券売機があるので事前に確認してください。たまたま高額紙幣しか手もとにないといった場合は、駅構内にあるカスタマーサービスセンターで購入可能なのでそちらで購入しましょう。
券売機の操作手順
まずは目的地の駅名をタッチ
券売機はタッチスクリーンになっていてMTRの路線図が表示されています。ですので目的地の駅名の横にある丸い部分をタッチして選択しましょう。
チケットの種類を選択
すると、成人(大人)1枚の運賃が表示されます。子供やシニアのチケットを購入したいときは”特恵”をタッチ、そして複数枚購入したいときは”多張”をタッチしましょう。ただ、大人と子供などのセットでの購入は一度ではできないようになっています。
表示された運賃を投入
表示された料金分のお金を入れればOKです。MTRの券売機はお釣りが出ます。
なお、使用できる硬貨は50香港セント、1・2・5・10香港ドル。紙幣は10・20・50・100香港ドルです。
チケット、およびお釣りを回収
チケットは左側、お釣りは右側。
券売機下の取出し口からチケットがでるので、少しゆっくり下に引くようにして取ります。お釣りは、チケット取出し口の横にある、お釣りの取出し口から出ます。ちょっと取りづらいですが忘れずに回収しましょう。
MTRの乗り降りの仕方
《乗車時》
1.改札を抜けます
チケットの場合
チケットはスマートチケットなので、改札機の上部にある黄色の枠で囲まれたオクトパスマークにタッチしてください。その際、日本の改札と同じように「ピーッ」という音が鳴り、前のバーを倒してホームに入ります。注意点として旧式の改札機ではチケット挿入口がありますが、ここにはチケットを入れないようにお気をつけください。
オクトパスの場合
通常のスマートチケット同様に改札機にある黄色の枠で囲まれたオクトパスマークにタッチしましょう。あとは「ピーッ」という音が鳴った後に、バーを倒してホームに入りましょう。
稀に何らかの改札機の不具合などでゲートが開かないこともあります。その際は、改札付近の窓口に行き駅員さんに改札をくぐる専用カードをもらいましょう。なお、この専用カードの場合は、スマートチケットやオクトパスのカードリーダーではなく、カード挿入口に入れます。もちろん非常時のみに使える1回限りのカードなので、改札機へ挿入後はカードは出てきません。
2.ホームに向かいます
ホームに向かいますが、構内には案内表示があるので迷わずホームにたどり着けるはずです。ただ、複数の路線が乗り入れている駅もあるので、その場合は間違えないように注意しましょう。
3.乗車
ホームにはスクリーンドアが設置され、その上部に駅名や、停車駅、進行方向などといった情報が表示されているので、念の為、ここでチェックしておきましょう。日本のホームと同じように電光掲示板にも行き先と到着までの時間が表示されていますし、到着前にはアナウンスも流れます。あとは到着したらスクリーンドアと列車のドアが開くのを待ち乗車しましょう。
《降車時》
なお、日本の地下鉄や電車と同様に各駅の停車前には、広東語、英語、北京語で事前アナウンスが流れます。なお、次の到着駅情報はドアの上にある電光掲示板のようなものに駅情報が表示されたりするのでそちらでチェックしてもいいでしょう。駅に到着すると、先程同様にドアとスクリーンドアが2重になった形になっているので開いたら下車しましょう。ホームに出た後は”出”という案内表示にしたがい出口に向かいましょう。
改札の出方
チケットの場合
乗車時の改札機とは違い、今度はチケットの挿入口があるので、チケットの矢印の方向を確認して、挿入口に入れましょう。後はバーを押して改札を出るだけです。
切符上の矢印を確認してその方向に差し込みます。
「ガチッ」と音がしたら、前のバーを押して改札を出ます。
オクトパスの場合
オクトパスカードの場合は、乗車時の改札と同様に、改札機の上部にあるオクトパス専用リーダーにタッチして「ピーッ」という音が鳴ればバーを押して出ましょう。
にオクトパスを軽くタッチします。
MTRのフリーWiFiサービスについて
香港MTR駅構内であれば”MTR Free Wi-Fi Hotspot”と書かれているフリーWiFiスポットで、15分間無料で、かつパスワード不要でインターネット接続が可能です。
そして、一度ネットワークを切断した場合は、15分以内であっても1回としてカウントされます。ただ、同じ端末やデバイスで1日5回まで利用可能です。
電波の強さ関しては、利用者がそもそも多すぎることや、タイミングや端末との相性もあるのかもしれませんが、正直それ程期待しない方がいいかもしれません。あとWIFIスポットから少し離れると、極端に接続が弱くなります。ちなみに車内では接続不可です。MTRのどの駅でWiFi接続が可能かといったホットスポット情報はMTR公式サイトでチェック可能です。
MTR利用時の注意点
香港の場合、駅構内のエスカレーターやトラベレーター(空港や市内の大きな駅施設によくあるような動く歩道のことです)で立ち止まる場合は右側に寄りです。
日本では東京など都心であれば左寄りですが、現地では右寄りです。実はエスカレーターの右寄りというのは、香港に限らず、他の国でも右寄りであることが多いので実は右寄りは世界標準ということになるのかもしれませんね。
あと、日本のエスカレーターの速度と比べ、現地のエスカレーターの速度は結構早いですので、乗り降りの際は気をつけましょう!
日本だとほぼどの駅でもトイレがあったりしますが、香港の場合、駅にトイレが無いところもあります。
ですので、駅のトイレはあまり当てにせず、レストランやカフェなどに行った際や、ショッピングモールに立ち寄った際などになるべく済ませておきましょう。
日本のようにホームに売店は基本ありませんが、駅構内にはコンビニをはじめとして、何らかの軽食のショップが入っていたり、銀行窓口などがあったりするので上手く活用しましょう♪
車内はもちろん、駅のホームも、禁煙・飲食禁止なので覚えておいてくださいね!
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